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通勤中の読書について。




初読み作家さん。


 

 

●あらすじ

ブラウン神父、亜愛一郎に続く、"とぼけた切れ者"名探偵である、昆虫好きの青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。彼が解く事件の真相は、いつだって人間の悲しみや愛おしさを秘めていたーー。 16年前、災害ボランティア中の青年が目撃した、神域とされる森に現れた少女の幽霊。その不思議な出来事に対し、エリ沢が語った意外な真相とは(表題作)。交差点での交通事故と団地で起きた負傷事件の謎を解く、「コマチグモ」など5編を収録。注目の若手実力派・ミステリーズ! 新人賞作家が贈る、ミステリ連作集。


●感想
間違えて2巻から読んじまった…
ブラウン神父? 亜愛一郎? 誰それ??
状態で、あらすじで2巻と気づいた。
ずっとエリ沢が続くと書いてある二人のキャラが分からずにいた。
作者の著書を調べてもこのシリーズしか出してないし…と疑問だらけだったら、違う作家さんの本なのね。恥ずかしながら知らないんだけど、有名なんだろうか?
とりあえず機会があったら読んでみよう。

で、2巻だったけど、前作読んでいなくても全然大丈夫だった。
虫が好きな主人公(というのか?)エリ沢泉の周りで起こる事件。虫が関係してくるのだけどなかなか面白い。習性だったり、形見だったり様々な形だけど、なるほどと感心した。
推理小説とは違くて、殺●なんだけどエリ沢の人間味が薄く、ストーリーが淡々としているので、事件に遭遇して、謎が分かるみたいな話。
別に犯人をエリ沢が捕まえる訳ではないし、自主させる訳でもない。あくまでもたまたま居合わせた感じ。
存在感はそれ程ないけど、エリ沢の周りで起きている事件が纏まった本。
その点では彼が重要。
この通りすぎ感、小野不由美さんの「営繕かるかや」みたいな雰囲気。
エリ沢が事件を解くけど、あとは他の人がどうにかしてねーみたいな、その言葉すら言うわけではなく、中途半端な終わりだけど、まあそれはそれでいいなと言う満足感。
かるかやより、こちらの方が好みだな。

なかでも、「ホタル計画」が私は好み。
雑誌編集長のオダマンナ斎藤の知り合い・繭玉カイ子が行方不明になったと、読者である中学生、ナニサマバッタから連絡がある。
斎藤の雑誌にライターとして仕事をしていたけれど、突然姿を消したカイ子。
彼がその間過ごしていた北海道を訪ねていき、ナニサマバッタとカイ子を探すが…。
見つからず、これから斎藤が本腰を入れて探すというところで終わっており、あんまり良い展開ではないのだけど、ナニサマバッタの正体が騙された!!と驚いた作品。
掲載順がずるいよ!まんまと騙された。
そこがまたおもしろかったのだけど。
カイ子…

「マチコグモ」もなかなか面白かった。
その他も。

後からじわじわきて、続きでないかなと思ってしまう。
短編なので通勤にもちょうど良いし、1巻も読もう。
でもその前に、図書館で借りた「トライアウト」を読まないと。

でも、順番待ちしている2冊が回っていてしまう💦

 

 



 

 


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