「どうしよう、どうしよう!」



母親の大声が後ろから聞こえた。

その時にすぐ動き出したのは15歳の姉だった。

少し積もった雪の上に足跡が残っていた。

それを見つけて走っていく姉の後ろを私は必死に追いかけた。




祖母が家を出てからどのくらい経ったかもわからない。

200メートル程先の用水路と線路の方向。

歩幅が狭い足跡が向かっていっていた。





涙が出た。

なんでこんなに辛いのだろう。 

それで頭がいっぱいだった。