チラ裏くまのチラ裏小説

チラ裏くまのチラ裏小説

本ブログ、裏ブログで小説を書いてます
ここはその小説の番外編などを集める場所です

↓本ブログ↓
http://ameblo.com/4690-ab/entrylist.html

↓裏ブログ↓
http://ameblo.com/0929-cd/entrylist.html

Amebaでブログを始めよう!
なんとなく書き始めた短編…にするつもりの小説です
相変わらず駄文で、グロテスク&暴力的表現が入ります
それでは、どぞ
---------------------------------------------------------------------------
~prologue~

彼はいつも私を守ってくれた。
弱くて何も出来ない私を、力強く守ってくれる。
だから私は生きることが出来た。

彼はいつも優しく接してくれた。
私が涙を流しているときも、怒りに打ち震えているときも、優しい言葉をかけてくれた。
それが私の心の支えになった。

そして、そんな彼はいつも私のそばに居てくれた。

そばに居てくれたから、私は生きる価値を見つけた。

けれど私は、彼に感謝の気持ちを返しきれていない。



彼女はいつも優しかった。
汚れた手を、優しく握ってくれた。
だから僕は迷うことはなかった。

彼女はいつも強かった。
本当の彼女は、僕よりもずっと強い心を持っていた。
それが僕を強くした。

そして、そんな彼女はいつも僕のそばにいてくれた。

そばに居てくれたから、僕は強くなれた。

けれど僕は、彼女のそばにはもう居られない。





~彼女の逃避と出会い~

嫌だった。
自分の存在が。
周りから好奇の目で見られることが。

ついに、耐え切れなくなった
私はあの村にはいらない。
そう、必要ない。
私は、村から逃げ出した。

気が付くと、周りは樹に囲まれていた。
樹の中でも一際大きい大樹にもたれかかる。
そのまま、ずるずると力なく座りこんだ。
自分なんて、いらない。
自分なんて、居なくなればいい。
自分なんて―――
気が付くと、涙が頬を伝っていた。
拭っても拭っても、涙は止まらなかった。
私はそのまま、暗闇の中でずっと嗚咽をもらしていた。


―――どうして、泣いているの?
不意に声をかけられ、ビクッとちぢこまる。
そこには、幼さの残る顔つきの男の子がいた。





~彼の逃避と出会い~

気が付くと、そこには血溜まりがあった。
手には血に染まった包丁があった。
それを持っている手も、血に濡れていた。

包丁を投げ捨て、外に飛び出た。
近くの川で、堪えていたものを吐き出す。
胃酸特有の酸っぱさで、喉がひりひりする。
体に付着した血を洗い流して、その場から立ち去った。

周りの人間から、自分に向けられた視線が痛い。
痛い。
痛い。
心配してくれているのだろうが、今はそんな視線すら恐怖だった。

気が付くと、周りには樹と草と土しかなかった。
ここまで来れば、もう―――
すぐそばにあった、一番太い大樹のそばにしゃがみこんだ。

悲しさなどなかった。
あるのはすぐそばにある恐怖だけだった。
怖い。
恐い。
コワイ。
自分が、コワかった。
その恐怖に、僕は耳を塞いだ。
その恐怖に、僕は目を閉じた。
その恐怖に、僕は意識を手放した。


目を開くと、空が白み始めていた。
もう、後戻りはできない。
おそらく僕は、いつか恐怖に押しつぶされるだろう。
それなら、行けるところまで行こう。
恐怖から、出来る限り遠くに逃げよう。
そうして僕は、立ち上がった。

少しの異変に気が付いた。
大樹の反対側から、すすり泣くような声が聞こえる。
こんな時間に、ましてや森の奥で泣いているなんて。
変だな、と思いつつ声をかけてみる。

―――どうして、泣いているの?
一瞬ビクッと震えて、端正な顔立ちの少女は顔を上げた。
---------------------------------------------------------------------------
今回は以上です。
あんまり期待せずに、次を待っていてください。
コメントをしてもらえると作者が泣いて喜ぶかもしれません。