健康診断の心電図で、ブルガダ(Brugada)症候群、の疑いが指摘されることがあります。

ブルガダ症候群は、遺伝性の不整脈で、まれに致死的な不整脈の発作を引き起こして突然死を引き起こすことがあります。

 

ブルガダ症候群は、心電図記録の波形から疑われます。

ブルガダ症候群の人は、心室性の不整脈(心室頻拍)を来して失神や心停止を引き起こすことがあります。

ブルガダ症候群の人が突然死を引き起こすリスクを正確に予測することは、困難です。 

ブルガダ症候群の人の突然死を防ぐ最良の方法は、植え込み型除細動器(ICD)を装着することです。ブルガダ型心電図を指摘された人で、過去に失神歴や蘇生歴がある人、親族に若くして突然死した人がいる場合、にはICDの植え込みを視野に入れる必要があります。

ブルガダ型心電図を指摘された人は、今後の方針を検討するため、専門医を受診することが望ましいです。

また、ストレスや過労や睡眠不足は、致死的な不整脈の発症のリスクを高めるため、回避することが望ましいです。