河村氏が当選確実 名古屋市長選、横井氏ら破る

2021年4月25日 21時56分 

名古屋市長選で当選が確実になり、笑顔で万歳する河村たかしさん

名古屋市長選で当選が確実になり、笑顔で万歳する河村たかしさん

 名古屋市長選は25日投開票され、現職の河村たかし氏(72)=減税日本推薦=が当選を確実にし、元市議長の新人、横井利明氏(59)=自民、立民、公明、国民推薦=との事実上の一騎打ちを制した。1期目途中の辞職に伴う出直し選を含め、5回目の当選。名古屋市では戦後の公選制導入以降初めて、4期目を務める市長となる。

 自民出身の横井氏を共産も支援。横井氏側の各党が支援組織をてこ入れし、組織戦を展開したが、知名度で勝る河村氏が退けた。

 ただ、河村氏と横井氏は接戦。河村氏の得票率は、いずれも圧勝だった過去4回を下回るとみられる。

 選挙戦では、昨年の大村秀章愛知県知事へのリコール(解職請求)運動をめぐる河村氏の行動を、有権者がどう評価するのかも注目された。河村氏はリコール運動を支援したが、その後、署名偽造問題が発覚。河村氏は選挙戦で、不正への関与を一貫して否定したが、一定の批判票が横井氏に回った。

 新型コロナウイルス対策も争点になり、河村氏は経済振興策として、スマートフォンの電子決済サービスによる買い物で、1人当たり最大2万円分のポイントを還元すると公約に掲げた。