2025年7月初旬、EUが紅海で展開する護衛任務「ASPIDES(アスピデス)」に参加していたドイツの偵察機が、中国軍艦船からのレーザー照射を受けたと報道された。
ドイツ政府は中国側に正式抗議を行い、駐独中国大使を召喚する異例の対応に踏み切った。
特筆すべきは、この航空機が**民間機に酷似した外観の偵察機(ビジネスジェット型)**だった点である。
そのため一部では「軍用と誤認されずとも照準を向けられた可能性」が指摘されている。
現時点では、
- 故意の攻撃だったのか
- 誤認による警告だったのか
- 電子戦の一環としての無通告照射だったのか
といった真相は明らかになっていない。
こうした事態は決して他人事ではない。
過去にはアメリカやオーストラリアの軍機が中国のレーザー照射を受けた例もあり、航空機の安全性や指揮系統への影響が懸念されてきた。
また、近年相次ぐ航空機トラブルや原因不明の事故との関連性を疑う声も少なくない。
整備不良や老朽化だけでなく、「外的な電子干渉」や「通信妨害」「照準行為」などが今後の焦点になる可能性もある。
軍用機だけでなく、外観が民間型の機体までもが対象となる事例が出てきたことは、航空安全に新たなリスクを投げかけている。
表面的な報道に留まらず、その背景にある軍事的意図や技術的能力の進展を見落としてはならない。
現代のリスクは「見えにくい形」で進行する。
空を飛ぶ航空機だけでなく、私たちの周囲にも“気づかないうちに向けられる照準”が存在しているのかもしれない。

