あれから一週間
今日は2人👫で加瀬家にご挨拶

はい そうこうしているうち
加瀬家のリビングです
茶の間でしょうか
理人の両親と 理人とやえこ
4人はお土産の苺大福🍓を食べながら和やかな雰囲気であります
事後報告になっているのは否めませんが
あまり拘らないのが 加瀬家の良いところかもしれません
「先週 やえこさんのご両親に挨拶してきて」
理人は真ん丸い苺大福の半分かぷりつき両親を見ております


「婚姻届書いてきたんだ 父さん 証人のところ 記入してほしいんだけど」
やえこは背すじを伸ばし 「よろしくお願いします」と
頭を下げております

母は やえこを優しく見つめ
「本当によかったわ 私 ずっと願ってたのよ やえこさんが理人のお嫁さんになってほしいって」
「そうだよな お前も2人が付き合い始めたと知ったとき 嬉しそうだったもんな よしよし さっそく記入するよ」
父は パンパンと手を叩いて 大福の粉を払っております
「お父さん・・・ ちゃんと 手を洗ってきて正座して書かなきゃ 大事な物なのよ」
母に窘められ 立ち上がった父は はいはいっと言いながらも嬉しそうです
母はテーブルをもう一度拭き 婚姻届をピシッと整えて父はその前に座ります
「そういえば 一度聞いてみたかったんだよ やえこさん」
「はいっ 何でしょうか」

やえこは少しだが神妙な表情を見せております
「やえこさんのお母さんは 警察👮🚓にお勤めだったということはないのかな?」
「え?警察ですか そんなタイプじゃないですよ」
やえこは吹き出しそうであります
父はそうなのかという顔をして 母も納得の顔
「昔ね まだ侑人も生まれる前だけど お父さんと買い物していたときにね」
「スーパーの近くで立てこもり事件があって お母さん恐がってしまったんだけど」
そんな事件がこの辺で!理人は興味津々であります

「それで それで?」
「どこかの奥さん?と思ったら 女の刑事さんで 」
「遠巻きに見ていたから 何を言っていたのか聞こえなかったけど どうやら立てこもり犯を説得して 出て来たところを 確保!という瞬間を見たんだよ」
「その女刑事さんが やえこさんのお母さんによく似ていて」

「他人の空似ってやつか」
「しかも その頃 今の姿と似てるってないでしょ」
30年ほど前に1度見ただけの顔を覚えているとは どれだけ衝撃だってことでしょうか

「ただいまー!」「あ!やえこちゃん」
兄の侑人と芙美 ひろとがお出かけから帰ったところであります
「おー!ひろと また大きくなったなぁ」
もうすっかり歩き回って 子供の成長とは早いものです

「あ!婚姻届 かわいいねぇ 」
(可愛い婚姻届は 前回のブログに載っております)
「理人も いよいよ結婚か」
侑人も感慨深いものがあるのでしょう
「とりあえず入籍だけだから 式や披露宴は もう少し貯金してから」
「あー私たちもまだだもんねぇ あ!そうだ どうせなら結婚式は一緒にやらない?」👰

芙美の天真爛漫モード全開であります
結局 式や披露宴はすぐにはできないということで おいおい考えていくことになった模様であります
証人の署名は2人 今日は父に書いてもらい
もう1つの空欄は 幸恵さんに書いてもらうことは 
2人とも同意していることなので 小一時間加瀬家で過ごした2人は 帰っていきました

(今回 スタートが実況風で そのまま駆け抜けてしまいました お粗末‼️)
                         
おねがい 加瀬芙美さんの話おねがい

んー
理人くんとやえこちゃん 幸せそう💕でしたね😃
入籍するっていうから もしかして?
私たちみたいに赤ちゃん授かったのかなぁと思ったけど
それは どうやら違うみたいですね
でも もういつでも いいんじゃないかな?って思いますよね
理人くんはよくても やえこちゃんは少しでも早い方が
そりゃ若ければ若い方が体力もあるし 赤ちゃん育てるのもパワー必要ですからねぇ

理人くん?理人くんは最初ちょっと怖かったですよ
怒っているわけではないのでしょうけど
あまり笑わないし 気がつくと侑ちゃんのこと じっと見て何か言いたげで 
何となく後からわかりましたが 
やえこちゃんが初めて家に来たときに 理人くん完全に不満げで 近くの公園まで行って話をしていたみたいだけど
そのあと侑ちゃんが仕事終わって帰ってきて
理人くん手を怪我して帰ってきて 
何かあったのは見え見えじゃないですか
でも 訊きませんでしたよ 私
ハッピー方向に向かっていることには積極的になりたいけど その逆はあえて知ろうとしないんです
子どもの頃からずっとそうでした
でも それで今幸せなら 余計なこと考えたくないんですよ
侑ちゃんと結婚したのも 赤ちゃんができちゃったのがきっかけですけど 
あ 出会いは職場で 私入社して事務担当で
侑ちゃんは営業ですが いつも優しくて私から好きになっちゃいました
私が仕事でミスしちゃって 10分くらいで終わるからって 皆には退勤してもらったんです こちらも気になるから むしろその方がよくて 
でも 思ったより時間がかかって 困っていた所に 営業から戻った侑ちゃんが手伝ってくれて
おかげで早く終わったので そのまま2人でご飯食べに行ったんですよ
私 好きな気持ち押さえられないから 食後のコーヒー飲んでいるときに 告白しちゃったんです
「私 前から 加瀬さんのこと・・」
侑ちゃん 目をまん丸くして こちらをじっと見たけど
「好きなんです」我慢できずに言っちゃった
侑ちゃん 驚いていた顔から目を細めて微笑んで
「表に出ようか」って レジに向かって行って 
私 困らせたかなと その背中を見ていました

お財布出そうとした私の方を見て 片手で出し
いいよっというサイン✋ ご馳走になりました
外に出て  少し無言で歩いたところで
「ごちそうさまでした」と私から口を開いたんです
そしたら 侑ちゃん私の手を取り そのまま繋いで
駅まで歩きました
送ろうかと言ってくれたけど まだそんなに遅くなかったので 大丈夫ですと別のホームに向かおうとしたところ
「まだ はっきりと答えられないけど またご飯食べに行こう」
優しい笑顔ではっきりと言ってくれて
私 十分幸せでした
2回目は 「今日 すごくラーメン食べたくて🍜 行かない?」って 
即答で「いきます!」って
だって 人を好きになったら 何を食べたい じゃなくて
誰と食べたい❗じゃないですか うふっ
で そこで電話番号とLINE交換しました

3回目は イタリアンに行きました
ワインもいただいてお料理も美味しかった
侑ちゃん 前に誰と来たのかな?って思うくらい女の人が喜びそうなお店
でも 目の前の侑ちゃんを今独り占め💓
それで幸せだもん
で そのあと2人だけの時間を過ごしたんです💏
職場でも公認になって みんないずれ結婚するのかなと思ってたみたいです
そんな頃 仕事中に気分が悪くなって 
自分でも自覚があったから そのまま早退して
お医者さんにいきました
仕事も その月で辞めることも差し支えなく
あ!そうそう 赤ちゃんがお腹にいることがはっきりして👶
何の迷いもなかったし 侑ちゃんも結婚しようって
すぐご両親にも話してくれて
トントン拍子でしたよ
私の親ですか?私 両親と外見も性格も考え方もそっくりなんですよ 何の問題もなく 加瀬家に住むようになりました
 お腹はどんどん大きくなっていったけど 毎日家にいるから ちょっとしたことに あれ?と気づくし 家族のひとりひとりの変化にも敏感になるんです
自分も仕事していれば 気持ちは分散するんでしょうけどね
理人くんが時々 侑ちゃんをじっと見ているのはなぜ?理人くんと侑ちゃんが喧嘩したのは 何故なんだろ
そういえば 赤ちゃんができたのがわかって 少しして母子手帳を貰ってきた夜に いくら電話してもLINEしても
通じなかったのって何だったの?そのことよりも そのあとやっと通じて話した時の侑ちゃんの声が震えて少し変だったこと

胎教にいいからってクラシックの演奏番組📺みていて
「いいねー 子どもに楽器習わせるのいいね でも大きさとか バイオリン🎻かな」って言った時に
私以外の全員が 一瞬固まったの 私は ん?程度だったけど あまりの皆の様子が不自然で
あれ?というちょっとしたことも 繋げていくと 
知らなかったことが 形となって頭の中に残るんですよね
能天気が売りの私だけど ずっとここ(胸に手を当て)にありましたよ
でも 幸せなら それでいいの だって何かあった過去のことを 誰もほじくりかえそうとしていないのに
自分からこじ開けにいくこともないと思うから

あの人・・・3人のコンサートでやえこちゃんが言ってた まお先生が 侑ちゃんの彼女だったのは 気づいていました いつからか
あの人がやってきて 公園を通ったときも 私たちに何かをもたらす訳ではなくて
あの人自身が 苦しみの沼の淵をさまよっているように見えたんです

その夜 初めてお義母さんに 胸の内をちょっと話したんです お料理しながら
お義母さん そうやって胸の内にしまってきて明るく振る舞っていた芙美ちゃんが偉いなって言ってくれて
もう それですぅっと 今までのことも消えていくような気持ちになりました
侑ちゃんのこと 自分から大好きになったけど
お義母さんのことも大好き❕
あ お義父さんも理人くんもですよ もちろん!!

あの人 まおさんも結婚されたとのことだし  もう何のわだかまりもないですよ
うーん もちろんすごく幸せ
そろそろ2人めの赤ちゃん👶も欲しいねって
侑ちゃんともラブラブ💓😍💓です