10戦目で初勝利の阪神!佐藤輝明がホームラン打って、西勇輝が完封でした! | 暴れ犬・二郎の阪神タイガース観察日記 ある大阪の阪神ファンの記録

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20年以上ネットで発信し続ける大阪の阪神ファンが、ずっと観てるが故の分析をし、試合結果などの事実から、野球を観る上でのヒントをお伝えし、話し合います。

2022年4月5日の阪神タイガースは、甲子園球場での横浜DeNAベイスターズとの試合でした。
今季、LEDに照明を改修したりした甲子園での初試合です。

きのう休みやったんで、ネットでは矢野さんに対しての批判や、逆に応援などいろんなファンからの発信があったでしょう。
読んでいると、とても多いのが、やはりあんな今季末での退任宣言などするからこうなるんだという意見なんですが、僕としてはそれが主原因というわけではないと思います。

むしろもっともっとたくさん大きな読み間違いや思い違いをしないと、開幕9連敗のような歴史的な連敗は起こらないような気はします。
外国人投手や野手、トレードなどでの補強の必要性の読み誤り、1軍のコーチ陣もこの体制で良かったのかとか、かなりいろんな間違いが同時に起こらないと、実力差がそんなにあるわけでもないのに、こんな負け方はしないんやないかと僕は考えます。

つまり、選手の成長に期待しすぎているために、いざ始まってみてうまく行かなくてガックリしているんでしょう。
ここまでの連敗をされると、あんまり僕も甘いことばかり言ってても仕方が無いような気がしますんでハッキリと言いますが、
矢野監督は4年目なのにちょっと日本のプロ野球を甘く見ていたようなところもあったのやと思います。
また、そう言われても仕方が無いでしょう。

さて、きょうはどうなったのか?
さっそく、スタメンから書いて行きましょう。


スターティングメンバー
阪神タイガース

1番(中)近本 光司
2番(遊)中野 拓夢
3番(左)糸井 嘉男
4番(右)佐藤 輝明
5番(一)大山 悠輔
6番(三)糸原 健斗
7番(捕)坂本 誠志郎
8番(二)小幡 竜平
9番(投)西 勇輝

マルテが右足に張りがある影響で、3番に糸井が入る純国産打線です。
きょうはセカンドが小幡で、8番になっています。



横浜DeNAベイスターズ
1番(中)桑原 将志
2番(右)楠本 泰史
3番(一)佐野 恵太
4番(二)牧 秀悟
5番(三)宮﨑 敏郎
6番(左)関根 大気
7番(遊)大和
8番(捕)山本 祐大
9番(投)ロメロ

解説は掛布雅之さんと鳥谷敬さんでした。


=== 試合経過 ===

1回裏
先頭の近本がセンターまで抜けるヒットで出塁すると、続く中野の打席で初球からワンバウンドの暴投があって、やすやすと近本は2塁まで進みます。
直後の2球目の内角低めツーシームを打った一二塁間を速いゴロで破るライト前タイムリーヒットを放ち、1対0と阪神が先制します。
次の糸井はワンワンから真ん中低めチェンジアップを打ったバウンド高めのキャッチャーゴロで、2塁送球フォースアウト、1塁転送はセーフ。
ここで佐藤輝明が初球の内角やや高め148キロ直球を捉えたライトスタンドにギリギリ入る2ランホームランで、3対0になります。
鬱憤を晴らすようなホームランでした。
さらに大山がストレートの四球で出塁しますが、糸原が左中間のセンターフライ、坂本誠志郎が外角低いスライダーを空振り三振でした。(3球で三振)

2回表
先頭の宮﨑がレフト前ヒットで出塁すると、関根がバウンド高いファーストゴロで2塁送球フォースアウト、1塁転送はセーフ。
続く大和がワンボールから真ん中やや低めチェンジアップを打ったレフトオーバーの2塁打を打って、1アウト2・3塁になります。
糸井が打球の判断を間違えたようです。
次の山本祐大が外角ボール球のスライダーを空振り三振。
ロメロはセカンドゴロでしたので、無失点でした。

2回裏
先頭の小幡が初球のやや内スライダーを打ったライト線を破る2塁打を放つと、西勇輝が1塁線に強いバントを決めて、1アウト3塁にします。
近本の打席でワンバウンドの暴投があって小幡が本塁に生還できたのですが、DeNA側がリクエストしてビデオ検証。
ただ判定は変わらず、4対0になります。
近本はツーツーから内角のチェンジアップを打ったライト前ヒットで出塁。
続く中野がファーストゴロで、2塁送球フォースアウトのみ。
糸井はショートへのやや深いライン際のファウルフライでした。

3回表
楠本がセンター前ヒットで出塁すると、佐野がワンボールからレフトフライ。
牧がツーワンから内角のシュートをセカンドゴロで、1塁送球アウトでした。

4回表
1アウトから関根がレフト前ヒットで出塁すると、大和の打席でワンバウンド投球になったとき関根がディレイドスチールみたいな走塁をして、キャッチャーが2塁送球タッチアウト。
大和は右寄りのライトフライでした。

4回裏
2アウトから西勇輝がライトへのファウルフライを打ちましたが、フェンスにぶつかりながら捕球するガッツプレーでした。

5回裏
この回から投げたDeNAの2番手投手は砂田毅樹でした。
先頭の近本が粘った四球で出塁すると、中野はバントを2つ失敗してファウルにして追い込まれたあと、深いショートフライに終わります。
続く糸井が大きいフェンス際のライトフライでライト楠本がまたフェンスにぶつかりながら捕りました。
そのあと佐藤輝明が初球をセンターフライでした。

6回表
2アウトから牧がワンボールからやや外の高め直球を打ったライト前ヒットを打ちますが、宮﨑はフルカウントになって内角やや低めシュートを空振り三振。

6回裏
この回からピッチャーは3番手の入江大生でした。
1アウトから糸原が振り逃げで出塁。
続く坂本誠志郎がファーストファウルフライでしたが、次の小幡がフルカウントまで粘って四球をもらって、2アウト1・2塁にします。
西勇輝が3球で三振でした。

7回表
三者凡退で抑えました。

照明がLEDになって初めてのラッキーセブン。
外野の照明に「7」と出て、最後にジェット風船が打ち上がるようなイメージになっていました。

7回裏
この回からピッチャーは4人目の田中健二朗になってました。
近本がワンツーから内角低め直球を見逃し三振。
中野が粘ったツーツーから真ん中低めカーブを打ったファーストゴロ。
糸井がワンワンから内角低め直球を打った左中間のレフトフライでした。

8回表
2アウトから楠本がフルカウントになって内角やや高めシュートを打った二遊間のハーフライナーが落ちた内野安打になりました。
ただ、続く佐野がワンツーから真ん中高め143キロ直球を打ったセカンドゴロでした。

8回裏
ピッチャーは5人目の伊勢大夢になっていました。
先頭の佐藤輝明がワンツーから真ん中高めフォークを打った左寄りのレフト前ヒットで出塁すると、続く大山がフルカウントまで粘って外角低めスライダーを空振り三振。
糸原がピッチャーゴロダブルプレーでした。

9回表
この回も西勇輝がマウンドにいました。
先頭の牧がワンストライクから内角シュートを打ったショートゴロ。
宮﨑がツーツーから外角高い145キロ直球を打ったライトフライ。
関根がワンストライクから内角低めカーブを打った強い当たりのファーストゴロでした。



4対0で阪神が完封勝ちでした。

勝利投手は西勇輝で、1勝0敗0セーブ。
敗戦投手はロメロで、1勝1敗0セーブ。

ホームランは佐藤輝明の1号2ラン(1回)のみでした。

観客数37,408人 試合時間は2時間42分

ヒーローインタビューは佐藤輝明と西勇輝でした。



=== 戦評 ===

チームの雰囲気を変えるような西勇輝のほんまに価値ある完封のピッチングでしたね。
よく頑張って投げてくれました。
甲子園のお客さんが力を与えたのか、サトテルが初回から2ランを打つ展開に、観ていた阪神ファンは興奮したと思います。
佐藤本人も「メチャクチャ嬉しいです」ともコメントしていたようで。
ようやく出ましたね!
きょうはある程度、阪神のそれぞれの選手がらしさを出せた試合でした。

むこう先発投手は
ロメロでした。
きょうの彼の立ち上がりはは制球が悪く高かったです。
ボールとストライクがハッキリしていると解説されました。

まあ、きょうはロメロを攻略したと言うよりは、相手投手の調子が悪かったから点が取れたようなところもあるんですが、ただ、それでも佐藤輝明の2ランホームランは素晴らしかったです。
このとき風は強くは無かったんですが、ライトからレフト方向に吹いてましたので、やや逆風でした。
いつも内角攻めされてるサトテルが、その内角球をしっかり打ってましたので、そこも褒められるべきところでしょう。

2回裏は、小幡竜平がライト線破る2塁打を放った後、西勇輝がバントして1アウト3塁のチャンスになります!
ここで、ロメロがワンバウンド投球を捕手が大きくはじいた暴投があって、また1点が入ります。
直後に近本はライト前ヒットを打ちますが、これ以降、佐藤輝明が8回の先頭でヒットを打つまで阪神はヒットが出ませんでしたね。
ここは、ちょっと大人しすぎましたけどね。
 

 

 

 

 



こちら先発の西勇輝は始めは西にしては球が高いと評されていましたが、粘ってピンチをくぐり抜け、その後は走者を出しながらも抑えたので、まあまあ持ち味の出たピッチングでしたでしょう。
完封できましたね。
9イニングを118球で投げ、7被安打の無与四死球、4奪三振の無失点でした。

まあ、ただ、これもDeNA側の走塁に判断ミスが多かったりしたせいも正直言えばありました。
2回表に大和が2塁打放ったときに宮崎が本塁まで行けそうなのに3塁で止まったり、4回表には関根大気がワンバウンド投球のときに妙なディレイドスチールみたいな感じに見えた勿体ない走塁で2塁送球アウトになったり。
まあ、きょうはだいたいは阪神側が運が良かったのかもしれません。
とは言え、守備陣もよく守った面もあるとは思います。


サンスポによりますと、テレビインタビューで矢野燿大監督は、今の気持ちについて聞かれると、「苦しいスタートになったんでね、この1勝で喜んでいいのかなっていう気持ちと。でも素直に喜びたい気持ちです」と答えていました。
さらに、「コロナ禍で制限があった中で野球をやってきましたけど、多くのファンのみなさまが来てくれた。そういう力もね、僕らのパワーに変わったと思います」と話しました。
選手たちにも執念を感じましたねと言われると、「本当にうまくいかないことばっかりですけど、テレビをご覧の皆さんもうまくいってる人生を歩んでいる方ばかりではないと思うんでね。僕たちの、そういうもがきながら、苦しみながら前に進む姿から、なんとか元気を届けられるような、そういう気持ちでみんな戦ってるんだろうと思います」と返していました。

また、
佐藤輝明は大きい一発になりましたねと問われると、「ちょっと上がったんでね、ちょっと浜風も若干吹いてたので、厳しいかなと思いましたけど、よくいってくれました」と喜んでました。
さらに
西勇輝が9回も投げたことを聞かれると、「本当に序盤のね、初回、二回のピンチを切り抜けたのが一番大きかったですし。その後は坂本とね、丁寧に投げる勇輝のらしさを出したピッチングでした」と話しました。
また、
西勇輝には「代打を出すつもりもなかったですし。最後まで勇輝に任したい思いでした」と信頼をその露わにしていました。

最後にファンへのメッセージとして、「本当にこういう結果になって、チーム自身も僕自身も前を向いてね、やっていくことが一番大事ですし。あまり先のことを考える余裕もないですけど、明日の試合に全員で全力で戦っていきます」と言ってました。

続いて記者に囲まれての取材では、1勝の価値や重みを感じますか?と聞かれて、「いやそれはもう…うーん…。やっぱりこう負けるとね、いいイメージってなかなか付きにくい。そういうのも、みんな振り払おうとしてやってきたんやけど。なかなか結果に結びつかなくて。…うーん、まあまあ、もちろん俺がね、監督として指揮を執らせてもらっているし、責任も感じているし。その中で何とかしようという気持ちでやってくれていたので。それが結果に出ないのが難しかったけど。どこからでもスタートできるのも、この3年間の中でも言ってきたし。自分自身もそう言い聞かせて。だいぶ遅いスタートになったけどね、この1勝がそのスタートになるようにやっていきたいね」と答えました。

佐藤輝明が4番で貢献してましたねと言われると、「もちろん、まだ経験も浅いし、期待は、みんなが思っているようにホームラン打ったり、数字を上げたりっていうところになってきてしまう打順でもあるので、そういうところでは、経験を積みながら成長をしてくれたらっていうところの4番なので、外せない4番、真の4番になってくれたらいいし、悠輔がそこにからんで争うようになってくれたらいいなと思っています」と話しました。
2回の守りと攻撃が大きかったですねと問われると、「勇輝も粘ってくれたし、竜平(小幡)のツーベースで、いいスタートで(三塁走者から暴投で)かえってきてくれた判断も大きかったし、初回、2回と結果的には勝負を振り返ればポイントになったかなと。守る方でしっかり守ってくれたし、それぞれがしっかりやってくれたイニングだったと思います」と選手たちを褒めてました。
最後に甲子園で力をもらったんやないかと聞かれ、「それは、やっぱりね。久しぶりというか、京セラの開幕戦もほぼ満員でやらせてもらったし、ここ何年かそういう環境でやることなかったので、甲子園でライトも新しくなった中、みなさんが来てくれたのは大きな力になっているので。苦しい状況なのでね、今日なんて、ファンのみなさんの声援で勝たせてやるっていう気持ちで来てくれた人も多かったと思いますけど、全員で力をもらいました」と答えていました。


ようやく1勝ができた阪神タイガース。
その前に開幕9連敗したわけですから、かなり厳しいシーズンにはなってます。

僕らとしては、ぼちぼちと見守って行くしか無いでしょう。
きょう負けていたらあしたから残ってると言われる当日券が全然売れないことも考えられたので、球団のほうもちょっと助かったと思ってるかもしれません。

どんな立派なことを言えたとしても、勝たんとプロ野球の世界では称賛されないのは、矢野さん自身もよくわかっていると思うので、とにかく結果を出すしかないですね。

きょうはこのへんにしときましょう。
いつも読んでくださってありがとうございます。