「 夏の「集中多読」では、
2 時間あたり、
ふだんの 5 時間分くらいの量を
・・・(中略)・・・
その子その子の状態で、2.5倍くらい読んでいる」
原文 → 『2016 夏期集中多読』
上記記載について、補足説明します。
○=○=○=○=○
「集中多読」の2時間の間に「読む量」は、
昨年の生徒の記録を分析しますと、
放課後に行われている授業の約5時間の間に「読む量」に
相当していました。
すなわち、
小学生クラスならば、
通常の放課後クラスの
約1か月分(!)を
「集中多読」の2時間で読みます。
しかし、これは、放課後の授業中、
こどもたちが集中力を欠いているわけではありません。
さまざまな必然的な要素のせいなのです。
ですので、ABC4YOUにお子さまを通わせている保護者の方にお願いです。
決して、お子さまに、放課後の授業でもっとしっかり多読しなさい、と叱らないでください。
(みな、十分しっかり取り組んでいますから)
たしかに、放課後の授業と夏休みの授業では、
当人の疲労感は大きく異なるので、
もちろん、それは要因の一つと考えられます。
しかし、それだけで、読む量が2.5倍になろうはずがありません。
実は、保護者会でも述べてまいりましたが、
放課後の授業では、総合的な英語学習を行うため、
生徒達は、多読以外にも時間を使っています。
たとえば、
● ワークブックまたは教科書の暗記Writingに費やす時間
● 宿題のために持ち帰る本を本棚から選ぶ時間
● BBカードで遊びながら、基本文を体に染み込ませる時間
● 記録カードに各自が読書記録を記入する時間
(その日読んだ本と語数、宿題で読んできた本と語数、忘れ物など)
● 中高生は、Speaking/Writingに費やす時間
などなど。
そのため、放課後の小学生の授業 1.5時間の間に多読しているのは、
実質、長くて45分といったところでしょうか。
長期休みの「集中多読」では、これら多読以外の時間を
すべて排除しているのです。
そのため、「読む量」だけを比較すると、
「集中多読」の2時間の間に「読む量」
=小学生の通常授業の3回分に相当する「読む量」
となります。
すなわち、「集中多読」は、平常の授業に比べて、
多読の進度がとても早いのです。
そして、これを短期間に集中した日程で取り組むために、
子どもたちは大きく力を伸ばしていくのではないか、と考えられます。
ですので、実は、夏と春の長期休みに行われる「集中多読」は、
参加すればするほどお得なんです。
(逆をいえば、参加しなければしないほど損?!)