東北で震度5弱 石巻・鮎川で津波1㍍ 沿岸に避難指示 | 資産作りのブログ

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7日午後5時18分ごろ、東北地方で震度5弱の地震があった。東日本大震災の余震とみられる。震源地は三陸沖北で、震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード(M)7.3と推定される。気象庁によると、石巻市の鮎川で1メートル、仙台港、相馬で40センチ、岩手県久慈港、大船渡で20センチの津波を観測した。

 気象庁は、宮城県に津波警報、青森県太平洋沿岸、岩手県、福島県、茨城県に津波注意報を出したが、約2時間後に全て解除した。
 気象庁は、東日本大震災の余震で、海溝の外側の太平洋プレート(岩板)内部で発生する「アウターライズ地震」との見解を示した。震源が遠いため、揺れが小さくても、津波は大きくなりやすいとされ、引き続き余震に注意を呼び掛けた。
 東北で津波警報が出たのは昨年4月7日以来。震度5弱を観測したのは、宮城県沖を震源に石巻市で5弱を観測した10月25日の地震以来だった。
 八戸海上保安部によると、津波注意報を受けて出港した第21徳昌丸(3.8トン)が、久慈牛島灯台の沖合約4.5キロの海上で無人で見つかった。船長の林徳次郎さん(71)=久慈市長内町=が行方不明になっており、巡視艇などが捜索している。
 青森、岩手、宮城各県の沿岸自治体は避難指示や勧告を出した。岩手県では、釜石市、大船渡市、陸前高田市など計7市町村が避難勧告を出し、約550人が避難所に身を寄せた。
 宮城県では、仙台市や石巻市など8市6町が沿岸部の住民らへ避難指示や避難勧告を発令。13市町計280カ所の避難所に、最大計1万7953人が一時避難した。
 名取市で避難中に2歳男児と70代女性が軽傷。石巻市では75歳女性が転倒して膝にけがをした。
 東北電によると、地震発生後、八戸市と青森県五戸町の一部地域で計223戸が一時停電した。
 仙台空港は一時滑走路が閉鎖され、計22便が欠航した。乗降客ら約1200人が足止めされた。JR東日本によると、東北新幹線が全線で一時運転を見合わせた。

◎津波伴う地震に警戒を/仙台管区気象台「震源域活動活発」

 宮城県や岩手県で7日夕、震度5弱を観測したマグニチュード(M)7.3の地震について仙台管区気象台は記者会見し、草野富二雄地震情報官は「東日本大震災の余震と考えている。震源域の活動は依然として活発で、今後も津波を伴う地震が発生する可能性がある」と警戒を呼び掛けた。
 M7を超える余震は昨年7月10日以来、1年5カ月ぶり。青森、岩手、宮城で震度5弱を観測したほか、北海道から中部地方にかけて震度3以上を記録した。
 本震の後、午後5時31分にM6.2の地震が発生し、気仙沼市、石巻市、田村市、いわき市で震度3だったのをはじめ、震度1以上の余震を2回観測。草野情報官は「1週間程度はM6.0、震度4程度の余震発生が予想される」との見通しを示した。
 石巻市鮎川で観測した1メートルの津波は、大震災後で最も高かった。金華山の沖合20キロにある衛星利用測位システム(GPS)波浪計でも20センチの津波を観測。東北で津波を観測したのは、今年5月20日に久慈港で11センチ、石巻市鮎川で6センチを記録して以来だった。

                             河北新報ニュース抜粋