ソ連が崩壊してから、もう30年以上が経ちました。

その時、世界は大きく変わり、アメリカは「唯一の超大国」として一人勝ちの時代を手に入れました。


けれども、物事には必ず表と裏があります。

確かにソ連がなくなったことで、アメリカは敵を失い、誰にも邪魔されず世界をリードできるようになりました。

しかし裏を返せば、ソ連という対抗勢力があったからこそ、ヨーロッパや日本、韓国は「アメリカに従わざるを得ない状況」に置かれていたのです。


ところが今はどうでしょうか。

敵がいなくなった結果、ヨーロッパも日本も韓国も、アメリカの言うことを素直に聞かなくなりました。

軍事費の負担を求めても渋る国が多く、アメリカがかつてのように強く統治することは難しくなっています。

言い換えれば、「ソ連崩壊の反面効果」がここに現れているのです。


そんな状況の中で登場したのがロシアです。

プーチンはウクライナ戦争を通じて、単に領土を広げるのではなく、国際社会に「ロシアは再び無視できない存在だ」と示しました。

これは侵略というよりも、アメリカに「もう一度一緒に世界のルールを作ろう」と迫る政治的な動きでもあります。


ここで重要なのは、アメリカにとっても実はそれが利益になる、という点です。

ロシアを“2番手”として認めれば、アメリカは“1番手”でい続けられる。

そうすればヨーロッパやアジアの国々も無視できず、再びアメリカ中心の秩序を保つことができるのです。


そして今、トランプの考えとプーチンの思惑が一致しました。

だからこそ、今回の両者の会談は実現したのです。




根本的な理由は、ウクライナ戦争を利用して「アメリカとロシアが共に世界のルールメーカーになる」という新しい秩序を形づくること。



プーチンにとってはロシアの復権であり、アメリカにとっては主導権の維持。

両方にとって利益があるからこそ、この流れは止められないのかもしれません。




ソ連崩壊から30年。

アメリカの一人勝ちの時代は、裏を返せば“敵がいないがゆえに言うことを聞かせにくい時代”でもありました。

その空白を埋めるように、ロシアが戦争を利用して再び舞台に戻り、アメリカと共に世界の秩序を握ろうとしています。


今回のプーチンとトランプの会談は、その大きな転換点。

単なる外交イベントではなく、これからの国際秩序を左右する「本質的な動き」なのです。