バイバイ理人

「理人いいよ帰って約束あるんでしょ今日はありがと」

結愛が鍋島🍶をやめることになったので今日は理人とコーちゃんが結愛の送別会👋😃💦を計画してくれたのだった

授業が終わって６時から始めて🍻２時間経っていた

スマホ📱がチカッと光った画面を見てちょっと申し訳なさそうな顔をする理人だったが言葉に甘え遠慮なく帰ることにした🚶‍♂️

「またいつでも誘って時間が空いてればつきあうよ」

「空いてればね！」

結愛がイタズラっぽく笑い手を振った

「ゆう本当によかったのか？」

結愛はコクンと大きく頷いた

「コーちゃん・・・私理人に告白したんだよね」

「そうか・・」

コーちゃんは少しだけ目をそらす

「告白してたのか自然に離れていった訳じゃなかったんだ」

「うんまだ理人がやえこさんと付き合う前ね」

「バイオリンの先生に振られた後か」

「片想いでもさ一緒に映画観たり 🎥ご飯食べたり🍴 それはそれで楽しかったあこれ付き合ってるのかなって思うこともあったしバイオリン🎻弾かせてもらったときもすぐそばに理人の顔が近づいてドキッとした

ちょっと期待もしちゃったんだよね」

「理人って器用なのか不器用なのかわかんないよな

実習の時なんかあんなに恐々やってんのにさ

居酒屋🍺のバイトとかすごい器用にこなしてんじゃん」

「分かる！だからさ私も髪なんか触られたり顎とかくいって触られたりさなんか

嬉しかったんだよね」

「そんなことあったんだ理人なかなかやるなぁ」

「振られてやっぱり辛かったからさ

何もなかった方がむしろ良かったかと思ったけど

何日か過ぎていったらそんなことないな

それはそれでよかったと思ってるんだ思い出ったいうのも変だけど」

「そもそもゆうは理人のこといつから好きだったの？何で好きになったの？」

「最初は入学式の日門入ったところで理人を見かけてうわぁ

カッコいい

って何年生？と思って」

「初日からかぁ」

「その次の日オリエンテーションで席に座ってる理人がいてわぁ１年生なんだ

そうしたら専攻も同じで」

「だったなぁでもさぁ理人最初愛想なかったよな」

「挨拶はしてたけどさ後は何を話しかけても会話にならなかったなぁコーちゃんとはすぐ仲良くなれたけどね」

「俺は男同士だからかなまぁ普通だったよ最初女嫌いかと思ったよなまぁそっちの線？とは思わなかったけど」

「学食とかでもさ理人が食べてる

のを見て加瀬くんってイケメンだよねとかジャニーズにいても看板組だよねとか言ってるの聞こえてきたけど」

「あ俺も聞いたことあるでも実際モテてるのってちょっとチャラいヤツなんだよね理人それないから」

「何人か告白しちゃおうかなとか言ってたけど寄せ付けない雰囲気？あと美形すぎちゃって緊張しちゃうって」

「話しかけてクールにされてもツラいもんなあ」

「そういうの聞くと私専攻も一緒で卒業までずっと近くにいられるんだぞー！って自慢だった」

「何だよそれが自慢って😅」

「でもねコーちゃん私入学して夏休みの前くらいかなぁ教室の窓から外を眺めててほら校舎の向こう側に裏山みたいのあるじゃんあそこから何か転げ落ちてくるのが見えてどうやら子犬

がスピードに追いつかなかったみたいで」

「あそこちょっと傾斜あるもんな」

「うわっと思ってたらそこに理人が駆けつけて子犬を抱き上げて大丈夫か？って」

「へぇそんなことあったの」

「実際声は聞こえてこなかったけど大丈夫か？よしよしって撫でてあげてるの

私その時理人のこと本気で好きになったそれまでは仲良くなれたらいいな

とは思ってたけどその日から理人の彼女になりたいって」

「そのワンちゃんは結局どうしたの？」

「あそうそう理人そこに腰をおろしてしばらく抱いていてあげてずーっと撫でてあげていて私もずーっとそれを見てた

そこにおじいちゃんおばあちゃんがやってきて

どうやら夫婦なんだけど理人に近づいてその子犬を受け取って帰っていったのありがとうありがとうって声は聞こえてきて・・どうやらその裏山の上の方は公園になっていてキャンパスとの境だからそこは普通に犬の散歩してる人たちもいるみたいで」

「あああそこは子どもたちも遊んでいて授業していても声が聞こえてくることもあるな」

「どうやらその子犬が手を離れて柵を越えてタイミング悪く裏山を転げ落ちちゃったんだねで回り道だから

やっと下に着いて理人の所に迎えにこれたみたいで

何度も何度も頭を下げてた」

「理人ひけらかさないけど優しいよな」

「そんな優しさ持ってる理人が好きになったし私ずっと一緒にいたいなって思ったんだ

だからコーちゃんにも付き合ってもらっちゃったね

発表会も見に行ったしバイオリンの先生のことが好きってわかってからは私もあの先生に近づけばいいのかなって思って頑張った」

「ゆうはそのままでいいのになんか必死だったよな」

「バイトだってさぁ少しでも一緒にいたいと思って同じとこ面接うけてさ」

「俺も入ったんだしやめなくてもよかったんじゃないの？」

「んー私も就活ちょっと専念したいしさそれに理人とはゼミで顔合わせていい友達関係でいられそうだし」

「そうかそうだよな」

「これまで理人と一緒にいた時間は決して無駄じゃなかった」

「そうかゆうも次の恋に向かってるか・・俺なんかどう？付き合ってみる？」

「こうちゃん？あははちょっと理人からのこうちゃんじゃあ・・・高低差ありすぎて耳キーンとなるわ」

「え？？何だよそれひでえなそりゃそうだけどさ

しかもいつのネタ！？」

「ごめんごめんでもねコーちゃん

私恋愛はしばらくいいかな・・・わかんないけどね

明日誰か好きになるかも？はわからない

でもちょっと休憩・・」

コーちゃんは笑って結愛をみてすぐ手元のジョッキに目を落とした結愛の瞳が潤んでいたのは酔いのせいではないだろう・・・

結愛は微かにつぶやいた

「バイバイ理人」

色んなお話を書いていたら

結愛のことも書きたい思いがムクムクと⤴️⤴️

最初はちょっと可愛くないな・・って(役どころ)思ってた結愛だけど一途な思いがだんだん共感できたり

願うのはやえこさんと結ばれることだからそこは揺るがないのですが

コーちゃん結愛のこと何て呼んでたかなーっていうのがどうしても分からなくて「ゆう」としてしまいました

理人は「清水」だけどコーちゃんはもうちょっと仲良くてでも「結愛」は違うかな・・って

正解があって間違えていたらごめんなさい！

最後に・・・

結愛ちゃん素敵な人みつけてね！