【ベントオーバーロウ②】
ルーマニアンの姿勢でベントオーバーロウを行うなかで、引くラインを変えた場合。


前半は垂直にバーを引き上げ(上体の角度によっては胸に向かって引き上げ)、後半はへそ周辺に向かって引き上げています。

広背筋もですが、僧帽筋中部下部、菱形筋、大円筋中心に刺激が入ります。
(ルーマニアンの姿勢なので、お尻のハムストリングスも絶賛筋肉痛、、、)

下肢、脊柱のラインをさほど変えずに(後半はブレブレ…)行い、代償動作を極力減らすようにしています。

呼吸は上げる時に吐き、戻すときに吸っています。

さて、
そもそもそこまでルーマニアンの姿勢にする必要があるのか?
という点においては、目的に合わせて変えていけば良いと思います。

必要だと思えば行えば良いし、必要でないと思えば、今必要な形で行えば良いと思います。

ルーマニアンの姿勢で行っている理由は、下肢含めて背面の筋群にスイッチ入れた状態での力発揮が目的だからです。

しかも代償動作を極力減らそうとすると、高重量はなかなか扱えません。筋肥大、筋力アップというより、体をコントロールするトレーニングになるかもしれません。


高重量を扱おうとすると代償動作が出るからしないというわけではなく、筋肥大、筋力アップには負荷を高めていく必要があり、その過程では代償動作も出るけど筋肉に強い刺激を入れるという目的があれば良いと思います。

また、
呼吸については、引き上げたときに胸が開く形になるので、引き上げるときに吸って戻す時に吐くという形が一般的かもしれません。

逆に行っている理由は、吸うことで胸郭が広がるだけなら良いですが、その動きに合わせて脊柱の伸展を過剰に使うことが考えられるため、あえて吐きながら引き上げることで、脊柱の安定性を保とうとしています。

広背筋や菱形筋など上記にあげた筋肉たちは脊柱伸展筋ではないので、個人的には脊柱の代償はしないようにしています。

あと、どのエクササイズでもそうですが、下部肋骨が引き締まりにくくなる方も多いです。
引き締まりにくいというより、胸郭の動きが正しく行えていないという方が良いでしょうか。
<胸郭の動きが正しく行えていない=呼吸動作が適切ではない>と判断するのであれば、呼吸動作の改善もトレーニングには必須になると思います。