REVOLUTION SAINTS/Light In The Dark | カルロスのブログ

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オリジナルのヘヴィメタルバンド、Hollywood Lippsでドラムを叩いています。KISSのカバーバンドKISS HORNET、Raise The DEVILでも活動しています。
バンドのこと、好きなロックについて語ります。

ここ数年、なにかやらかした芸能人に対してのバッシングって凄まじいものがありますね。確かに悪事は罰せられなければなりませんが、マスコミやSNSでの徹底的な叩き方は、再起不能にでもしてやろうかというぐらいのもので何か嫌なものを感じます。

不倫なんてよその家のことで関係ないこと。極端な話し、私はミュージシャンなんてヤク中だろうが浮気野郎だろうが、良い音楽を作ってくれればそれでよいと思います。

 

それでRevolution Saintsの新作です。中心メンバーのディーン・カストロノヴォ(Vo,Dr)は2年前にガールフレンドへのDVで逮捕、有罪(執行猶予付き)ということになっていました。

並行して在籍していたジャーニーは解雇になり、しばらくは表舞台に出てくることはないと思っていました。RSもファーストアルバムが名盤だったのですが、それで消滅だろうと思っていました。

今年の春にナイトレンジャーのドラマーがツアーに参加出来なくなり、替わりにカストロノヴォが参加するという報が届きました。また活動出来るようになったのだ、と喜んでいたら、まさかのレボリューションセインツの復活でした。

メンバーは、前作と同じくディーンの他にダグ・アルドリッチ(Whitesnake,Dio)、ジャック・ブレイズ(Night Ranger)のスーパートリオ。プロデューサーは同じくアレッサンドロ・デルベッキオ。

前作はデルベッキオが大半の曲を書いていたそうですが、今回はメンバーも積極的に曲作りに関わっているとのことです。

全体的な音像は前作を踏襲している印象ですが、ファーストがヨーロッパ的なメロディックハードというかハードポップ路線だったのが今作はオーソドックスなハードロックにシフトしたかなという雰囲気です。

BURRN誌のレビューでは「綺麗なメロディが減衰した」と書かれていましたが、美しい歌メロはそのままに、バンドとしてのグルーブ、一体感はこちらのほうが増していると思います。

 

ボーカルはスティーブ・ペリー似のハスキーで爽やかな声で、楽器隊の音は耳障りな重低音はなく、歪んだ音もなく聴きやすいです。それでいてさらりとテクニカルなフレーズを入れてあるので聴いていて楽しい。アルバム全体にドライブ感があって一気に聴きこめます。

曲単体でみると、Ride Onみたいなスピード系もあれば1IWouldn't Change A Thingのような美しいバラードもあり、曲作りでメンバーの才能が前作より溢れています。Falling Apartも佳曲。

 

ボーナストラックとDVDのライブも素晴らしい。DVDを観る限りでは、メインのシンガーがドラムスボーカルというのも何だかなあという感じもするので、ツアーではドラムスを入れてシンガーに専念したらよいかと思うのですが、どうなんでしょ?

 

ディーンの件のことがあったので、消滅してしまうと思っていたのが復活して嬉しいかぎり。インタビューを見るとディーンの彼女は彼を見捨てなかったそうで。それは何よりですねということで、過去の失敗は水に流して良いものを作ってくれればそれでよいです。

 

Revolution Saints/Light In The Dark (Official Video)