「一寸先は闇」という言葉があります。

なんとなく不安を掻き立てるものを持っています。映画のジャンルで分けると、サスペンス、スリラーに属するのではないでしょうか。


「順調に航海していた大型客船が、ある日突然のアクシデントに見舞われ・・・。」と、映画を観ている側からすると、予想がある程度つくのですが、こと自分の人生となると話は違ってきます。シナリオを監督から渡される訳でもなし、突然リストラされたり、配偶者から裏切られたり・・・。

この世に生まれてから、あの世に行くまで、人生にはサスペンスの要素は盛りだくさんです。


富裕な家庭に生まれて、たいした苦労もせず生きている人もいるし、その対極に生まれ育つ人もいる。

しかし、大どんでん返しが、あったりもします。


洗濯機が壊れて、新しいのが届くまでの間、コインランドリーの待ち時間を利用して、書店へ寄ってみた日、一冊の本を購入しました。


「荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論」です。

面白くて、気付いたらアッという間に洗濯物に乾燥が終わっていました。


「プレシャス」という黒人少女が主人公の映画を、著者は

傑作の、もの凄く良くできたホラー映画だと断じています。

レンタルショップのジャンル別では感動の物語として紹介していましたが・・・。


本を読み始めて、私の感じていたことを代弁してくれた文章でしたので、感性が似ていると思い、最後まで本を読めました。洗濯機が壊れたおかげで、この本に出会えました。


著者は、「生き地獄を描いた映画はホラー映画だ」と述べています。本当に、そう思います。

サスペンス映画の主人公のような生活を送っている人が、感動ドラマの登場人物に、アドバイスを求めても、さらなる地獄への道標をしめされるだけです。


私?もちろん・・・サスペンスドラマのヒロインです。









頭では判っているのに、いざ突発的なアクシデントに見舞われた時、人は、理屈とは真反対の行動をとることがあります。潜在意識に操られているのでしょうか?本音の部分が出てしまいます。


これは、先月2月末日、或る大手パソコン教室での、私のとった傍から見ると非常識な行動です。

 

その日は朝から、予定外の出来事が起こり、そのことに気をとられ、私は、自分を客観視する余裕を無くしていました。


10人ほどの生徒が受講中、突然鳴った呼び出し音。

携帯電話をマナーモードにしていませんでした。取引先からの電話を受け、そのまま5分ほど、教室の外で受け答えをしてしまったのです。授業中にもかかわらず・・・。先生からは、注意され、小さなミスが続いて成果が出ない一日でした。


帰宅後、時間を無駄にしてしまったことの原因を考え「物事の順番が違う」と、自分に対して自己嫌悪に陥りました。


心の奥深くでは、「自分を大切にしない間違った優先順位」が出来上がっていたのでしょうね。




2014年 3月4日 火曜日


吉田兼好法師の徒然草

「気の合わない人と一緒にいるのは、一人でいるより淋しいものだ」という意味の一節が好きです。


大勢でワイワイしていても、幾つものグループに属して交友していても、なんとなく疎外感を持つときがあります。

笑顔の裏で、本当の自分は満足していないのがわかります。


昨日の続きですが、無視され、疎外感をもたされるのが、人間にとって一番つらいのかもしれません。けれど、退職したら経済的に困る・・・等の現実の前には、生き地獄に堪えながら、生活の糧を得なければならない・・・。


本当の意味での贅沢とは、今の私にとっては、「気の合わない人」から遠ざかることです。仕事関係、私的交友関係、たとえ親族であっても・・・。


「生活の為、そんな贅沢を言っていられない立場」から、脱出できたのは、最近です。 


2014年 3月3日 月曜日( ひなまつり)


モラルハラスメントの本を読んだのは、今から6年ほど前です。言葉や態度で、相手に有害な刺激を与える陰湿な精神的暴力のことです。人も会社もダメにするという副題がつけられていました。

その頃の私は、職場で、いじめが原因で自殺?くらいの認識しかありませんでした。


ところが、少しずつ、モラハラもしくはパワハラを受ける事によって、自殺に追い込まれる人が増えてきました。いじめによる自殺。これはもしかして、日本社会がどのような方向へ進んでいるのか、予兆なのではないでしょうか?


秋田県警の警部が元交通部長から執拗なパワハラを受け、官舎で自殺をしていた今回の事件。組織によって自殺の原因は責任追及されろことなく、いじめた本人は出世をしています。

ニュースを見たときは、怒りを覚えました。

いじめた本人には、同様の経験をさせるといいです。


惨酷なニュースにショックを受け、遺族の気持ちを考えました。


リビングに飾ったイルカのモビールを、ふと見上げると、相変わらずなにもなかったかのように

今日もゆらゆらと揺れています。

他人の不幸も、知るほどつらいものですね。

イルカのモビールを、リビングの天井からさげています。

動きがあるので、見飽きません。

インテリアのスパイスといった感じです。

部屋がかわいくなりました。

モビールは2月中旬に計4点購入しました。

全部気に入っています。