初めて会った射手座は、まるで風のように爽やかだった。
笑顔は明るく、言葉遣いは丁寧で、誰とでも距離を取りつつも感じがいい。
その佇まいにはどこか“品”があって、「あ、この人ちゃんとしてるな」と思わせてくれる。
でも、それは「初見限定仕様」である。
時間が経ち、距離が縮まると、別の一面が顔を出す。
――突然、めちゃくちゃになる。
無邪気に笑い転げ、急に踊り出し、言葉が止まらなくなる。
ボケる、ツッコむ、騒ぐ、語る。
「さっきまでの品はどこ行った!?」とツッコミたくなるほどに、
本当の射手座は、“自由”と“素”のかたまり。
そして、反骨精神は骨の芯まで詰まっている。
「こうしなさい」「これはやめた方がいい」なんて言われようものなら、
その瞬間にスイッチが入り、あえて逆を行く。
真面目な話に茶々を入れ、
「そんなことないよ、むしろこっちの方が面白くない?」と、にっこり。
頭が良く、洞察力もある。
だからこそ、時に“装う”ことも上手い。
でも実は――その装ってる時こそ、彼らは一番つまらなさそうにしている。
恋愛においてもクセが強い。
誰かに恋をした時は、曖昧な関係を楽しみ、
ちょっとした目配せやLINE一通に大喜びしている。
でも、いざ告白されると一気に熱が冷めてしまう。
「え、どうして私のこと好きなの?そんなに魅力あった?」と、
まるで自分のことを疑うかのように急に距離を置いてしまう。
射手座は、
“みんなが好きなもの”には興味が薄く、
“みんながスルーしたもの”に惚れ込む。
他人の評価は関係ない。
自分のアンテナに引っかかったもの、それだけが正解。
そして人生の目的はただひとつ――「自由に生きること」。
彼らにとって「当たり前」「普通」は最大の退屈。
だからこそ、射手座は今日も風のように、
自由に、勝手に、そしてちょっと変に――でも誰よりも魅力的に、生きている。
