日経平均、TOPIX、グロース250と日本株の指数が大きく下落しており、これにより多くの人々が不安を感じています。そのため、現在の日本株が売られている理由について考察してみます。


まず結論として、現在の日本株の下落の主要な要因はドル円の急激な円高です。基本的に、外国人投資家にとって円安の状態での日本株の強さは割安と見なされ、買われる側面が強いです。そのため、この動きは理にかなっていると考えられます。


しかし、個人的にはこのまま円高が続くとは考えていません。現在のドル円の下落は、3/19の日銀金融政策決定会合でマイナス金利解除の思惑が高まっている一方で、米国では先週の雇用統計後のスワップ市場が既に今年中の1%の利下げを予想しているため、日本が金融引き締めをする一方で米国が金融緩和をするという構図になります。そのため、日銀会合直前はドルが売られ円が買われやすい状況が生じる可能性が高いと考えています。


日本の金融政策は、マイナス金利が解除されたとしても利上げ幅は限られており、金融緩和は継続する見通しです。一方、米国のインフレは鈍化していますが、雇用は堅調で失業率も低いため、金利引き下げは避けられる可能性があります。マイナス金利解除が悪材料となり売りが出るかもしれませんが、長期的には安定を図るために解除することが良策と考えられ、その後は日本株の上昇トレンドが続く見通しです。