いよいよ10時だ。


少年は少年なりに考えはまとめてあった。


寝起きの悪いアリーブが寝たのを確認すると、よからぬ予感はするものの、覚悟を決めて西へと歩き出した。


「ようこそ。」

森から抜け、視界が開けた途端に声がした。

考えるまでもなく、それはキュールの声だ。


「何の用だ?」

声を押し殺して言う。

威嚇しても、キュールは平然と微笑ましい笑みを浮かばせているだけだった。

「話すつもりが無いのなら、此方から勝手に喋らせてもらう。」

少年は言い放つと、一拍おいてから言った。