2023年5月19日の阪神タイガースは、甲子園球場での広島東洋カープとの試合でした。
雨がなかなか止まなかったのですが、試合前には上がってしまって、試合は行われましたね。
阪神園芸さんには、ご苦労様です。
誠に感謝しております。
なお、阪神は森下翔太を1軍登録した代わりに、井上広大と小野寺暖を登録抹消して2軍に落としました。
期待もかかるルーキー森下には頑張ってほしいですが。
さっそく、スタメンから書いて行きましょう。
スターティングメンバー
阪神タイガース
1番(中)近本 光司
2番(二)中野 拓夢
3番(左)ノイジー
4番(一)大山 悠輔
5番(三)佐藤 輝明
6番(右)ミエセス
7番(捕)梅野 隆太郎
8番(遊)木浪 聖也
9番(投)青柳 晃洋
6番ライトがミエセスで、7番キャッチャーが梅野になっています。
広島東洋カープ
1番(右)中村 貴浩
2番(左)西川 龍馬
3番(中)秋山 翔吾
4番(一)松山 竜平
5番(捕)坂倉 将吾
6番(三)林 晃汰
7番(遊)田中 広輔
8番(二)韮澤 雄也
9番(投)玉村 昇悟
阪神ファンはまだあまり馴染みの無い選手も多いですね。
全選手が左打者なのは、青柳対策なのでしょう。
18時頃からプレイボールのナイトゲームです。
中継番組の解説は赤星憲広さん、能見篤史さん、狩野恵輔さんでした。
試合前に先日にお亡くなりになった中西太さんを追悼の為の黙とうがありました。
国旗や球団旗なども半旗になっていました。
=== 試合結果 ===
7対10と阪神が打ち負けました。
勝利投手はケムナ誠で、2勝0敗0セーブ。
敗戦投手は及川雅貴で、1勝1敗0セーブ。
セーブは矢崎拓也について、3勝0敗3セーブになりました。
ホームランはシェルドン・ノイジーの3号ソロ(3回)、佐藤輝明の8号ソロ(4回)、大山悠輔の4号3ラン(5回)、堂林翔太の2号ソロ(9回)でした。
観客数は40,050人 試合時間3時間28分
=== だいたいの試合の流れ ===
きょうはかなりの乱打戦になりましたね。
こちら先発の青柳晃洋は、初回表に5失点もしてしまうわけですが、立ち上がりに慎重になり過ぎていたようやと解説されていました。
打者11人で5被安打3与四球の猛攻をされ、よく岡田彰布監督が我慢したなというくらいやられていましたが、西川に2塁打を打たれた以外は全てシングルヒットでした。
ただ、阪神打線はある程度は調子が良いのでしょうね、3回裏にノイジーが粘った後に真ん中やや低めチェンジアップを打ったレフトスタンドに入った大きなソロホームランを放ちましたし、4回裏にも佐藤輝明が初球の内角143キロ直球を打ったセンターバックスクリーンに入るソロホームランを放ちました。
この佐藤のホームランは球団通算8000号ということでした。
しかし、青柳は5回表の2アウトからの連打で2・3塁のピンチになります。
8番バッターの韮沢を申告敬遠で歩かせて、9番ピッチャーの玉村と勝負するんですが、一二塁間破る2点タイムリーヒットを打たれ、2対7と再び点差は5点差になります。
5回裏には先頭の青柳の打順で代打・渡邉諒が出ましたので、交代となりました。
で、5回裏は渡邉諒がいきなり左中間破る2塁打を放ちチャンスを作ると、近本が一二塁間破るライト前ヒットで、ノーアウト1・3塁になります。
ここで中野がレフト前ポテンタイムリーヒットで3対7にしますと、ノイジーがセンター前タイムリーヒットで、4対7までにします。
ここで広島のピッチャーは2番手のケムナ誠に交代します。
なおもノーアウト1・2塁で、大山がツーツーから真ん中低めスライダーを捉えた左中間スタンドにギリギリ入る3ランホームランで、7対7の同点に追いつきます。
大歓声の中、試合は振り出しに戻ります。
6回表は阪神のピッチャーは2番手の及川雅貴になりました。
西川と秋山に連打されてノーアウト1・2塁のピンチになると、松山にスリーワンからレフト前タイムリーヒットを打たれ、7対8と勝ち越されます。
ただ、このあと坂倉がバントをしようとするんですが、ファウルや空振りになって、追い込まれ、結局ヒッティングで空振り三振。
林も空振り三振で、田中はセカンドゴロでして、さらなる失点はありませんでした。
7回表は阪神のピッチャーは3番手の西純矢になります。
先頭の韮沢の放ったライナーが西純矢の太ももに当たってヒヤッとします。
それはピッチャーゴロにしたんですが、続く代打・堂林にストレートの四球を与えます。
次の中村貴浩はゆるめのセカンドゴロで2塁送球フォースアウトのみ。
西川がスリーワンからの四球で、2アウト1・2塁になりますが、秋山はセカンドゴロでした。
制球が良くなく、四球の出し方が悪いと解説されていました。
8回表も西純矢が続投でしたが、先頭の松山がスリーワンからの四球で出ますと、代走は羽月。
続く坂倉の打席で羽月は盗塁成功し、さらに梅野の2塁送球が悪送球になって3塁まで行かれます。
坂倉が浅めのレフトフライで走者が動けなかったんですが、林が前進守備の二遊間のショートゴロで、ショート小幡がホーム送球も悪送球となって、記録としては野選もついて、7対9とされてなおも1アウト2塁。(代走は矢野)
田中は3球で空振り三振、韮沢が当てただけのサードゴロで、それ以上の失点はありませんでした。
9回表は阪神のピッチャーは4番手のジェレミー・ビーズリーでしたが、先頭の堂林にセンターバックスクリーンに入るソロホームランを打たれてましたね。
7対10とされます。
9回裏は広島のピッチャーは6番手の矢崎拓也でしたが、先頭の代打・糸原が四球で出ますと、小幡がワンストライクから真ん中高め直球を打ったレフトフライ。
近本はフルカウントからの内角高め直球を打ったライト前ヒットで、1アウト1・2塁にしましたが、中野が最後、ツーワンからの外角直球を引っ掛けたようなセカンドゴロダブルプレーで試合終了。
7対10のままで阪神が敗戦しました。
=== 戦評 ===
初回に青柳晃洋が5失点もしてしまい、最初から敗色濃厚になった阪神でしたが、途中、5回裏に7対7と同点まで追いついてもつれさせたのは大したもんやと思いました。
連勝が止まるのは打線が打てなくなったときと思っていたんですが、青柳が7失点もしたりして、さらにリリーフ投手まで打たれての負けになるとは。
まあ、打ち負けたと言うことも言えるんでしょうね。
けど、ノイジー、佐藤輝明、大山の順でクリーンアップのみんなにホームランが出て、あそこまで行ったのは、ほんまに大したもんです。
こちら先発の青柳晃洋は、5イニングを81球で投げ、8被安打の4与四球・1与死球、4奪三振での7失点。
ひどかったですね。
ほんまによく岡田彰布監督が5回まで我慢したもんです。
日刊スポーツに中西清起さんが次のように書いています。
「勝てない一番の要因は全体的にボールが高いことだ。ツーシーム、シンカー系の球でゴロを打たせるのが最大の特長で、低めに制球できた時ほどよく動いて打者の打ち損じを誘える。でもこの球種はゾーンが高いとほとんど動かないので打ちごろの球になり、痛打を浴びている。」
おそらく、青柳の場合は高いところにツーシームやシンカー系が行くときは、強い打球を打たれやすいんでしょうね、それで連打と言うことになる。
彼はアンダースローに近いサイドスローなんで、ますますそういう傾向は顕著なんやと思いますわ。
また、後の一問一答のところで出て来ますが、岡田彰布監督は「ボール自体も良くない」と観てるようですね。
僕も少しくらい高くてもほんまにキレがあれば打ち取れるような気がしますわ。
ですから、いずれにせよ、疲労とかもあるのでしょうから、簡単やないでしょうが、前のようなキレのある球を低めに投げ込むことをもっとしっかりやれるようにトレーニングし直さないと。
そうでないと、今後もエースとして投げられる見込みは薄いんでしょう。
スポーツ報知によりますと、青柳本人は「ボール自体、僕は悪くないと思っています。何だろうな。逆に何で捉えられたのか、何で抑えたのか分からないですね」と首をかしげていたそうですが、僕としてはもっと真摯に反省して、しっかりと鍛え直したほうが良いような気がします。
打つほうは、チームで10安打の2桁安打での7得点ときょうも好調でした。
クリーンアップの3人の1人ずつにホームランが出て、どれも素晴らしいホームランやったと思いますが、話題としては、佐藤輝明のホームランが球団通算の8000号やったことがあるでしょう。
背番号8の佐藤輝の8号ホームランが球団の8000号やったという、8づくしのことが起こりました。
日刊スポーツによりますと、佐藤本人は球団スタッフに「球団通算8000号になった」と言われると「マジですか!? 背番号も8だしキリが良くてうれしいです」と応じていたそうです。
最後に岡田彰布監督の一問一答をご覧下さい。
スポーツ報知からの引用です。
=======
―打線はよく追い上げた
「そら、同点までいったわけやからなあ」
―初回の5失点はなかなか厳しい
「なかなかって。そら、よう追いついたほうやんか」
―青柳はずっと立ち上がりが不安
「うん、いやあ、ずっとやんか。なあ、何回も同じことをなあ」
―ボール自体も良くない
「そらボール自体もあかんのやろ。5点もとられるんやから。ボール自体の問題やないやないか。何点取られたかというところやろ。そら、初めて投げさせたピッチャーと違うんやから」
―不安な投球が続く中、我慢して使っているが
「そら同じやんか。あんなん、もう」
―再調整を考える時期か
「再調整って、そらもうこっちが決めることやからな。まあ、普通に考えたらそうやんか。ずっとお前、先発ピッチャーが5回以上投げて勝ち星ついてる流れをな。そういう流れでずっと来てるわけやから。5回もあんなん、ピッチャーに打たれへんかったら、勝ち投手やで。ツーアウトからデッドボールからやろ。勝ち投手なんやで7―5で。ならんで良かったよ、勝ち投手に」
―立ち直ってもらわないといけない
「いや、もうええわ、青柳の話はもう、ほんまに。分かるやんか、そんなもん、毎回毎回同じことを」
―打線はリリーフ陣も引っ張りだし、明日以降につながる
「うん、まあ、明日以降というかのお。あそこで同点までいったけど。クリーンアップにみんなホームラン出たわけやから、普通は勝たなあかんゲームやけどな」
―打線は劣勢をはね返せる状態
「まあ普通やん。7点取ってるんやから、別に何にも悪いこと何もないよ、普通よ。いままで通りやってるわけやから。ただ点を取られたいうことや。簡単なことや」
ー連勝は止まったが
「連勝って、そんな勝てるかいな、相手もおるのに。まあ、あした負けんことやろ。そんな連勝って、いくらでも勝てるか、相手おるのに」
=======
岡田監督も、青柳のことに関しては少し感情的にもなっていますね。
ただ、お怒りはごもっともやと僕は思います。
開幕時にはエースとして見込んでいたのに、ここまで結果も内容も伴わないわけですから。
おそらく青柳は2軍に行くことになるんでしょう。
ファンとしては、またしっかり投げられるように戻って来て欲しいですね。
きょうはこのへんにしときましょう。
いつも読んでくださってありがとうございます。