うちにいた「セイちゃん」、緑の羽をしたセキセイインコの女の子。


とにかく、よく噛む。

壁も、ドアのふちも、家具の角も。うちの家、彼女の作品だらけ。


「ちょっと、またやったの?ダメだってば!」って言うと、

お決まりのように私の手にピョンって飛んできて、

じーっとこっちを見るの。


「ん?なに?私、なにかした?」みたいな顔で。


もう、こっちは怒るつもりだったのに、

そんな顔されたらね、無理だよ、怒れないよ。


結局「……はいはい、かわいこちゃんね」ってなる。


小さな体に、すごい魔力。

ああいうときのセイちゃんは、まるで計算してるんじゃないかって思うくらい。




…いや、たぶん計算してるね。絶対してる(笑)


今も壁の角を見るたびに思い出す。

セイちゃんってほんと、「ずるいかわいこ」だったなあって。