(神戸新聞NEXT、2016年2月2日の記事より)
兵庫県は、定年退職者らのシニア世帯が子育て世帯を支援する「地域祖父母育成モデル事業」に乗り出します。
核家族化などに伴う子育ての負担増加が問題となる中、全国の自治体が子育て世帯の支援に取り組むが、地域で家族のような関係構築を促す施策は全国で初めてだそうです。
この事業では、県から委託を受けたNPO法人などの団体に、子育て支援に関心のあるシニア世帯と、小学生以下の子どものいる家庭がそれぞれ会員登録を行います。ハイキングや昔遊び体験、料理教室など、団体が継続的に催すイベントを通じ、時間をかけて信頼関係を築きながら、「1対1」のペアを決めます。
“3世代家族”のような関係を築き、普段から相談に乗ってもらったり、緊急時に子どもを預かってもらったりするなど、安心して子育てできる環境づくりを目指しています。
都市部を中心に、10市程度でそれぞれ3~5カ所のモデル地区を設定。1地区につき子育て、シニア各25世帯の登録を想定しています。団体はシニア世帯向けに研修を開き、現代の子育て事情や応急手当ての仕方などを伝えます。県は16年度当初予算案に費用を盛り込む方針で、夏ごろからの会員募集を見込みます。
10年の国勢調査によると、兵庫県の一般世帯に占める3世代世帯の割合は約6%です。神戸、尼崎、西宮市で約3%など、都市部ほど低い傾向にあります。県男女家庭課は「実の祖父母のような関係構築を促すことで、地域の子育て機能を高めて、地域の絆を深めることにもつながれば」としています。


