最近、アメリカで大きなニュースがありました。
FBI長官がホワイトハウスで、
「中国がフェンタニルの原料となる13種類の化学物質を正式にリスト化した」
と発表したのです。
これは単なる外交ニュースではありません。
フェンタニルで大切な家族を失った多くの人にとって、
ようやく一歩前に進むための重要な出来事でした。
私の友人もそのひとりです。
18歳の娘さんを、突然フェンタニルで亡くしました。
「娘はもう戻らない。でも、これ以上他の子が死なないようにしたい」
友人のこの言葉は、重く胸に響きました。
今回、中国が原料を管理すると約束したということは、
「本気を出せば止められる」
という事実を自ら認めたのと同じ意味を持ちます。
レアメタルを管理できる国が、
フェンタニルの原料だけ“管理できない”はずがありません。
だからこの合意は、世界にとって大きな転換点なのです。
そして、ここからが本当のポイントです。
中国社会にはまだ、
「悪いことをしても、どうせ訴えられない」
「誰も責任を取らない」
という空気が残っています。
もし今回の出来事をきっかけに、
“責任を取るべきところは取る”
という考え方が少しでも広まれば、
中国の未来は確実に変わっていきます。
裁判で責任を問うことは、復讐ではありません。
未来の子どもたちが被害に遭わないようにするための
教育であり、社会を良くするためのステップです。
武力や宣伝では、国の本当の変化は生まれません。
大切なのは、
「ダメなものはダメ」
と国民ひとりひとりが心から理解すること。
今回の合意は、そのための最初の扉になるかもしれません。
友人の娘さんの悲しい出来事が、
未来の命を救う力に変わることを願っています。