私の好きなRUSHのアルバム5作 | カルロスのブログ

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オリジナルのヘヴィメタルバンド、Hollywood Lippsでドラムを叩いています。KISSのカバーバンドKISS HORNET、Raise The DEVILでも活動しています。
バンドのこと、好きなロックについて語ります。

明日からジューダス・プリーストの来日ツアーが始まるということで一部で盛り上がっています。東京公演のどちらかでグレンが参加しないかなあ、なんて期待しています。

晩秋のこの時期、34年前の今頃はラッシュが来日してツアーをしていたのでした。ブログで度々書いていますけど、これが唯一の来日、個人的にも11月21日の武道館公演が最初で最後のラッシュ体験になるとは思いもしませんでした。

 

来日記念ということでラッシュの好きな5曲をやろうと思ったら去年にやっていました(笑)。それで今日は好きなアルバム5作を選んでみました。

 

5、Vapor Trails (2002年)

ニールに起こった悲劇によってバンドの活動は停止して存続も危ぶまれましたが見事に復活。前作から6年も待たされただけにこのアルバムのリリースと耳を通した時の感慨は格別のものでした。

 

キーボードが消えアレックスのギターがハードロックになっていて多彩です。とにかく躍動感溢れるアルバム。

 

4、2112 (1976年)

初期ラッシュの名作。ハイライトはアナログA面の組曲2112。タイトなハードロックと抒情的なアコギパートが動と静の見事なコントラストを表現しています。

今聴くと40年前相応に古臭い音なのと、アナクロなSF感が良い雰囲気です。

 

3、Grace Under Pressure (1984年)

来日公演当時は、このアルバムのツアーで武道館公演で6曲演奏したこともあって個人的に思い入れの深い作品。

近くで観ていた外人グループが変拍子をものともせずノリまくっていたのが思い出深いです(笑)。

ラッシュの作品群の中でもかなり異質なアルバムで、ハードエッジでアグレッシブな演奏が近未来への警鐘という歌詞の世界にマッチしています。

全体に終末感があるイメージの作品。

 

2、Hemispheres (1978年)

A面はコンセプトが前作から続く6部からなる2112と並ぶ大作の傑作。B面の1,2は次作でブレークを予兆させるコンパクトでポップな楽曲で独特のポップセンスが味わえる秀曲。最終曲はYYZと並ぶハードインストの名曲。

 

気持ち良く凝ったアレンジと変拍子、くど過ぎないドラマティックなメロディ。詰め込み過ぎない音。聴いていて心地良いハードプログレの傑作。

 

1、Moving Pictures

リアルタイムで初めて聴いたラッシュのアルバムで衝撃を受けました。

拙者もブログのアルバムレビューでいろんなアルバムを簡単に「名作」とか「傑作」と言ってしまいがちで反省していますが、これはまぎれもなく名盤です。

変拍子や超絶インストパートという演奏面とポップでわかりやすい楽曲を兼ね備えた奇跡的な1枚。理知的な緊張感で溢れた世界観を感じます。ラッシュを最初に聴くならこれがおすすめです。

 

RUSH/Tom Sawyer

 

こうして選んでみると、ムービング以外は5つ選ぶのは難しいですね。

90年代のは地味だけど佳作なんですが、残難ながら圏外。続くのはPower Windows、Permanent Wavesあたりですかね。

ラッシュの凄いところは同じアプローチで続いてアルバムを作らないということですかね。アルバム毎に紡ぎだす色彩が変わっているところがこのバンドの面白いところですね。

年代の違いもありますが、2112とVapor Trailsでは違うバンドのようです。一部評論家がラッシュをハードプログレやプログレメタルなどという狭い範疇で小難しく論じるのは笑止千万なのです。