危なくノーヒットノーランで終わるとこやった甲子園戦 | 暴れ犬・二郎の阪神タイガース観察日記 ある大阪の阪神ファンの記録

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20年以上ネットで発信し続ける大阪の阪神ファンが、ずっと観てるが故の分析をし、試合結果などの事実から、野球を観る上でのヒントをお伝えし、話し合います。

2024年9月30日の阪神タイガースは、甲子園球場での横浜DeNAベイスターズとの試合でした。
きのう2位が確定した阪神ですので、残り2試合に関しましては、若手などの2軍の選手を試すような要素も多くなると思います。
きょうの青柳晃洋の先発も、CSなどで果たしてどの程度、使えるのかをテストしてみる意味合いももちろんあります。

では、さっそくスタメンから書いて行きましょう。


スターティングメンバー
阪神タイガース

1番(中)近本 光司
2番(二)中野 拓夢
3番(右)森下 翔太
4番(一)大山 悠輔
5番(三)佐藤 輝明
6番(左)前川 右京
7番(捕)坂本 誠志郎
8番(遊)木浪 聖也
9番(投)青柳 晃洋

スタメンについては、いつもと変わらないオーダーになっています。
6番レフトが前川で、キャッチャーは7番の坂本誠志郎です。


横浜DeNAベイスターズ
1番(右)梶原 昂希
2番(二)牧 秀悟
3番(左)佐野 恵太
4番(一)オースティン
5番(捕)戸柱 恭孝
6番(中)神里 和毅
7番(三)京田 陽太
8番(遊)森 敬斗
9番(投)吉野 光樹

18時頃からプレイボールのナイトゲームでした。
中継番組の解説は広澤克実さん、下柳剛さんです。


=== 試合結果 ===

0対2で阪神が完封リレー負けでした。

勝利投手は吉野光樹で、3勝2敗0セーブ。
敗戦投手は村上頌樹で、7勝11敗0セーブ。
セーブは森原康平について、2勝6敗28セーブになりました。

ホームランは宮﨑敏郎の14号2ラン(6回)のみです。

観客数42,620人 試合時間3時間5分


=== 戦評 ===

甲子園において今季のペナントレース最後の試合でしたが、負けていた阪神でした。
阪神打線が吉野光樹に6イニングを無被安打の無失点に抑えられていましたし、危なくノーヒットノーランで9回まで終わりそうでしたので、ファンとしても悔しい、不甲斐ない負け方かもしれません。
ただ、なにぶんにもきのうのうちに2位は確定していますので、安心して、ちょっと疲れが出たのかなあとも思いました。
それよりも、いろんな選手をテストしたり、慣らしたりできましたので、そこは良かったでしょう。

青柳村上のテストはできましたし、佐藤蓮川原陸はプロ初登板ができました。
ケガから復帰した
小幡竜平も1軍で慣らせることができましたからね。


こちら先発投手の
青柳晃洋は、そこそこキレが良く、制球もまあまあやったんでしょう。
3イニングを40球で投げ、5被安打ながらも無与四死球、1奪三振での無失点でした。

粘りのピッチングはしたんでしょうが、左バッターにはやはり弱い面も見せてました。
5被安打中4安打は、左打者から打たれていましたのでね。

3回裏にいきなり代打・小幡竜平を出されていたので、驚きましたが、これは予定のうちやったんでしょう。

こちら2番手投手となったのは、
村上頌樹でしたね。
最初は制球が良くなかったですが、次第にキレも含めてまあまあという感じになり、4~5回は走者を出しながらも粘って無失点でしたね。
ただ、
6回表になって1アウトから戸柱に四球を与えた後、代打・宮﨑が出て来たところで問題の投球がありました。
ワンワンのカウントで内角やや高め145キロ直球を投げるんですが、レフトポール際の大ファウルを打たれてしまいます。
DeNA側がリクエストしてビデオ検証するんですが、判定は覆らずファウルのまま試合再開。
次に村上は宮﨑にもう一度、内角147キロ直球を投じますが、今度は捉えられ、レフトポール際のスタンドにギリギリ入る2ランホームランになってしまうんです。

これは、キャッチャーの坂本誠志郎の構えたところにだいたい行った球が打たれたわけですから、坂本の意固地になるしつこい性格が読まれて打たれたんではないかと、解説されていましたね。
確かに坂本は同じような球をしつこく要求するようなところはあると思います。
そうやとすれば、バッテリーにとってはちょっと悔いの残る配球やったかもしれません。

結局、村上は3イニングを63球で投げ、3被安打の3与四球・無与死球、3奪三振での2失点。
四球も多いですし、
宮﨑敏郎がよく打ったとは言え、結果的に失点してしまったのは、ダメやったでしょう。

こちらの3番手としてマウンドに立ったのは、7回表の1イニングを投げた
佐藤蓮でした。
153キロとかの速い球を投げ、制球もままあ良かったでしょう。

フォークやカーブ、シュートも投げて、代打・東妻、梶原、牧という3人を三者凡退で抑えていましたから、なかなか今後が楽しみというところでしょう。

4番手で投げた川原陸は、最速148キロくらいを投げるオーソドックスな左腕です。
8回表を投げましたが、
1アウトからオースティンに粘られて四球を与えてしまい、戸柱はフォークで空振り三振に取りましたが、宮﨑にセンター前ヒットを打たれて、2アウト1・2塁のピンチにしてしまっていました。
ただ、桑原将志をツーツーからの内角直球で見逃し三振に抑えて、失点はしません。

ここでも、捕手・坂本は内角直球に意地でもこだわったかと解説されました。

5番手は岩崎優でしたが、問題無く9回表を三者凡退で抑えていました。
 

 

 

 

 

 

 



むこう先発投手の吉野光樹は、6イニングを投げたんですが、阪神打線はヒットを打てませんでした。
スピードはそんなに速くないのですが、フォークやカットボールなんかがやらしかったんですかね。

4回裏に1アウトから森下が死球で出た後、大山のサードゴロをサードの京田がトンネルしたエラーがあって、1アウト1・3塁にチャンスになるんですが、佐藤輝がフォークで空振り三振、前川が粘ったレフトフライに終わって、得点できません。

結局、DeNA側は吉野がノーヒットで投げているにも関わらず、7回からは継投に入ります。
このへん三浦大輔監督も厳しいですね。
 

9回裏に森原康平から近本と森下がヒットを打って、1アウト1・2塁にしたのはあったんですが、その後、大山と佐藤輝が凡退しましたので、得点できず、1点も取れずに負けた試合になりました。


きょうはここで
岡田彰布監督の一問一答をご覧下さい。
スポーツ報知からの引用です。

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―吉野は良かった。

「今日良かったなあ。前、フォアボール、フォアボールでな。あの映像見とったからのお」

―クライマックスの可能性もある。一回見られて良かった。

「まあ、ええ時のなあ。前回、めちゃ悪かったんやな。あれな。あの映像見とったからな。ストライク入らんと」

―ヒット出なかった。

「やられたと思ったよ。別にええけどなと思ったけど(笑)」

―村上は予定通り。

「そや、青柳もあれや。3、3でいこうと思ってたから。そんなボールいってないなあ。広島もそうやったけどなあ」

―広島の結果を受けて今日。

「ちゃうちゃう。最初からその予定やったよ。広島で2イニング投げさせて。延長になったら2イニング投げさせて、で、空けて、今日3イニングいく予定やった。それで終わりやからなあ」

―試合がない。

「あんまり空いてもアカンし。なあ」

―村上はポストシーズンは先発の1人。

「それは分からん、分からん。そんなんはまだ。ちょっと間隔空くからな。フェニックスの日程見ててもちょっと投げさしにいかれへんよな。バッターも巨人、DeNAやもんな。韓国と。ちょうど。そんなDeNAの試合に行かれへんわ」

―青柳のポストシーズンの起用法もこれからか。

「もうこれから、これから」

―青柳はランナーを出しながらも持ち味を出した。

「持ち味って、お前、そら打たれんのが一番ええんやから、そんなもん。ランナー出たらいつもいつもゲッツー取れるって、そんなん限らへんよ」

―佐藤蓮と川原の投球について。

「おお、もう全然なあ、だから接戦やったらやめとこか言うとったんや、緊張し過ぎたらあかんからな。でもええやん、いけ言うて。まあな、ゼロに抑えたわけやからな、川原もあの打順でな、おーん。大したもんや、自信つけたんちゃう、川原な」

―2軍からの推薦があった2人だと思うが、いいものを見せてくれた。

「いやいやだから、推薦というか、最後の支配下になって、2軍も良かったから支配下にしたわけやからな、結局。7月の時点でさ」

―川原はキャンプで見た。佐藤蓮は。

「佐藤初めてや。映像見とったけどな、鳴尾浜で投げてるな。もうちょっと暴れるかなと思ったけどな、ちょっと見せといて良かったんちゃう、あれな、暴れそうで暴れないというな、そういうの武器かも分からへんし」

―川原も良い真っすぐ。

「キャンプで良かったからな、だからな。まあ、うん。最後良かったよな、やっぱりな。最後の球はな、これな、見送り三振、インコース投げ込めたいうのは良かったと思うよ。思った以上に落ち着いとったよな、初登板でな」

―2人ともフェニックスリーグか。

「うん、まあ3日までは置いておくけどな。フェニックスも7日からとかやろ、スタート。そら、まだ(ポストシーズンでは)使えへんけど、まだ投げるチャンスあれば、横浜でも投げさせるよ。別にもう、そんなん関係ないんやから、勝ち負けとか。どんどんな、今日でだいぶ自信つけたから。0点に抑えるいうのは、だいぶ自信になると思うよ、そらあ。別に投げるピッチャー見せる必要ないし、こっちは」

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CSなどでの投手起用法は、これから考えるという岡田監督でした。
甲子園で行われるファーストステージは、10月12日(土)ですので、ほんまにだいぶ先なんです。
投手は良いですが、野手はどう調子をキープするんですかね?


きょうはこのへんにしときましょう。

いつも読んでくださってありがとうございます。