こんばんは。

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通勤中の読書について。






今回は初読みの作家さん。

町田そのこさんの「夜明けにはざま」ですごく感動して、とあるレビューで比較されていた「ほどなく、お別れです」を読んでみようと。 

 

●あらすじ

大学生の清水美空は、東京スカイツリーの近くにある葬儀場「坂東会館」でアルバイトをしている。坂東会館には、僧侶の里見と組んで、訳ありの葬儀ばかり担当する漆原という男性スタッフがいた。漆原は、美空に里見と同様の“ある能力”があることに目を付け、自分の担当する葬儀を手伝うよう命じる。漆原は美空をはじめとするスタッフには毒舌だが、亡くなった人と、遺族の思いを繋ごうと心を尽くす葬祭ディレクターだった。
読んだ人すべての心を温かく包み込む“お葬式小説”




●感想

こちらは葬儀会館でアルバイトをする女子大生の話。なんとなく親のツテでアルバイトをしていたけれど、自分のやりたいことだったと気づいていきそのまま就職をするまで。

葬儀ディレクターと出会って、主人公の視える能力を上手く生かして、死者を送り出していく。

「夜明けのはざま」と比べて家族がこの仕事への理解があり肯定的なところは安心して読みた。けれど、心理描写が物足りない感じだった。

泣けて泣けて…というほどではなくあっさりではあった。

故人と接触できる能力があるためか、遺された側というより、故人側での送り出す時のことが描かれていて、葬儀って遺された側の満足のためにやっているよなと思うところもあったけれど、やはり故人の生きていた証しとか区切りのためにも、必要なんだと思った。


もちろん「夜明けのはざま」を読んだときは遺された側の満足のため(この言い方はちょっと乱暴かな?)、きちんと区切りをつけるために葬儀は必要だと感じたけれど。



コロナ禍を経験し、やはりどちら側にも、葬儀という形で区切りをつけるのは必要だと感じたので、この二冊にジーンとくるところがあった。


これは好みだけど、私は夜明けのはざまの方が好きかなー。スミマセン

 

主人公の言葉が正直、大学生でそんな言葉がけしないでしょという違和感ありまくりな言葉や、葬儀ディレクターの漆原のキャラがちょっと受け入れられないところがあるので、既刊の2冊をどうしようか悩み中。

 

 

 

 



でも、それほど暗い気分にはなりたくないけど、心が動かされる本を読みたいなーとライトに読むには良いと思います!

(町田さんは重すぎる…)





次は、伊与原さん。