否認しても否認しても自分がやっていることは否認できない、とどのつまりはアル中だったという

ことを認めざるを得なかった。それが認めたくないものの正体だった。自分一人で酒をコントロール

できると思い込んでいた、ろくでなしの本性だった。酒にとらわれ、酒に操られて居る独りよがりの

自己中心主義者が私だった。アル中だと認めて、ならどうするか、どうしたら良いかという段になっ

て、もう断酒しか無いと思った。断酒しか私の生き延びる道はない。そう思った。否認したままでは

到底受け入れることはできなかったであろう。それでも誰かにすがっていたかった。一人だけ居た。

そのおかげで再生への道程を辿り始めることができた。現在でも毎晩メールの交換をする。