芽生えた恋の花に
ひらり止まった 蝶(きみ)に囚われて
奪われた蜜の香りに
酔わされて そっと、想い焦がす
(……愛してる)
欲深き愚かな蝶は
気高い花の 毒に侵されて
麗しき愛の女神よ
戯れに 恋を、
殺さないで
叶わぬ恋の感情に
振り回されて そのたび、絆(ほだ)され
羽ばたきに疲れた羽の
休め方さえ
分からないの
(助けて……)
許されぬ恋の花は
実らぬうちに 枯らしてしまおう
噎(む)せ返る 残り香(が)だけを
この胸の奥に閉じ込めて……
解けない恋の糸に
絡まったまま もがき続けても
慈悲深き愛の女神よ
戯れに 恋を、
殺さないで……