電子書籍で出版した「網走五郎・神社物語」、 (54) 網走五郎はかく語りき序文。

(54) 網走五郎はかく語りき序文

網走五郎とは寺山修司が私に名付けた芸名である。網走五郎の網走は網走刑務所から、五郎のゴロはゴロツキから取った。

私は網走五郎と名付けられてから「週に一度は必ず殴り合いの喧嘩をする」をノルマとして自分に課した。網走五郎を演ずるためである。

喧嘩の場は主に酒場が多かった。酒場で因縁をつけると酒の勢いで簡単に挑発に乗ってくるからである。

喧嘩両成敗とはよく言ったものだ。無抵抗の人間を一方的に殴りつけたら即訴えられるが、喧嘩状態での暴力は殆んど問題になることはなかった。

その後、天井桟敷をはなれ、網走刑務所より更に北にあるソ連の監獄に入ったりもした。しかし決して弱音は吐かなかった。

このブログには、人類を救う超人思想が語られている。

(54) 網走五郎はかく語りき 序文

(54) 網走五郎はかく語りき序文