良いピッチャーには全くダメな阪神打線 | 暴れ犬・二郎の阪神タイガース観察日記 ある大阪の阪神ファンの記録

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20年以上ネットで発信し続ける大阪の阪神ファンが、ずっと観てるが故の分析をし、試合結果などの事実から、野球を観る上でのヒントをお伝えし、話し合います。

2024年7月12日の阪神タイガースは、バンテリンドーム ナゴヤでの中日ドラゴンズとの試合でした。
先発投手が村上頌樹vs髙橋宏斗ということで、村上の方はある程度のピッチングはしてくれそうに思いましたが、果たして阪神打線ほうが髙橋宏斗を打てるのかどうか?

こないだマダックス(投球数100未満での9イニング以上の完封)をやったピッチャーですので、大変に心配やと試合前は考えていました。

さっそくスタメンから書いて行きましょう。


スターティングメンバー
阪神タイガース

1番(中)近本 光司
2番(二)中野 拓夢
3番(左)前川 右京
4番(一)大山 悠輔
5番(三)佐藤 輝明
6番(右)野口 恭佑
7番(捕)梅野 隆太郎
8番(遊)小幡 竜平
9番(投)村上 頌樹

きょうも野口が6番ライトですね。
キャッチャーは7番・梅野です。


中日ドラゴンズ
1番(中)岡林 勇希
2番(二)田中 幹也
3番(右)板山 祐太郎
4番(一)福永 裕基
5番(三)高橋 周平
6番(左)細川 成也
7番(捕)加藤 匠馬
8番(遊)ロドリゲス
9番(投)髙橋 宏斗

18時頃からプレイボールのナイトゲームでした。
中継番組の解説は吉見一起さんです。


=== 試合ハイライト ===

2回裏
先頭の福永がツーツーから外角146キロ直球を打ったライト線破る2塁打でピンチになりますと、高橋周平もツーボールから内角カットボールを打ったライト線破るタイムリー2塁打で、0対1と中日が先制。
細川がフルカウントまで粘って内角低いフォークを捉えたレフトスタンドに入る2ランホームランで、0対3にされます。
加藤匠馬がフルカウントまで粘って内角低め直球を打った右寄りのライトフライ。
ロドリゲスが初球の外角低めカットボールを打ち上げたファーストファウルフライ。
髙橋宏斗が外角ボール球のカットボールを空振り三振。(三球三振)

4回表
先頭の近本がフルカウントから粘った四球で1塁に出ますと、中野がワンストライクから外角低いスプリットを打った一二塁間のセカンドが捕ったゴロですが、1塁送球がそれて中野とファーストが交錯した内野安打。
前川がワンワンから外角のスプリットを打ったバウンド高めのピッチャーゴロで、1塁に走ってトスしてアウトのみ。
1アウト2・3塁で、大山がツーツーからのやや内低いスプリットで空振り三振。
佐藤輝がフルカウントまで粘って外角低いスプリットを空振り三振。

5回裏
先頭の加藤匠馬が初球の外角やや低め144キロ直球を打った右中間破る2塁打で、ピンチになります。
ロドリゲスが初球、ピッチャー前にバントで、1アウト3塁。
髙橋宏斗がそれまでヒッティングでしたが、ツーツーからスクイズがファウル。
スリーバント失敗で、2アウト3塁。
岡林がワンボールから外角やや低めカットボールを打ったショートライナーで、小幡がジャンピングキャッチ。

6回裏
先頭の田中をスリーワンから見られた四球で、ノーアウト1塁。
板山がワンツーからの外角のカットボールを打ったピッチャーゴロダブルプレー。
福永がツーツーから外角低めカットボールで空振り三振。

8回表
1アウトから梅野がワンツーから外角低めスプリットを打った右寄りのライト前ヒットで出塁すると、小幡も初球の外角140キロ直球を打った一二塁間をゴロで破るライト前ヒットで、1アウト1・2塁。
代打・渡邉諒が外角低めスプリットを見逃し三振。(三球三振)
近本がスリーワンから外角高めに直球が外れ四球で、2アウト満塁。
中野が初球のやや外の154キロ直球を打ったファーストゴロで、ファーストが1塁踏んでアウト。

8回裏
阪神のピッチャーは2番手の及川雅貴に交代。
ロドリゲスがワンツーから内角高め142キロ直球を空振り三振。
代打・石川昂弥がワンツーから真ん中高い143キロ直球を空振り三振。
岡林がワンストライクから外角高めスライダーを打った正面のセカンドゴロ。

9回表
中日のピッチャーは2番手のライデル・マルティネスに交代。
前川がワンボールから外角やや高めチェンジアップを打ったファーストゴロ。
大山がツーストライクから真ん中やや高めスライダーを打った高く上がったセカンドフライ。
佐藤輝がワンツーからやや外のワンバウンドのスプリットで空振り三振でした。



0対3で阪神が完封リレー負けでした。

勝利投手は髙橋宏斗で、6勝1敗0セーブ。
敗戦投手は村上頌樹で、3勝6敗0セーブ。
セーブはライデル・マルティネスについて、1勝2敗27セーブ。

ホームランは細川成也の10号2ラン(2回)のみでした。

観客数36,078人 試合時間2時間18分

=== 戦評 ===

試合前に心配した通りになってしまった気がします。
ライデル・マルティネスが通算150セーブを達成した試合でした。
阪神の連勝が4連勝で止まり、中日も連敗を止めましたね。



こちら先発投手の
村上頌樹は、序盤は直球が走ってないし、制球も良くなかったでしょう。
フォームにも特に変化球を投げるときにバラツキが少しあると解説されていました。

2回裏に、細川の2ランホームランを含め長打を3本続けて打たれまして、3失点。
ただ、以降は立ち直りまして、3~4回は三者凡退、5~6回はピンチを迎えたり、走者をノーアウトから出したりしながらもなんとか抑え、無失点。
7回は三者凡退で抑えましたので、結局、7イニングを97球で投げ、4被安打の1与四球・無与死球、6奪三振での3失点。

とにかく、2回裏の投球がかなり悪くて、残念でしたね。
ただ、負けはしましたが、7回まで投げてくれましたので、あんまりリリーフ投手を使わずに済んだのは良かったかもしれません。

 

 

 

 

 

 



むこう先発投手の髙橋宏斗は、直球は走っていたようですが、制球がややバラついていましたか。
4回表は、1アウト2・3塁のチャンスがあったんですが、甘いところにも来たりするにも関わらず、捉えられなかったりで、なかなか得点できません。
そうしてるうちに、制球も良くなってきて、さらに打てそうになくなります。
尻上がりに良くなっていたようです。

8回表はさすがに100球近辺になって、梅野と小幡の連打で1アウト1・2塁のチャンスになるんですが、代打・渡邉諒が三球三振のあと、近本が四球を選んで、2アウト満塁。
ただ、続く中野がファーストゴロに終わり、ここも得点できませんでした。

結局、9回表はライデル・マルティネスが投げましたが、8イニングを髙橋宏斗が投げて、得点できずと言うことで、こちらもかなり残念な感じでした。
相手は確かに良いピッチャーでしたが、あまりにもチャンスで決め手に欠くという気がしますかね。


きょうはここで
岡田彰布監督の一問一答をご覧下さい。
スポニチからの引用です。

=======

 ――高橋宏の真っ直ぐをなかなかとらえられなかった

 「いや、そんなん、いつも言ってることやん。もうええよ、別に」

 ――審判の判定も

 「いや、でもストライク言うたらストライクでしゃあないやん、そんなん言うても。え?そんなんお前、ちょっと文句言うたりな、それやったらやればいいやん。アピールだけじゃ何にもない。ストライク言うたらストライクやん、くつがえらへんやん。当たり前のことやんか」

 ――それよりも自分たちで何とかしたかった

 「ほんならファールしたらええやんか。(ストライクゾーン)広いんやったら」

 ――防御率0点台のピッチャーで厳しい

 「いやいや、そらお前、なあ、1点2点勝負やなと思うわな。あっという間の3点やったからのお」

 ――村上も振り返れば2回だけだった

 「そうや、そういうことやん。何かもうなあ、防ぎようのない3点やったなあ。エアポケットみたいななあ。終わったら3点やったなあ」

 ――村上が1イニングに3本も長打は珍しい

 「そら、珍しいわ」

 ――村上は今年序盤での失点が多い

 「うん、だから勝ててない理由やん。今日なんか相手ピッチャー見たら、最近の調子見たらお前、3点はきついわのお。前回の投球を見ても」

 ――4回のチャンスで1点でも取れていれば

 「いや、前打ったらええねん。簡単なことや、いつも言ってるやん、三振は何も起きないって。簡単なことよそれは、何番バッターであろうと、なあ、内野後ろに下がってんのに、なんでちょこんと当てへんの」

 ――三振11個

 「11個なんて少ない方やろ、そんなんお前。11個っていうか、1回しかチャンスがなかったわけやから、そこでのう、ゴロでもバット当てたらええねん。当たらんやったらどうしようもないわな、そら。だからいつもいつも言ってる、三振は何も起きないって言うてるやんか。それが4番、5番やねんから、しゃあないわのう。4番、5番に聞いてもらわんと、俺は分からへんよ、そんなんお前。いつも同じような状況やのになあ、内野後ろ下がってるんやから。1点なあ、内野ゴロ打っても1点で、まだなあ、ランナー1人残るわけやから」

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1点も取れない打線には、やはり怒っていた岡田監督でした。
4回表の1アウト2・3塁になったチャンスで、4番の大山悠輔と5番の佐藤輝明が2人とも三振したのは、ややショックですらあるでしょう。
打線も少し良くなってきていた印象があったんですが、違ったようです。
というか、良いピッチャーに当たったときの対応が悪すぎるんでしょうね。

みんなで協力して、なんとか得点せんとあかんのに、きれいにヒットや長打を打って決めたいという感じが強いのやと思いますわ、特に4番と5番に関しましては。


きょうはこのへんにしときましょう。

いつも読んでくださってありがとうございます。