ついに佐藤輝を外した阪神は、代わりの渡邉諒の活躍もあっての勝利! | 暴れ犬・二郎の阪神タイガース観察日記 ある大阪の阪神ファンの記録

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20年以上ネットで発信し続ける大阪の阪神ファンが、ずっと観てるが故の分析をし、試合結果などの事実から、野球を観る上でのヒントをお伝えし、話し合います。

2023年4月13日の阪神タイガースは、東京ドームでの読売巨人ジャイアンツとの試合でした。
きのうまでで打線が打たないこと、点が取れないことで、投手陣に負担が掛かっている構図は相変わらずの阪神ですが、きょうの試合はどうなったか?

さっそくスタメンから書いて行きましょう。


スターティングメンバー
阪神タイガース

1番(中)近本 光司
2番(二)中野 拓夢
3番(三)渡邉 諒
4番(一)大山 悠輔
5番(左)ノイジー
6番(捕)梅野 隆太郎
7番(右)板山 祐太郎
8番(遊)木浪 聖也
9番(投)西 純矢

佐藤輝明はベンチスタートで、ノイジーが5番に入り、3番サードが渡邉諒ですね。
仕方ないでしょう。


読売巨人ジャイアンツ
1番(左)オコエ 瑠偉
2番(二)吉川 尚輝
3番(右)丸 佳浩
4番(三)岡本 和真
5番(一)中田 翔
6番(捕)大城 卓三
7番(中)ブリンソン
8番(遊)門脇 誠
9番(投)横川 凱

巨人も坂本勇人を外したり、苦労しているように思えます。
きのうチームで2安打ですから、仕方が無いのでしょう。

18時頃からプレイボールのナイトゲームです。
中継番組の解説は村田真一さん、工藤公康さん、赤星憲広さんでした。

=== 試合結果 ===


4対1で阪神が勝ちました!

勝利投手は西純矢で、1勝1敗0セーブ。
敗戦投手は横川凱で、0勝2敗0セーブ。
セーブは湯浅京己について、0勝0敗5セーブになりました。

ホームランは、シェルドン・ノイジーの2号ソロ(2回)、渡邉諒の1号ソロ(4回)でした。

観客数は35,545人 試合時間は3時間0分

=== 試合の流れ ===

1回表
先頭の近本がレフト前ヒットで出て、中野が初球のバントで2塁に送るんですが、渡邉諒が大きなレフトフライ、大山が見逃しの三振でした。

1回裏
先頭のオコエが三遊間を強烈に破るヒットのあと、吉川がランエンドヒットの掛かった二遊間のセカンドへのゴロでしたが、内野安打になってノーアウト1・2塁。
丸はフルカウントからの内角高めスライダーを打ったバウンド高いファーストゴロで、1アウト2・3塁になりますが、岡本和真はツーワンから内角直球を打ち上げたファーストファウルフライで、中田はツーツーから内角低いフォークで空振り三振。

2回表
先頭のノイジーがツーツーから真ん中のカーブを打ったレフトスタンドポール近くに入る大きなソロホームランを放ちます。
1対0と阪神が先制。
続く梅野がスリーワンからの四球で出ますと、板山が二遊間のセカンドゴロダブルプレー。
木浪もサードゴロでした。

2回裏
先頭の大城卓三が初球の外角高め直球を打ったレフト線の2塁打でピンチになります。
ブリンソンは三遊間を破るレフト前ヒットで、ノーアウト1・3塁。
門脇はワンツーからの外角低めフォークを打った一二塁間破るタイムリーヒットでブリンソンが3塁にむかいますがライト板山からカット無しの3塁送球タッチアウト。
(巨人がこのタッチアウトについて、リクエストしてビデオ判定になりますが、判定は変わらず。)
1対1となって、なおも1アウト1塁。
横川が初球に3塁側のバントを決めて、2アウト2塁にしますが、オコエが外角ワンバウンドのスライダーで空振り三振。

3回表
西純矢が空振り三振、近本がピッチャーゴロ、中野がセカンドゴロの三者凡退でした。

3回裏
1アウトから丸が四球で出ますが、岡本和真がツーツーから外角低いカーブを打ったサードゴロダブルプレーでした。

4回表
先頭の渡邉諒がツーワンからやや内の高めカットボールを打ったレフトポールの根本近くに入るソロホームランで、2対1とします。
そのあとに、大山が右寄りのセンターフライ、ノイジーも右寄りのセンターフライ、梅野はピッチャーゴロでした。

4回裏
中田がセンター前ヒットで出ますが、大城がワンストライクから外角低め直球を打った一二塁間のファーストゴロダブルプレーで、2アウトランナー無し。
ブリンソンが外角低いスライダーで空振り三振。

5回表
先頭の板山がライト前ヒットで出ますと、木浪がバントをしようとしますが、2度ファウルにした後、ヒッティングでセンター前ヒット。
ノーアウト1・2塁で、西純矢がバントを一塁線に決めて、1アウト2・3塁のチャンスですが、近本がワンツーから内角直球を打ったライトへの大きい犠牲フライで、3対1としてなおも2アウト3塁。
さらに中野の打席で暴投があって、4対1。
中野もセンター前ヒットでしたが、渡邉諒は大きなライトライナー性フライ。

5回裏
1アウトになって横川に代打・松田が出ましたが、一二塁間のセカンドゴロ。
オコエがツーストライクからやや内の低いフォークを打ったレフトフェンス直撃の2塁打でしたが、吉川がツーワンから外角カーブを打ったバウンド高めの右寄りショートゴロでした。

6回表
巨人のピッチャーは2番手の直江大輔になっていました。
大山が二遊間のセカンドゴロですが、ノイジーが粘った四球で出ます。
ただ、梅野が空振り三振、板山がレフトライナー。

6回裏
先頭の丸が左寄りのセンター前ヒット、岡本も左寄りのセンター前ヒットで、ノーアウト1・2塁。
中田が初球の内角に浮いたフォークを打ったライトフライで、大城卓三がスリーワンから外角直球を打った右寄りのサードライナーでサード渡邉諒が斜めにジャンピングキャッチ。
ブリンソンが外角ボール球の低いスライダーで空振り三振。

7回表
1アウトになって、西純矢に代打が送られ、代打・佐藤輝明。
3球で空振り三振。
続く近本は粘りましたが一二塁間のセカンドゴロ。

7回裏
阪神のピッチャーは2番手の岩貞祐太でした。
坂本勇人がフルカウントからセンター前に詰まった落ちるヒットで出ますと、長野は初球の浅い左中間のセンターフライ。
オコエはツーボールから内角直球を打ったショートの頭を越えたセンター前ヒットで、1アウト1・2塁。
吉川は初球の大きなレフトフライで、丸がワンストライクから外角高め直球を打ち上げた浅いライトフライ。

8回表
巨人のピッチャーは3番手の田中千晴に交代。
中野が内角低いフォークを打ったセカンドライナーでしたが、渡邉諒が粘った四球で出塁します。
大山が初球の直球をセンター前ヒットにし、1アウト1・2塁のチャンスとしますが、ノイジーはワンストライクから内角直球を浅め右寄りのセンターフライ、梅野はストレートの四球で2アウト満塁とします。
板山が初球の高く上がった二遊間の深いセカンドフライ。

8回裏
阪神のピッチャーは3番手の石井大智に交代。
岡本和真が初球のやや内の148キロ直球を打った高く上がったセンターフライ。
続く中田がフルカウントから外角のスライダーを打ったセンター前ヒットでしたが、大城は強めの左寄りのショートゴロダブルプレーで終わります。
木浪が逆シングルでスラディングキャッチしながらの好プレーでした。

9回表
巨人のピッチャーは4番手の代木大和に交代です。
阪神打線は三者凡退でした。

9回裏
阪神のピッチャーは4番手の湯浅京己でした。
先頭のブリンソンが初球セフティバントもファウルで、結局フォークを振った3球での空振り三振。
続く坂本勇人がツーツーから内角フォークを見逃し三振。
長野もワンツーからの外角ワンバウンドのフォークで空振り三振。
最後は三者三振で締めていました。



4対1で阪神が勝ちました!

=== 戦評 ===


阪神がこれでこの対巨人3連戦の勝ち越しを決めた、クリーンアップに2本もホームランが出た、ファンをまずまずの気分にしてくれる試合でしたね。
ノイジーの先制ソロホームランときょう佐藤輝明の代わりにサードに入った渡邉諒の2点目を取ったソロホームランがかなり印象的でした。
渡邉諒は阪神移籍後の初ヒットがホームランになりましたからね。
守備でも6回裏にダイビングキャッチでライナーを捕るなど大活躍。

そんななか、不振の
佐藤輝は7回表に代打で出ての空振り三振の打席のみで、あとは引っ込みまして、悔しいでしょうね。

巨人もきょうはチームで12安打しながら1得点しかできない、拙攻が続いたというべきなんでしょうかね。
おかげで、最下位の中日とのゲーム差無しの5位まで落ちた試合でした。
逆に阪神は首位タイに浮上!
西純矢にも今季初勝利がつきました。



西純矢は球威もそこそこで、全体的に球が高いのでしょうね、かなり多めにヒットを打たれていました。
6回裏までに先発野手全員安打をやられて、毎回のようにピンチがありましたが、巨人打線がもうひとつ西純矢を攻略できなかったですね。

なんとか要所を締めた格好になっていました。
阪神の守備もよく守っていはしましたけど。
結局、西は6イニングを90球で投げ、9被安打もあっての1与四球・無与死球、5奪三振の1失点のみ。
よく1失点で済んでますね。
不思議なくらいです。

 

 

 

 

 

 

 



打線のほうはきょうは7安打で4得点。
かなりまんべんなく、1本ずつみんながヒットを打ったんですが、梅野隆太郎だけが例外でした。
あと梅野さえヒットを打てば、先発野手全員安打やったんですが、その彼も四球を2つも選んでいますので、先発野手全員出塁ですね。
全般としては、まあまあの攻撃やったのかな。

今季初ホームランが決勝点となった
渡邉諒のヒーローインタビューをまずは載せておきましょう。
スポーツ報知からの引用です。

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-移籍後初ヒーロー、もし良ければ左翼席のファンに自己紹介をどうぞ(向きを左翼方向へ)

「ファイターズから来ました渡辺諒です、本当に声援、ありがとうございます。またよろしくお願いします」

-移籍後初安打が2シーズンぶりの本塁打に

「ありがとうございます」

-改めてあの一打は

「本当に三振しかしていなかったんで、何とかいいところで一本出て良かったです」

-同点の4回、先頭。手応えは

「手応えは良かったんで、入ってくれと思いながら走っていました」

-移籍後初スタメンで期待に応えた

「しっかり応えることができて良かったです」

-守備でも6回に痛烈なライナーを好捕

「本当に純矢が粘り強く投げていたんで、本当にいいプレーできて良かったです」

-空中を飛んでいた

「ありがとうございます」

-大城選手は強烈な打球を左翼線に打っていたが、準備は

「三塁線抜かれたんですけど、打球方向とか確認しながらしっかりポジショニングできたんで、ああいうプレーが生まれたのかなと思います」

-伝統の一戦の経験は

「いや本当に今日一日楽しく試合ができたかなと思います」

-ファンに向けてメッセージを

「まだ始まったばかりですけど、止まらずしっかり勝ち進んでいきたいと思います。またよろしくお願いします」

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渡邉としても、今後にもつながるであろう嬉しいインタビューにもなったことでしょう。

続いて、打線の組み替えが成功して勝利監督なった岡田彰布監督の一問一答も載せておきましょう。
今度はスポニチからの引用です。

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 ―スタメンを大きく変えましたが、采配がズバリでしたが

 「いやいや、大きくというか、まあ(相手投手が)左でねえ、まあ最初から、きのう、きょうと左が来るのはわかっていたんで。まあ、最初からね、(渡辺は)いくつもりだったですけとね」

 ―5番に置いたノイジーは2試合連続の先制本塁打

 「いや、ちょっと順番を変えたんですけどね。まあ渡辺をね、初めて使ったんでね。そろそろ出るかなあと。きのうもあったんですけど。もうほんと、いいところでね。きょうは先制だったですけど。ほんと、いいいところで出て、まあだいぶ調子も上がってきたというか、長打も出るようになってきましたね」

 ―渡辺がいきなり大きな仕事をしましたね

 「ちょっと熱でね、リタイアしたんですけどね。まあ、なんとか治って、まあファームでも1試合出たんですけどね。まあ、ちょうどいい左ピッチャーだし、いい機会だったんで。うん、まあ、それがうまくはまったですね」

 ―いきなりホームランもあったが、守備でも…

 「きょうは守備もよかったですね。まあ、ヒット12本打たれてね。守備でだいぶ失点を防いだですね、きょうは」

 ―守りの野球が随所に

 「でも12本もね、打たれて。西もあんまり良くなかったけどやっぱりバックの盛り上げというか。あの中継プレーもそういう意味では大きかったですね。あそこは大量失点の可能性あったんでね、あのプレーが一番大きかったですね」

 ―板山のプレーだった

 「いや、打つので使ってるけど結構守備の方で貢献してくれるので。今日はヒット1本出て良かったですね」

 ―8回に石井をリベンジさせた

 「はいはい、あれはもうピッチングコーチは加治屋と言ったんだけど、石井でいくと。3点だったし分からない状況だったので」

 ―明日に向けて

 「久しぶりにね、10日ぶりですか4点ね。ずっと1点ばっかりだったから。ちょっとは兆し出てるというか。これDeNAは2回目なんで。何とか。まあ向こうも最初3連勝したんで相当な気持ちで来ると思うので、まず明日1つ頑張りたいと思います」

 【ペン囲み】

 ―渡辺諒を3番に置いたのは

 「いや、まあチャンスに回ってくると思ったからな、それやったらな、ノイジーが昨日ホームラン1本出てるからな、それはね、チャンスになったらノイジーに任そうと思ってた。3番の方がちょっと楽に打てるやろ。初めてのスタメンやったからな」

 ―佐藤輝のスタメン落ちは悩んだと思うが

 「いや悩んでないよ。昨日から決めとったんや(笑い)。まあ渡辺を呼んだ時からな、今日いくつもりやって呼んだわけやから」

 ―外すという決断は

 「いやいや、だからいつも言ってるやん、やっぱり結果が出なかったらしょうがないやんか。やっぱり勝つためにシーズンはな、勝つためにやってるんだから、それは、しょうがない。理想とそら現実は違うよ、そら」

 ―渡辺諒は明日以降もスタメンか

 「いや明日以降はまだちょっと分からない。ピッチャーも右みたいやけどな、なんか」

 ―スタメンで出していきなり結果を出すのはすごい。元々バッティングは良かったが

 「いや、良かったいうて、左(投手)の時には使おうと思ってたよ、だから」

 ―先ほど言った体調不良とか色々あっての

 「そうや、体調不良なかったら、もっとはよいっとるかもわからんやろ。もう、それはしょうがないで」

 ―三塁も準備させてよかったのでは

 「いやいや、準備はだって11月からしてたよ。すぐ守りに行ったやんか、11月」

 ―5回の追加点が大きかった

 「そうよなあ、久しぶりっていうか、10日ぶりやろ?広島の初戦以来やな、4点もとったの。まあなあ、2―1の展開でなんかまた嫌な感じやったしな、結局は。まあでも木浪もバント失敗してあとヒット打って。いやいや、もうあそこは木浪に送らして、お前ちょっとハッパかけとったんよ。西純に。“お前が打て”言うて。ほんならバントになってもうたけどな、しゃあない」

 ―ノイジーもホームランが出るようになってきた

 「いや、まあまだまだ、それはこれからやろそんな。まあでもね、やっぱ長打が出だすとね。クリーンアップ打ってるもんに長打出すと、やっぱ違うよな。チームのこう勢いというか、そういう意味ではな」

 ―石井もこの3連戦のうちにやり返した

 「最初、加治屋で行きましょうかと言ったけど、いやいや、これはもう今日やり返そ言うて。打順的にはな。もう岡本からやからよかったからな」

 ―だんだん経験つんで、あの厳しい場面というか

 「まだな。だってこんな厳しいところで去年まで投げてないやんか。若いしな、はっきり言うて、連投とかそんなんじゃしもう、投げて抑えることが1番自信になってな。そういう経験が1番大事と思うしな、抑えることによってな、それは自信つくと思うよ。俺は」

 ―岩貞も復帰

 「いやいや、最初な、初登板やから、ちょっとボールうわずっとったからな。まあ3点あったから。そら、大丈夫と思ったけどな」

 ―西純も最初はどうなるかと

 「一昨日良くなかった、ブルペンで。なんかコントロール悪いよな。簡単にストライク取りに行く所よな、初球な。イニング先頭とかな。自分でピンチ招いてしまうと言うかな、もうちょっと丁寧さというか、慎重さがあればな、もっと楽にいけるけど。でも、あんなヒット打たれへんで。あのボールで。そら、おかしい」

 ―それでも1失点

 「いや、そら、あれやで。バックの守りやで。守りに助けられたよ」

 ―3併殺は結構大きい

 「おーん、ほんまねえ。あそこのな、リクエストの所も大きかったよ。あれ、ノーアウトやからな、考えたらな。めちゃめちゃ大きいけどな。あの1点にしてもな」

 ―阪神で400勝目に

 「あっ、そう。わからんよ、そんなん。別にええやん」

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阪神の監督として400勝目やったんですね。
それはそうと、渡邉諒はやはり体調不良がなければ、もっと早く佐藤輝明と代わっていた可能性が高いと岡田監督も言っていました。
こんなに打つなら、当面はサードで頑張ってもらうべきと僕なら考えますが、どうするのか?

佐藤輝が不必要なピースとは僕も思いませんが、多少は懲らしめる意味もあってしかるべきでしょうし、それこそ理想と現実は違うわけで。
それにしても、岡田監督はきのうからきょうは代えたろうと思ってたんですね。

なお、スポニチによりますと、佐藤輝明本人は試合後スタメン落ちについて聞かれて、「結果が出ていないので仕方ないです。(打撃の状態は)見ての通りです」と口数少なく、引き揚げたのやそう。


きょうはこのへんにしときましょう。

いつも読んでくださってありがとうございます。