一憂国者の紙つぶて 加納有輝彦さんのblogから転載
TPP(環太平洋経済協定)大論争の様相を呈してきた。
反対の論客代表中野剛志氏は、「TPPもまたショック・ドクトリンの一つである」とまで言い、ナオミ・クラインのベストセラー「ショック・ドクトリン」をいち早くTPP論議に持ち込んだ。
中野氏のWillの論考(12月号「ショック・ドクトリン」TPPの危険)は、私のような素人が読んでもずいぶん荒っぽい論法に見えた。
荒っぽく見えたと同時に、「へえー、プロもこんな付け焼刃的な感じで文章書いているんだ」と逆に、変な親近感を覚えた(^^)。私などはまさにプログを付け焼刃的知識を総動員して書いているからだ(^^)。ただ、私の場合、確固たる北極星は見ているつもりである。(北極星:進むべき方途:豊かで自由な未来社会)中野氏の北極星は、どうも「保護主義で保護された停滞社会」のように見える。まあ、これは今日の本題ではない。
混乱の根本原因は、時の首相の「勉強不足」、あるいは時の政府の説明能力のなさに起因していると思う。
それは、TPP問題が、GATT(関税および貿易に関する一般協定)を引き継いだWTO(世界貿易機関)のドーハラウンドの失敗、その後、各国がそれぞれFTA(自由貿易協定)を結び、経済連携圏を構築していく、FTA競争の時代に入ったこと、そういった流れの中にあるということ、こういう時間軸の中で(TPP問題)とらえられていないと思う。
日本は、世界のFTA競争において遅れをとった。
日本がFTA発効・署名済みの国は、現段階では16.5%程度。米国38%、韓国36%、EU65%、これらに比べると遅れている。難航しているのだ。とはいえ、日本も小国とはFTA、日本の場合はEPA(経済連携協定※1)を結んでいる。残すは、米・EU・中・台湾となっている。
一方、中国はASEAN+3(ASEANと日・中・韓=EAFTAイーフタ)を推進したい。
日本は、中国が主導権を握るEAFTA(イーフタ)はきつい。
日本は、ASEAN+3に印・豪・NZを加えたASEAN+6(CEPEAセピア)を推進する。ただしこのCEPEA(セピア)は、「アジア総合開発計画」
とセットとなっており、いろいろ環境整備を整えてから実施しようということでまだまだ時間がかかる。またCEPEA(セピア)に関しては米国の態度がはっきりしなかった。
そしてこれらの個別のEPAを推進しながら日本にとって最も国益の大きいFTAAP(アジア太平洋自由貿易圏※2)に繋げていく。これが日本の既定路線である。
このような文脈の中で、米国が積極的にTPPに関わりはじめた。
日本にとって一番経済効果の高いFTAAP全体の枠組み、ひな形をTPP交渉を通じて先進国(日米:中国抜き)でつくりましょうという話。
ゆえに、当然日本はTPPに参加すべきなのである。このTPPが事実上、日米が中心になることは当然である。
中野剛志氏は、経産省の官僚でありながら当初より、TPPが事実上日米が占める割合が9割であり、アジアの成長など取り込めないと反対しているが、FTAAPへの道程であるという観点が全くないとすれば、経産省官僚失格ではないか。
また、佐藤ゆかり議員など自民党議員も、日本にとって一番利益があるのはFTAAPであるからTPPなど参加しなくていいという。これもFTA競争に出遅れている日本が、APEC内で主導権を執ろうとしている一環としてのTPP参加である、同時に中国に主導権を執らせることなく、先進国の枠組みに中国に入ってもらうという中国包囲網の意味もあることをご存知ないのだろうか。
ごくごく普通の人であれば、普通にわかることであろうかと思う。
日本はTPPに参加することが国益にかない、同時に世界経済のためにも益するものである。
もっといえば、日本がイニシアチヴを執ることが、世界の幸福に寄与できる。(もちろん、いまの政府に外交交渉能力がなく、米のいいなりになってしまうという意見は、十分わかっております。)
中国がイニシアチヴを執ることは、世界の不幸の種となる。
北極星は、日本が世界のリーダーとなり、日本と世界の幸福に寄与していく立場にあるというこ
とだ。この方向性で考えれば、おのずと答えは明らかだ。
野田総理は、全くTPPに関して、このような信念に基づくあるいは、交渉経緯も含めた説明が出来ない。知識がない。勉強していない。FTA、EPA等交渉経緯は、中央官庁のホームページに全て公開されている。
野田総理は、TPP参加を説明し、説得するだけの知識がないのである。なぜ、私がここまで断言できるかといえば、国会答弁を見たらわかるのである。まったく言葉を持っていない。
野田総理を「ヘタレ・ノンポリ」というそうだが、知識がないのが致命的である。総理の無能が、無知が、ここまでの混乱を招いていると思わざるを得ません。
松下政経塾では、庭掃除、政治家になってからは街頭演説で、勉強する時間がなかったのでしょう。「無知の涙」とはこのことでしょうか。総理の無知が、国民を泣かせることになるわけですから、たまったものではありません。
政治家の無能・無知を官僚は嘲笑い、バカにして、仕事をサボる。
ここは、民間の優秀なシンクタンクの智慧を取り込む政治団体が最期の砦になるのかもしれません。(政党は政治屋ポリティシャンの集まり、政治団体は政治家ステイツマンTO BEの集まり(^^))いま、幸福実現党はシンクタンクの力も頂きながら、未来社会を構想しています。「知は力なり」
以上
※1
FTAとEPAの違い
自由貿易協定(FTA)は、特定の国や地域との間でかかる関税や企業への規制を取り払い、物やサービスの流通を自由に行えるようにする条約のことである。
経済連携協定(EPA)は、物流のみならず、人の移動、知的財産権の保護、投資、競争政策など様々な協力や幅広い分野での連携で、両国または地域間での親密な関係強化を目指す条約。
※2
アジア太平洋経済協力(APEC)の加盟国全域(2010年10月現在21カ国)において、自由貿易圏を構築する構想の名称。FTAAPの構想が実現した場合に形成される貿易自由化された経済圏の規模は、世界人口の約4割、世界の国内総生産(GDP)の全体の約6割に達する。
TPP(環太平洋経済協定)大論争の様相を呈してきた。
反対の論客代表中野剛志氏は、「TPPもまたショック・ドクトリンの一つである」とまで言い、ナオミ・クラインのベストセラー「ショック・ドクトリン」をいち早くTPP論議に持ち込んだ。
中野氏のWillの論考(12月号「ショック・ドクトリン」TPPの危険)は、私のような素人が読んでもずいぶん荒っぽい論法に見えた。
荒っぽく見えたと同時に、「へえー、プロもこんな付け焼刃的な感じで文章書いているんだ」と逆に、変な親近感を覚えた(^^)。私などはまさにプログを付け焼刃的知識を総動員して書いているからだ(^^)。ただ、私の場合、確固たる北極星は見ているつもりである。(北極星:進むべき方途:豊かで自由な未来社会)中野氏の北極星は、どうも「保護主義で保護された停滞社会」のように見える。まあ、これは今日の本題ではない。
混乱の根本原因は、時の首相の「勉強不足」、あるいは時の政府の説明能力のなさに起因していると思う。
それは、TPP問題が、GATT(関税および貿易に関する一般協定)を引き継いだWTO(世界貿易機関)のドーハラウンドの失敗、その後、各国がそれぞれFTA(自由貿易協定)を結び、経済連携圏を構築していく、FTA競争の時代に入ったこと、そういった流れの中にあるということ、こういう時間軸の中で(TPP問題)とらえられていないと思う。
日本は、世界のFTA競争において遅れをとった。
日本がFTA発効・署名済みの国は、現段階では16.5%程度。米国38%、韓国36%、EU65%、これらに比べると遅れている。難航しているのだ。とはいえ、日本も小国とはFTA、日本の場合はEPA(経済連携協定※1)を結んでいる。残すは、米・EU・中・台湾となっている。
一方、中国はASEAN+3(ASEANと日・中・韓=EAFTAイーフタ)を推進したい。
日本は、中国が主導権を握るEAFTA(イーフタ)はきつい。
日本は、ASEAN+3に印・豪・NZを加えたASEAN+6(CEPEAセピア)を推進する。ただしこのCEPEA(セピア)は、「アジア総合開発計画」
とセットとなっており、いろいろ環境整備を整えてから実施しようということでまだまだ時間がかかる。またCEPEA(セピア)に関しては米国の態度がはっきりしなかった。
そしてこれらの個別のEPAを推進しながら日本にとって最も国益の大きいFTAAP(アジア太平洋自由貿易圏※2)に繋げていく。これが日本の既定路線である。
このような文脈の中で、米国が積極的にTPPに関わりはじめた。
日本にとって一番経済効果の高いFTAAP全体の枠組み、ひな形をTPP交渉を通じて先進国(日米:中国抜き)でつくりましょうという話。
ゆえに、当然日本はTPPに参加すべきなのである。このTPPが事実上、日米が中心になることは当然である。
中野剛志氏は、経産省の官僚でありながら当初より、TPPが事実上日米が占める割合が9割であり、アジアの成長など取り込めないと反対しているが、FTAAPへの道程であるという観点が全くないとすれば、経産省官僚失格ではないか。
また、佐藤ゆかり議員など自民党議員も、日本にとって一番利益があるのはFTAAPであるからTPPなど参加しなくていいという。これもFTA競争に出遅れている日本が、APEC内で主導権を執ろうとしている一環としてのTPP参加である、同時に中国に主導権を執らせることなく、先進国の枠組みに中国に入ってもらうという中国包囲網の意味もあることをご存知ないのだろうか。
ごくごく普通の人であれば、普通にわかることであろうかと思う。
日本はTPPに参加することが国益にかない、同時に世界経済のためにも益するものである。
もっといえば、日本がイニシアチヴを執ることが、世界の幸福に寄与できる。(もちろん、いまの政府に外交交渉能力がなく、米のいいなりになってしまうという意見は、十分わかっております。)
中国がイニシアチヴを執ることは、世界の不幸の種となる。
北極星は、日本が世界のリーダーとなり、日本と世界の幸福に寄与していく立場にあるというこ
とだ。この方向性で考えれば、おのずと答えは明らかだ。
野田総理は、全くTPPに関して、このような信念に基づくあるいは、交渉経緯も含めた説明が出来ない。知識がない。勉強していない。FTA、EPA等交渉経緯は、中央官庁のホームページに全て公開されている。
野田総理は、TPP参加を説明し、説得するだけの知識がないのである。なぜ、私がここまで断言できるかといえば、国会答弁を見たらわかるのである。まったく言葉を持っていない。
野田総理を「ヘタレ・ノンポリ」というそうだが、知識がないのが致命的である。総理の無能が、無知が、ここまでの混乱を招いていると思わざるを得ません。
松下政経塾では、庭掃除、政治家になってからは街頭演説で、勉強する時間がなかったのでしょう。「無知の涙」とはこのことでしょうか。総理の無知が、国民を泣かせることになるわけですから、たまったものではありません。
政治家の無能・無知を官僚は嘲笑い、バカにして、仕事をサボる。
ここは、民間の優秀なシンクタンクの智慧を取り込む政治団体が最期の砦になるのかもしれません。(政党は政治屋ポリティシャンの集まり、政治団体は政治家ステイツマンTO BEの集まり(^^))いま、幸福実現党はシンクタンクの力も頂きながら、未来社会を構想しています。「知は力なり」
以上
※1
FTAとEPAの違い
自由貿易協定(FTA)は、特定の国や地域との間でかかる関税や企業への規制を取り払い、物やサービスの流通を自由に行えるようにする条約のことである。
経済連携協定(EPA)は、物流のみならず、人の移動、知的財産権の保護、投資、競争政策など様々な協力や幅広い分野での連携で、両国または地域間での親密な関係強化を目指す条約。
※2
アジア太平洋経済協力(APEC)の加盟国全域(2010年10月現在21カ国)において、自由貿易圏を構築する構想の名称。FTAAPの構想が実現した場合に形成される貿易自由化された経済圏の規模は、世界人口の約4割、世界の国内総生産(GDP)の全体の約6割に達する。