「あのー、ちょっと…」


と、少年が恐々切り出した途端-


「!?」


身が竦んだ。


少年の喉元に、二人の男の剣の切っ先が突き付けられていた。

素早い。
そして二人共息がぴったりだった。


二人の男は、少年を見やると、剣を鞘に収め、惜しそうに言った。


「ああ…なんだ、お前か…。つーかお前誰だ…。気安く話しかけるなよ。」


「あっ、すんません。つい野暮用で…。…っていうのは大嘘かましただけで、あなたはアリーブという名に聞き覚えあったりしません?」


小さい方に言ったつもりだったが、大きい方が先に答えた。


「阿痢胃不(ありいぶ)?なんじゃそら?」


少年が呆れて答える。


「気持ち悪い当て字しないで下さい。」


続いて小さい方が答えたが、大きい方とは違って緊張感が溢れていた。


「…知ってる。俺の友人だ。…てめぇ。アリーブに何をした?」


少年は慌て答える。


「違う違う。僕は敵じゃない。寧ろ仲間と言った方が良い。取り敢えずアリーブのとこに連れてくから落ち着いてついて来て。」


少年の言葉に、2人は納得し、3人はアリーブのところに歩き出した。