【スクワットの形・パート2】
前回の投稿の続きです。
スクワットにて使われる筋肉は、殿筋群、大腿四頭筋、ハムストリングス、脊柱起立筋、腹筋群、下腿三頭筋、内転筋など様々な筋肉に刺激が入ります。
行う際の注意点として良く言われるのが、
「背中を丸めない」
「膝を爪先より前に出さない」
があります。
他にも、足幅や爪先の向きなどもありますが、ここでは置いておきます。
さて、前回は注意点の「背中を丸めない」ことについて書きました。
今回は注意点の「膝を爪先より前に出さない」ことについてです。
「膝を爪先より前に出さない」ことは良く言われます。
これは、本来スクワットは股関節と膝関節を曲げて行えば運動になりますが、股関節の動きがしっかり出せないために、膝を前につき出すようにしないと低くなれない方が多く、結果膝が痛いという方も増えてしまうことが原因として考えられます。
股関節の屈曲不足
ヒップヒンジ
骨盤の前傾
などもポイントになってくると思います。
では、「膝を爪先より前に出さない」ことを意識しすぎるとどうなるかというと、写真のように上体が前傾しすぎてしまうことがよくあります。
(写真は撮り方にもよるので、この写真自体はさほど悪くもありません。若干前傾気味かな?くらいですし、膝も爪先からの垂直方向よりは若干前に出ています)
上体が前傾しすぎてしまうとどうなるかというと、背部の筋群で支えて、背部の筋群で持ち上げる動作になりやすいです。
また、背部の筋群で持ち上げようとしたときには反りながら行いやすく、腹圧が抜けやすいこともよくあります。
ですから、股関節がしっかり動かせているのであれば、「膝を爪先より前に出さない」ことを強調すぎることはないと思っています。
『股関節がしっかり動かせているのであれば』です!
ちなみに、足関節の可動域が小さく、そのせいでしゃがめないのであれば、踵下にプレート等の補助を置いて行うことも必要な時があります。
ただ、本来であれば足関節の可動域もしっかり確保したいので、足関節の可動域の小さい方には足関節の調整もしっかり行うことが大切になってきます。
そもそも足関節がある程度正しく動いてくれないと、膝と爪先の関係性も正しくキープできませんし、ニーインの要因となったりもしますし、下腿の障害にも繋がりやすいので、やはり足関節の動きは見るべきポイントだと思います!
