アメリカには、
「一度、国を冷やした時代」がありました。
1970年代後半。
インフレが止まらず、
国民はドルを信用しなくなっていました。
このままでは、
国そのものが壊れてしまう。
そう判断されたとき、
FRB議長ボルカーは
金利を一気に引き上げます。
最終的に、
政策金利は20%近く。
当然、
経済は一度、冷えました。
住宅ローンは払えない。
企業は倒れる。
失業者は増える。
それでも、
利上げは止まりませんでした。
守りたかったのは、
景気ではなく
通貨の信用だったからです。
数年後、
インフレは落ち着き、
ドルは世界の中心に戻りました。
そして、いま。
日本もまた、
別の形で
同じ岐路に立っています。
ゼロ金利。
円安。
貯金の価値は
静かに削られてきました。
だから日本はいま、
利上げという
「普通の国への一歩」を
踏み出し始めています。
一気ではなく、
ゆっくりと。
壊すためではなく、
守るための利上げです。
日本はいま、
再生の入口に立ったところです。