一転して投手戦になったバンテリンドーム!最後は延長戦を制した阪神! | 暴れ犬・二郎の阪神タイガース観察日記 ある大阪の阪神ファンの記録

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2024年7月14日の阪神タイガースは、バンテリンドーム ナゴヤでの中日ドラゴンズとの試合でした。
このカードの最終戦です。
きのうは8対10と、互いの投手陣がかなり打たれた試合やったのですが、それゆに両チームともに、複数投手を2軍と入れ替えるみたいですね。
阪神の場合は、伊藤将司や漆原大晟、浜地真澄が2軍に落ちて、加治屋蓮と岡留英貴が1軍に上がってくるようでして、中日もきのう打たれた涌井秀章たち3人の投手が2軍に落ちて、橋本侑樹、岩嵜翔、勝野昌慶が1軍に上がってきたようです。

さて、きょうのスタメンから書いて行きましょう。

スターティングメンバー
阪神タイガース

1番(中)近本 光司
2番(二)中野 拓夢
3番(右)野口 恭佑
4番(三)佐藤 輝明
5番(一)大山 悠輔
6番(左)前川 右京
7番(捕)梅野 隆太郎
8番(遊)小幡 竜平
9番(投)西 勇輝

1番センターは近本、3番にライト野口、4番サードが佐藤輝、5番ファーストが大山、6番レフトが前川という並びです。
キャッチャーは7番の梅野ですね。


中日ドラゴンズ
1番(右)岡林 勇希
2番(遊)山本 泰寛
3番(中)カリステ
4番(一)福永 裕基
5番(左)細川 成也
6番(三)高橋 周平
7番(二)板山 祐太郎
8番(捕)木下 拓哉
9番(投)松葉 貴大

きょうはきのうまでに3連投したライデル・マルティネスがベンチ不在みたいです。

13時30分頃からプレイボールのデーゲームでした。
中継番組の解説は山本昌さん、濱中治さんでした。


=== 試合経過 ===

1回表
先頭の近本がツーワンから内角高め137キロ直球を打った浅いサードファウルフライ。
中野がワンストライクからやや外のカーブを打った浅い左寄りのレフトフライ。
野口がフルカウントまで粘って外角低め139キロ直球を打ったショートゴロ。

1回裏
岡林が初球の真ん中シュートを打ったライトライナー。
山本泰寛がワンワンからやや内のシュートを打ったサードゴロで、少しホーム側に送球がそれて大山が山本と軽く交錯。
カリステがワンボールから外角スライダーを打ったライン近くのライトファウルフライ。

2回表
佐藤輝がワンワンから真ん中高めツーシームを打ったライト前ヒットで出塁しますと、大山がツーツーから真ん中低めスプリットを打った三遊間のサードゴロダブルプレー。
前川がワンツーから真ん中スライダーを打った右中間のセンターフライ。

2回裏
福永がワンボールからやや内やや高めシュートを打った強めのピッチャーゴロ。
細川がフルカウントまで粘って外角低くスライダー外れ四球。
高橋周平がワンワンから外角のチェンジアップを打った二遊間を速いゴロで破るセンター前ヒット。
板山が初球のやや外のシュートを打った大きいセンターフライで、2塁走者がタッチアップし、2アウト1・3塁。
木下拓哉がワンボールから内角低めシュートを打ったわりと高く上がった浅いファーストフライ。

3回表
梅野がフルカウントまで粘って10球目の内角やや高めチェンジアップを打った左中間破る2塁打。
小幡の打席でワンバウンドの暴投で、ノーアウト3塁。
小幡はツーツーから内角低めツーシームを打った正面を突いたファーストライナー。
西勇輝がワンボールから真ん中低めチェンジアップを打った前進守備の二遊間を抜けるセンター前タイムリーヒットで、1対0としてなおも1アウト1塁。
近本がフルカウントから外角カットボールを打ったセカンドゴロダブルプレー。

3回裏
松葉がワンワンから外角高めチェンジアップを打ったピッチャーゴロ。
岡林もツーストライクから外角低めチェンジアップを打った西勇輝が反応してよく捕ったピッチャーゴロ。
山本がツーツーから内角のチェンジアップを打った三遊間の佐藤輝がスラディングキャッチしたサードゴロ。

4回表
中野がフルカウントまで粘って真ん中高めカットボールを打ったライナー性のライトフライ。
野口がワンボールから真ん中カーブを打ったセカンドライナー。
佐藤輝がワンツーからやや内のワンバウンドのスプリットを空振り三振。

4回裏
カリステがワンワンからやや内のやや低めチェンジアップを打ったレフトオーバーの2塁打。
福永が粘ったツーツーから17球目の外角低めスライダーを打った一二塁間のセカンドゴロで、1アウト3塁。
(ここで西がコーチから水を渡され、水分を補給。)
細川がスリーワンからの死球で、1アウト1・3塁。
高橋周平がツーツーから外角チェンジアップを打ったピッチャーゴロダブルプレー。

5回表
大山がスリーワンからの四球で出塁すると、前川がワンストライクから外角高め134キロ直球を打ったピッチャーゴロダブルプレー。
梅野がフルカウントまで粘って外角135キロ直球を打ったバウンド高めのサードゴロ。

5回裏
板山がフルカウントまで粘って内角低めシュートを打ったライト線破る2塁打。
木下がワンワンから外角シュートを打ったファーストゴロで、1アウト3塁にされます。
松葉がツーワンからやや外の低めシュートをセンター前タイムリーヒット。
1対1の同点になります。
岡林が外角高めスライダーを空振り三振。(三球三振)
山本がワンボールから外角低めスライダーを打ったレフトフライ。

6回表
小幡がワンワンから真ん中直球を打った一二塁間のセカンドゴロ。
西勇輝がツーツーからやや内の高め直球を打ったショートライナー。
近本がフルカウントからの四球で出塁しますが、中野の打席で近本が盗塁すると2塁送球タッチアウトの判定。
ただ阪神側がリクエストしてビデオ検証すると、判定は覆り、2アウト2塁に。
中野はフルカウントまで粘って外角ワンバウンドのカットボールを見送って四球で、2アウト1・2塁。
野口がワンボールからの足に当たった死球で、2アウト満塁。
佐藤輝がワンツーからやや内の140キロ直球を打ったかなり高く上がったショートフライ。

6回裏
カリステがワンストライクから外角スライダーを打った右中間のライト前ヒットで出ますと、福永がツーツーから外角低め直球を打った三遊間のショートゴロですが、小幡がはじいたエラーで、ノーアウト1・2塁。
細川がワンツーからやや外の140キロ直球を空振り三振。
高橋周平がスリーワンからのフォークが抜けて四球となって、1アウト満塁。
板山がワンツーから外角ボール気味シュートを打ったショートライナーで、小幡がジャンピングキャッチ。
木下がツーワンからやや外のスライダーを打った浅い右寄りのセンターフライ。

7回表
中日のピッチャーは2番手の清水達也に交代。
キャッチャーも加藤匠馬になりました。
大山がワンボールから外角148キロ直球を打ったレフト前ヒットで出ますと、前川がフルカウントまで粘って内角のフォークを空振り三振で、同時に大山も盗塁死。
梅野がツーツーから外角149キロ直球を打った左寄りのセンターフライ。

7回裏
阪神のピッチャーも2番手の桐敷拓馬に交代。
代打・田中幹也がワンワンからやや内の高めスライダーを打ったレフト前ヒット。
岡林がワンワンからバントを決めて、1アウト2塁。
山本がツーツーから内角高い直球を空振り三振。
カリステがフルカウントまで粘って内角高め直球を打ったセンター前ヒットで、2アウト1・3塁。
福永がフルカウントになって8球目の真ん中高い146キロ直球を打った高く上がったショートフライ。

8回表
中日のピッチャーは3番手の藤嶋健人になりました。
セカンドに田中、板山がライト。
小幡がワンワンから真ん中高め139キロ直球を打った左中間の浅いレフトフライ。
代打・渡邉諒がワンツーから真ん中高め直球を打った高く上がった深めセカンドフライ。
近本はワンボールから外角やや高め140キロ直球を打ったライトライナー。

8回裏
阪神のピッチャーは3番手のハビー・ゲラに交代。
細川がツーツーから外角低いスライダーで空振り三振。
高橋周平がツーツーから内角高め155キロ直球を打ったレフト前ヒット。
板山が打席のときにワンバウンドの暴投で、高橋周平は2塁へ。
(3塁まで進んだがベンチに球が入り、ボールデッドになっていた為、2塁に戻される。)
板山はワンツーからの外角高い157キロ直球でハーフスイングの空振り三振。
加藤匠馬がワンワンから真ん中やや高め155キロ直球を打ったライン寄りのレフトフライ。

9回表
中日のピッチャーは4番手の松山晋也になりました。
中野がワンストライクから真ん中150キロ直球を打った三遊間のショートゴロ。
野口がツーストライクから外角高め直球を打った一二塁間をゴロで破るライト前ヒット。(代走は植田。)
佐藤輝が真ん中高い153キロ直球で空振り三振。(三球三振)
大山が初球の外角高め152キロ直球を打った左中間のセンターフライ。

9回裏
阪神のピッチャーは4番手の石井大智になりました。
またライトは植田になりました。
田中が初球の外角144キロ直球を打った右寄りのライトフライ。
代打・大島がワンボールからの外角147キロ直球を打った強めセカンドゴロ。
山本がツーストライクから外角低めスライダーを空振り三振。

10回表
中日のピッチャーは5番手の橋本侑樹に交代。
前川がツーツーからの外角低めスライダーを打った一二塁間のファーストのグラブをはじいたかライト前ヒットで、ノーアウト1塁となって、代走は島田。
梅野はピッチャー前のバントですが、ピッチャーの2塁送球が高い悪送球になって、ノーアウト1・2塁。
小幡が初球のバントですが、三塁側の浅いピッチャーフライ。
代打・原口がフルカウントまで粘って真ん中やや高め149キロ直球を打った左中間のレフト前タイムリーヒットで、2対1と阪神が1点勝ち越します。
ここで中日のピッチャーは交代、6番手の岩嵜翔になりました。
近本がフルカウントからのワンバウンドの投球、見送って四球。
1アウト満塁で、中野がツーストライクから真ん中フォークを打ったピッチャーライナー。
植田がワンツーから真ん中高め151キロ直球を打った左中間破る走者一掃の3点タイムリー3塁打で、5対1とします。(外野はやや前進守備していました。)
佐藤輝がワンワンから真ん中のフォークを打ったライトフェンスの上端に直撃のタイムリー2塁打で、6対1にします。
大山がスリーボールからフルカウントになって四球を選んで、2アウト1・2塁。
中日のピッチャーはまた代わって、7番手の福敬登になりました。
島田がツーワンからやや外の139キロ直球を打った三塁線の強めのサードゴロで、3塁を踏んでフォースアウト。

10回裏
阪神のピッチャーは5番手の加治屋蓮になりました。
守備もレフト植田、ライトは島田。
カリステがツーストライクから外角低めフォークで空振り三振でしたが、福永がスリーワンから四球を選んで、1アウト1塁。
細川がツーツーから外角低めカットボールを打った一二塁間破るライト前ヒット。
高橋周平がワンツーからやや外の146キロ直球を打った左中間破るタイムリー2塁打で、6対2となってなおも1アウト2・3塁。(高橋周平に代走は樋口。)
ここで阪神のピッチャーは6番手の岩崎優に交代。
板山がツーツーから外角高めスライダーを空振り三振。
代打・石川昂弥がワンワンからやや外のやや低め143キロ直球を打ったライトフライ。



6対2で阪神が延長戦を制しました!

勝利投手は石井大智で、3勝1敗0セーブ。
敗戦投手は橋本侑樹で、2勝1敗0セーブ。
セーブは岩崎優について、3勝3敗14セーブになりました。

ホームランはありませんでした。

観客数36,290人 試合時間4時間1分


=== 戦評 ===

きのうとは一転、終盤まで投手戦となったきょうの中日戦。
互いにピッチャーの放ったタイムリーヒットで1点だけ取って、1対1のまま延長戦に入りました。
ただ、10回表に阪神側が5点も取ったビッグイニングを作りまして、その裏に加治屋蓮が打ち込まれたんですが、岩崎優がしっかりそのあとは抑えましたので6対2で勝ったという試合でした。


こちら先発投手の
西勇輝は、序盤少し甘く来ていましたが、次第に制球は安定してきました。

キレ良く制球良く、しっかりとコーナーに投げ分けていたようです。

4回裏のピンチは、福永に17球も粘られたりでどうなるかと思いましたが、粘って失点しませんでした。
5回裏のノーアウトから板山に2塁打を打たれたピンチは、結局、松葉にタイムリーヒットを打たれて1失点。

6回裏はショート小幡のエラー絡みで、1アウト満塁までピンチにが拡がりましたが、よく粘って耐えて、失点しません。
結局、6イニングを108球で投げ、5被安打の2与四球・1与死球、2奪三振での1失点。

そのあとのリリーフピッチャーは
桐敷拓馬→ハビー・ゲラ→石井大智→加治屋蓮→岩崎優と継投していきました。
加治屋蓮が1失点して1アウトしか取れませんでしたが、他は無失点でした。
投手陣はいつもほんまによく投げてくれてますよね。
なお、日刊スポーツによりますと、岩崎優呉昇桓に並ぶ球団4位のプロ通算80セーブを挙げたことになるそうです。

 

 

 

 

 

 

 


むこう先発投手の松葉貴大は、多彩な変化球の曲がりが非常に良いと解説されました。
3回表は、先頭の梅野が高く浮いていたチェンジアップを捉えて2塁打をきっかけに、西勇輝のタイムリーヒットで、1得点していました。
ただ阪神打線は、内野ゴロ併殺で3つチャンスを潰していました。
6回表は松葉が2アウトから変化球が乱れて3四死球で満塁のチャンスがありましたが得点できず。
7回表からは中日側のピッチャーが代わっていました。

中日側は継投策に入ってからは、阪神打線をなんとか9回まで無失点に抑えていましたが、
10回表になってきょう1軍に上がって来たばかりの橋本侑樹と岩嵜翔の2人のピッチャーを先頭の前川右京のヒットなどが出た後、原口文仁や植田海、佐藤輝明が捉えまして、5点も取っての勝ち越しでした。
ここは打線もよくやりました。
原口の勝負強いバッティングのレフト前タイムリーヒット、植田のしっかりと捉えた左中間破る3点タイムリー2塁打、佐藤輝のもうちょっとでホームランのライトフェンス直撃のタイムリー2塁打なんかが特に光った10回表でしたね。
 

 

 

 

 



きょうはここで
岡田彰布監督の一問一答をご覧下さい。
デイリースポーツからの引用です。

=======

 -最後に。

 「なあ。最後というかのお。ほんま。しんどい試合ばっかりや」

 -それでも原口が打ってそこから。

 「いやいや、そら植田のが大きかったよ、おまえ。1点じゃおまえ、1点でも岩崎いっとったけどなあ。そんなんおまえ、点入らんかったら加治屋やったから、大変なことなってたわ」

 -原口も直前に小幡のミスをカバー、頼もしさ。

 「頼もしいっていうか、いくんやから、そらおまえ、ミスなかったらおまえ、歩かされるのもあったやんか、そういうことやんか。ミスしたから勝負したんやろ。そのために左出してきたんやから」

 -六回のチャンスで1点取れてたら。

 「そらもう、ずっとそらおまえ、つきもんやんか、あそこで1点とれてたらとか、そらおまえ、終わってみたら、勝って振り返れるからええけどおまえ。そういうことやん、とれる時は絶対とっとかなあかんいうことよ、はっきり言うて。終わってみてな、あそこでじゃなしに。今なんかな、そんなチャンスないわけやからのお、今。だからとれるときはとるっていうな、いうことだけやで」

 -西はじめ投手はしのいだ。

 「いやいや、うん。途中足つった言うとったけどな、あっこまでよう投げたよ」

 -福永に粘られても。

 「あ~あの時な。はよう、しかし、あんなんはよセカンドゴロ打たした方がええんやで、おまえそんなん、そやろ。セカンドゴロ打ちにきてるんやから。抑えてるけど、なんかきゅうきゅうで球数増えて、そやろ。それやったら三振とらなあかん、あんなけ球数使うんやったら三振や」

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西勇輝はやはり足がつりかけてたんですね。
4回裏の投げている途中に、水分補給をするシーンがありましたから。
ドームでも蒸し暑かったりは、多少あるかもしれません。

あと、
きょうの試合のポイントとなったのは2軍から上がって来たばかりの投手がどのように使われたかです。
きょうのところは起用されたいずれの上がって来たばかりのピッチャーも良くはなかったです。
そういう良いのか悪いのかわからないピッチャーを、先に使わざるを得なかったのがきょうは中日側でした。
ライデル・マルティネスがきょうはベンチから外れていたのも影響しましたか。

彼がいたら、阪神側も先に加治屋を出していたかもしれませんからね。


きょうはこのへんにしときましょう。

いつも読んでくださってありがとうございます。