お年玉
お年玉( - としだま)とは、中学生以下の子どもにとっては、唯一の収入源である。一方その裏では、保護者(製造者)の巧みな罠も仕掛けられている。ここで、子どもにとってはその魔の手をどう切り抜けられるかがポイントなのである。
- 前ページ
- 次ページ
風物死
わが国日本は、「春」「夏」「秋」「冬」という4つの特徴ある季節をもつ、美しい国である。この4つの季節は、更に「二十四節気」(例えば「冬至」や「霜降」など)として細かな名称を持っており、太古の昔から人々はこれらの暦に従って、様々な年中行事を行ってきた。
しかし、それ故に、それぞれの季節に彩られた特有の事件・事故も多く、四季折々の死傷者が絶えない国でもある。また、台風や集中豪雨、大雪などのように季節特有の自然災害も多く、「自然災害の博物館」とも呼ばれている。更に、災害以外でも、様々な年中行事や、地域によっては祭礼でさえ、毎年数多くの死者が発生している。
私たち日本人は、これらの死を目にしたり、あるいはマスメディアなどで死が報道されるのに接することによって、例えば「ああ、今年もまた神戸でキャンドルナイト[1]が。もうすっかり真冬だなあ……。」とか、あるいは「お、もう御巣鷹山の山登り[2]か。もう夏休みも半分終わってしまったんだなあ……。」などといったように、季節の到来を感じることができる。
このように、季節の到来を告げる「死」を、日本では総称して「風物死」や「日本の風物死」などと呼んでいるのである。
また、ある死因を季節と関連付けて、「熱中症は夏の風物死」とか「雪崩は冬の風物死」という表現が用いられることもある。同様に、風物死を季語として数多くの俳句・和歌も詠まれている。季節感と「ことば」を大切にする我が国独特の、風情ある文化である。
なお、日本は「安全な国」と名乗るだけあって、季節の趣きを全く無視した死が拳銃などによって年がら年中発生している某国に比べれば、1年間の死傷者数は少ない。日本国民は、季節に応じた正しい安全行動――例えば「冬山には登らない」「諏訪大社の御柱祭[3]には参加しない」など――を取ることによって、ある程度は自己の生命を守ることができよう。
初詣
初詣(はつもうで)とは、寺社で行われる壮大な「おしくらまんじゅう大会」である。1年365日無休で開催されているが、12月31日から1月1日にかけての時間帯が最も参加者の多いことで知られる。
地方によって規模の差こそあるものの、日本全国各地で開催され、毎年9000万人以上が参加する大規模な大会である。参加者は年々増加の一途を辿っており、激戦区と言われる明治神宮(東京都渋谷区)では300万人以上の人が参加する年も少なくない。現在の日本ではここまでの規模で開催されるイベントは他に類を見ない。また、九州地方・中国地方の一部では「三社参り」と呼ばれるエクストリームスポーツに参加し、正月三が日の内に複数(最低でも三社)の会場を渡り歩くことが義務となっている地域もある。男女問わず様々な年代の参加者が集まるため、異なる世代とのふれあいの場としても重宝されている。