寝小屋に着くと、アリーブは案の定ぐっすり寝込んでいた。


幸せな夢でも見てるのか、満面の笑顔で眠っているから、どことなく不気味な感じも醸し出していた。


「あはは…俺様は蚊取り大魔神だー。逃がさんー…。でゅあ…。」


何と不可思議な寝言まで。


後ろの男達も大分引いている。

大きい方は、


「…こいつ、お前とは全然違うな。なめてんのか?」


と、引きつった顔で小さい方にはなしかけている。


「知らねえよ…。つか早く起こせ。」


小さい方は、今度は少年に振ってきた。


「無理ですー…寝たら起きないんです…。どうしてもって言うなら手伝って…。」


大きい方が答えた。


「ったく。男の癖に情けない声だすな。わーったよ。手伝う。…この剣で一突き…。」


最後あたりに目が細められ、命の危険を感じた少年は、急いで割って入った。


そして結局は、朝まで待つことになった。