アリーブは一瞬驚いて立ち止まった。

しかし、また近づいて行き、更に呼びかけた。

「やだなぁ…。私もう、子供じゃないんだから、からかわないでよキュール!」

そう親しげに言うとキュールが唐突に睨んで言った。

「五月蝿い奴だな。邪魔なんだよ。失せな!」

アリーブはただただ、唖然とするしかなかった。

そして同時に、胸にひどく衝撃を受けていた。

「え…。嘘でしょう?いつも私の事を一番に考えてくれたキュールに限ってこんなことある筈ない…。」

するとキュールはふっと笑って残虐な言葉を吐いた。

「はっ。お子様にも程があるな。みんながお前に本気で優しくしてたとでも思ってた訳?甘いね。みんなで影であんたの愚痴を口々に言ってた事も知らずにねぇ…。」

アリーブは真っ青になって耳を塞いでいた。

キュールはその様子を見て、ひどく楽しそうに、一拍おいて言い放った。

「あんたなんか、ずっと大嫌いだったんだよ。アリーブ。」