何かを残した。

誰も、いつもそうだ。

でもいつか、消えていた。


書いては消し、消しては欠く。

或いは、消えてしまったのかも知れないが。

恐らく永久に残るものなどとは、そう在りたい懇願に過ぎないのだ。


時に逆らえるものなど在りはしない。

何も、流れる世界の前では無力なのだ。

人は老い、木々は廃れ、陸は壊れる。

全ては止められぬ。


だから、少しでも長く、残しておきたいものなのだろうか。