柳を炎上させた阪神打線!きのうまでの彼らはどこに行った? | 暴れ犬・二郎の阪神タイガース観察日記 ある大阪の阪神ファンの記録

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2023年6月27日の阪神タイガースは、甲子園球場での中日ドラゴンズとの試合でした。
中日は現在、ヤクルトと最下位争いをしているような感じなんですが、それでも甲子園でどういう戦い方をしてくるのでしょう?

さっそくスタメンから書いて行きましょう。


スターティングメンバー
阪神タイガース

1番(中)近本 光司
2番(二)中野 拓夢
3番(右)前川 右京
4番(一)大山 悠輔
5番(左)ミエセス
6番(三)糸原 健斗
7番(捕)梅野 隆太郎
8番(遊)木浪 聖也
9番(投)西 勇輝

3番ライトが前川で、5番にレフトのミエセスが入って、6番が糸原ですね。


中日ドラゴンズ
1番(左)大島 洋平
2番(中)岡林 勇希
3番(一)ビシエド
4番(右)細川 成也
5番(三)石川 昂弥
6番(二)福永 裕基
7番(遊)龍空
8番(捕)石橋 康太
9番(投)柳 裕也

18時頃からプレイボールのナイトゲームです。
中継番組の解説は真弓明信さんと、中田良弘さんでした。

=== 試合結果 ===


11対3と阪神が大勝でした!

勝利投手は西勇輝で、5勝4敗0セーブ。
敗戦投手は柳裕也で、2勝5敗0セーブ。

ホームランは大山悠輔の9号2ラン(3回)、細川成也の10号2ラン(4回)でした。

観客数は37,372人 試合時間は3時間15分

=== 試合の流れ ===

1回表
2アウトからビシエドがライト前ヒットで出塁しますが、細川が大きなライン寄りのライトフライでした。

3回表
2アウトから大島がワンワンから外角のカーブを打ったセンターまでゴロで抜けるヒットでしたが、続く岡林がレフトフライ。

3回裏
先頭の梅野がセンターまでゴロで抜けるヒットで出ますが、木浪がスリーボールからフルカウントになって四球を選んで、ノーアウト1・2塁。
西勇輝が初球の一塁線にバントで、1アウト2・3塁。
近本がツーワンからやや内の高め直球を打ったライトへの犠牲フライで、1対0と阪神が先制。
2アウト3塁となりましたが、中野はフルカウントからのやや内の低い直球を打った右寄りのセンター前タイムリーヒットを打って、2対0としてなおも2アウト1塁。
前川の打席で中野が盗塁成功すると、直後のフルカウントから前川は内角縦スライダーを打った右中間のライト前タイムリーヒットで、3対0にします。
さらに、大山がツーワンから真ん中やや低め直球を打ったレフトスタンドに入る2ランホームランを放ち、5対0までリードを広げると、ミエセスもレフト前ヒットで2アウト1塁。
糸原が一二塁間破るライト前ヒットを打ちます。

2アウト1・2塁になって、中日はピッチャーを交代、2番手の上田洸太郞になりました。

梅野がスリーボールからフルカウントになってさらに粘って変化球に見逃し三振。

4回表
先頭のビシエドがレフト前ヒットで出ますと、細川がレフトスタンドに入る2ランホームランで、5対2にされます。
さらに石川昂弥が左寄りのセンター前ヒットで出ると、福永はレフト線破る2塁打で、ノーアウト2・3塁。
また、龍空は右肘に当たった死球で、ノーアウト満塁。
石橋が深いライン際のセカンドファウルフライのあと、代打・宇佐見は初球の外角低めチェンジアップを打ったレフト前タイムリーヒットで、5対3となって1アウト満塁。
このあとは、大島が粘ったツーツーから外角低めスライダーを空振り三振で、岡林がワンツーからのセンターフライ。

4回裏
中日のピッチャーは3番手の藤嶋健人、キャッチャーが宇佐見になります。
木浪がピッチャーの脚に当たるショートがゴロを捕っただけの内野安打を打つと、西勇輝が一塁線にバントして、1アウト2塁にします。
ただ、近本が浅いレフトフライで、中野がセカンドゴロ。

5回表
1アウトから細川が初球の左ひじに当たった死球で出ますと、石川昂弥はワンワンから内角シュートを打ったバットの折れたゆるいサードゴロで、1塁送球アウトの2アウト2塁。
福永はフルカウントからの四球で、2アウト1・2塁でしたが、龍空が外角ボール気味のシュートを空振り三振。

5回裏
先頭の前川がワンストライクから外角低めナックルカーブを打った右中間のセンターのグラブをはじく3塁打。
大山がストレートの四球のあと、ミエセスの打席で少し後にはじいたパスボールでノーアウト2・3塁。
ミエセスはフルカウントまで粘って四球をしっかり選んで、ノーアウト満塁。
糸原が浅い左中間のセンターフライ。
梅野が粘ったワンツーからの外角低めフォークを打ったサードゴロですが、サードの石川昂弥がはじいたエラーとなって、6対3になります。
木浪はセンター前2点タイムリーヒットで、8対3とします。
なおも1アウト1・2塁で、代打ノイジーはセンターフライ、近本が二遊間のセカンドゴロで、1塁送球アウトでした。

6回表
阪神のピッチャーは2番手の島本浩也でした。
伊藤康祐がショートゴロ、宇佐見が右寄り大きめのセンターフライ、大島がショートゴロで、三者凡退でした。

6回裏
中日のピッチャーは4番手の福敬登でした。
中野はスリーワンからの四球で出ると、前川がフルカウントからのランエンドヒットの掛かった右中間のセンター前ヒットで、ノーアウト1・3塁。

ここで中日のピッチャーは交代、5番手の祖父江大輔でした。

大山がワンストライクから外角スライダーを打った三遊間破るレフト前タイムリーヒットで、9対3としてなおもノーアウト1・2塁。
代打・原口が見逃し三振で、糸原がレフトファウルフライ。
梅野がバットの折れたセカンドゴロで、2塁にバックトスしてフォースアウト。

7回表
阪神のピッチャーは3番手の石井大智でした。
岡林がセカンドゴロ、ビシエドは左寄りのセンターフライ、細川がショートゴロ。
三者凡退に抑えます。

7回裏
中日のピッチャーは6番手の松山晋也でした。
木浪が左中間に落ちる2塁打でチャンスとしますと、ノイジーはセカンドゴロで、1アウト3塁。
近本は腕をかすった死球で、1アウト1・3塁になりますが、続く中野がショートゴロダブルプレー崩れの間に、10対3とします。
このあと、前川が腕に当たったか死球で、前川には代走・島田。
2アウト1・2塁で、大山の打席でワンバウンドの暴投があって、2アウト2・3塁。
大山はショートゴロに終わって、チェンジ。

8回表
阪神のピッチャーは4番手の加治屋蓮でしたね。
石川昂弥がフルカウントからの四球を選ぶと、福永が初球のやや内の高め直球を打った二遊間のショートゴロで、木浪が2塁を踏んでから1塁送球のダブルプレー。
龍空は空振り三振。

8回裏
先頭の渡邉諒がフルカウントからの四球で出ますと、熊谷もスリーワンからの四球、梅野もストレートの四球でノーアウト満塁。
木浪がバウンド高めのセカンドゴロで、2塁送球フォースアウト、1塁転送セーフで、この間に1点入って11対3となってなおも1アウト1・3塁。
ノイジーが粘ったワンツーから外角のフォークを打ったショートゴロダブルプレー。

9回表
阪神のピッチャーは5番手のカイル・ケラーでした。
福田がワンワンから外角高め152キロ直球を打ったライト前ヒットで出ますと、宇佐見がツーストライクから内角直球をレフトフライ。
続く大島がワンボールから外角高め直球を打ったセカンドゴロダブルプレーで、試合終了でしたね。



11対3で阪神が大勝でした!

ヒーローインタビューは大山悠輔、木浪聖也、前川右京が受けました。
(前川は初のお立ち台ですね。)

=== 戦評 ===


阪神が連敗を5で止めて、首位やったDeNAが敗れましたので、阪神がたった1試合でまた首位に返り咲いた試合となりました!
チームで12安打で7四球・2死球の11得点。
まあ、大量得点での勝ちでしたが、中日側の要所でのエラーとかがあってこその一方的な勝利でした。

きょうは西勇輝vs柳裕也の投手戦になるかと思いましたが、3回裏に柳が5失点すると、4回表には西勇輝が3失点して、乱打戦気味になります。
ただ、5回裏にワンアウト満塁の状況で梅野がサードゴロを放つんですが、サードの石川昂弥が大きくはじいたエラーをして、そこから流れが阪神に大きく来ました。
この回に3点取って8対3にすると、中日側はもうあんまり良いピッチャーは出て来ない感じになりました。

以降は毎回1点ずつ取って楽勝のムード。
阪神投手陣は5回以降は点を取られずにすんだので、11対3で阪神が勝ったゲームでした。


こちら先発の
西勇輝は、あんまりキレがあるようでもなかったですし、制球も良くなかったんでしょう。
ビッグイニングになった3回裏の直後の4回表に連打される場面がありました。

その際、2ラン本塁打も許しながらの3失点しましたね。

点を取ってもらって、少し気が緩んでしまったのでしょうか?

おそらく精神的なもんでしょうね。

5回表も2つ四死球を与えていましたが、下位打線やったので、なんとか抑えていました。
5イニングを76球で投げ、7被安打の1与四球・2与死球、2奪三振での3失点。

 

 

 

 

 

 



むこう先発の柳裕也は、2回までは完全投球やったんですが、3回裏に先頭の梅野隆太郎にセンター前を打たれ、続く木浪聖也に四球を与えてしまい、次の西勇輝がバントで送った後、近本光司のライトへの犠牲フライで1得点。
ここから阪神打線が止まらなくなって、中野拓夢と前川右京の連続タイムリーヒットの後、大山悠輔がレフトスタンドに運ぶ2ランを放ったりして、一挙にこのイニング5点を取るビッグイニングにしてました。
この連打は中野から糸原健斗まで続く6連打やったんですね。
この6連打のあとに、柳は2番手の上田光太朗に交代しましたので、2と2/3回でノックアウト。
あんまりキレも制球も良くなかったのでしょう。

このあとも、5回以降は毎回得点した阪神。
きょう目立って活躍したのは、3安打猛打賞で1死球ももらった1打点の前川右京、やはり3安打猛打賞で1四球もありながらの3打点稼いだ木浪聖也でしょうか。
あと、彼らと同じくヒーローインタビューも受けた大山も2安打1四球で3打点の活躍。

3回裏に柳のツーワンからの真ん中やや低め143キロ直球を捉えた2ランホームランは特に見事でしたね。
4番の仕事でした!


こうしたことも踏まえながら、きょうは表情に笑みもあった岡田彰布監督の一問一答をご覧下さい。
デイリースポーツからの引用です。

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 -連敗が止まった。

 「木浪がね。ずっと機能していなかったかったけど。きょうはすごく、ああいう、7番、8番で出て、1、2番で点をとるというか、いいときはそういう流れだったんで、久しぶりにああいうビッグイニングというか、見ましたね」

 -最初の先制点も木浪選手が粘って四球から。

 「久しぶりじゃないですか」

 -木浪選手がああいう形で出塁すると打線がつながりますね。

 「そうですね。いい流れが来ているときに、ああいう形で点がとれてたんで。最後ねえ。ちょっと1日休ました方が木浪、回復するんかなと思ってねえ(笑)」

 -明日以降も明るい兆しに。

 「そうですね、はい。だからみんなヒットとかそういう意味ではいい時に四球選ぶていうかね、それがビッグイニングね、5点、3点なるってんで、ホントに久しぶりにいい流れやったですね」

 -前川がプロ初の3安打。打線を引っ張ってる。

 「いやいや、まあ、3番に入れて、すごく打点もあげるしね、つなぎもできるんでホントいい仕事してくれてますよね」

 -甲子園では初打点。改めて彼の良さは。

 「やっぱり振れるいうことでしょうね、スイングできる、変化球でも飛ばせるというのはスイングが力強いからでしょうね。どっしりと構えてね」

 -3本目はあまり経験のない左投手からの初ヒット。

 「いやいや、明後日用にちょっとええ練習かなと言うてたらヒット打ったから」

 -西勇は4回がもったいない。

 「いやいや、ちょっと5点で気が緩んだかもわからないけど、あそこ同点まで覚悟はしましたよ。でも最後1アウトから2人1、2番を抑えたのでね、まあちょっと間隔空けたんですけど、とにかく勝ち投手の5回まではと思ってたんですけどね」

 -連敗止まって久々の2ケタ得点。勝負は先だと思うが、また首位になりました。

 「まあ、まだ半分以上残ってるんでねえ、そらもう。そんなのまだまだ。まあ、あの、今回は交流戦明けはね、オールスターまでひとつの区切りとしてね、21試合で…24試合やったかな。まあ、なるべくね、貯金を減らさないで少しでも増やしていくっていうか。その間で、またね、全員で野球するというかね、その見極めもね、後半戦に向けての見極めもね、しないといけないし。まああの、2軍に、故障人とかね、そういう選手もいるんでね、そのへん含めてね、後半戦のね、なんていうか、後半戦もっといいスタートを切れるようにね、そういう意味での見極めのオールスターまで、かもわからないですね」

 -間隔を空けた大竹、村上がスタンバイ。明日以降、連勝といきたい。

 「まあ、あの2人は初めての開幕からのローテーションに入っているんで、まあちょっと休養を与えてね、最初のころの投球をしてほしいですね」

 -島本も試合を落ち着かせた。

 「いやいや、もうずうっと良いピッチングしてるからの。だから、自信持って投げてるよな、右左関係なく」

 -リリーフ陣も良い流れで。

 「まあ、今日は点差がなあ。2人(岩貞、岩崎?)使わんといけたし。ちょっと岩崎なんかあきすぎやけどな、空きすぎいうのもこれは贅沢なってくるよな。この展開ではやっぱりな。あと5試合あったら使わんわな」

 -前川も成長してる。

 「そやなあ、おーん」

 -チームが暗い状況で。

 「暗ないよ、なんで暗いの」

 -左投手から打ったのは自信になる。

 「最後なあ、左の時にどんなバッティングするかなと思ったけどな。エンドランにしたんや。エンドランにしたらどんな打ち方するかなと」

 -良いとこ見せてくれた。

 「そらそうよ。スイングできるからのう」

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特に前川について喜んでいる岡田監督ですね。
これからは左ピッチャーが先発でも、前川がスタメン入りする可能性も高くなりました。
ファンとしても嬉しい若手の大活躍での勝利ですが、今後もそこそこ期待して行って良いものと思います。
GIF2020
試合は正直、中日の調子悪さにもだいぶ助けられた感じがありまして、ちょっとでも調子を取り戻して、前のような負ける気しないチームに戻って欲しもんですが…。


きょうはこのへんにしときます。
いつも読んでくださってありがとうございます。