列車が、来た。

少年の脳裏に、父の死が横切った。

あんな死に方はしたくなかった。

そして何より、まだやり残した事がある。

自分は妖精に協力すると誓ったのだ。

少年のプライドが、誓いを破る事だけは許さなかった。

逃げなければならない。
…が、体は金縛りにあったように動かない。

列車はすぐ其処まで来ている。

きぃいぃぃっ…


列車が、止まった。

頭が、真っ白になった。