1対1で引き分けるという投手戦!藤浪が球団最速の162キロ出す! | 暴れ犬・二郎の阪神タイガース観察日記 ある大阪の阪神ファンの記録

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2020年10月19日の阪神タイガースは、甲子園球場での東京ヤクルトスワローズとの試合でした。

こちらの先発投手はジョー・ガンケルで、むこうはアルバート・スアレスでした。
ガンケルが、そんなに良いピッチングをするかどうかはわからないんで、そっちに期待するのではなく、こっちがヤクルトのスアレス(阪神のクローザーのロベルト・スアレスの兄)をいかに打ち崩してしまえるかが、ポイントのような気がしてなりませんでした。

18時ごろからプレイボールのナイトゲームでした。
さっそくスタメンからです。


阪神タイガース
1番(中)近本 光司
2番(二)板山 祐太郎
3番(右)糸井 嘉男
4番(三)大山 悠輔
5番(左)ジェリー・サンズ
6番(一)ジャスティン・ボーア
7番(捕)梅野 隆太郎
8番(遊)小幡 竜平
9番(投)ジョー・ガンケル

ピッチャー以外は前ゲームと同じです。


=== 試合の様子 ===

1回表
ピッチャーはジョー・ガンケル

宮本  フルカウントまで粘って、10球目の内角直球を一二塁間のファーストゴロ。
ガンケルがベースカバー。
青木  ワンストライクから、内角カットをライト線破る2塁打。
山田哲人 スリーワンから、真ん中スライダーを右寄りの浅いレフトフライ。
村上  フルカウントまで粘って、外角にスプリット外れ四球。
坂口  ワンストライクから、外角低いスライダーをゆるめセカンドゴロ。
1塁送球。


1回裏
ピッチャーはアルバート・スアレス

近本  ツーツーから、外角高め153キロ直球を空振り三振。
板山  ワンボールから、内角高いスライダーをゆるめピッチャーゴロ。
糸井  ストレートの四球。
過去の対戦成績から警戒したか、投げづらかったか。
大山  ツーツーから、真ん中ツーシームを一二塁間を速いゴロで破るライト前ヒット。
2アウト1・2塁に。
サンズ ワンボールから、低めツーシームを三遊間のショートゴロ。
2塁送球、間一髪フォースアウト。


2回表
ピッチャーはガンケル

山崎  スリーボールからフルカウントになって、外角高めスライダーを見逃し三振。
中村  ワンストライクから、外角やや高めスライダーを強めのショートゴロ。
西浦  ツーツーから、真ん中ツーシームをショートゴロ。


2回裏
ピッチャーはアルバート・スアレス

ボーア ワンストライクから、3塁方向にバントもファウル。
(ボーアシフトのため、やってみたか。)
直後のツーストライクから、高め直球を左中間のセンター前ヒット。
梅野隆太郎 初球、3塁線にセフティバントもファウル。
(3塁線のゴロを見送られた。)
ツーストライクから、外角のカーブをライトフライ。
小幡  フルカウントになって、さらに粘って、高めカーブをゆるめサードゴロ。
2塁送球フォースアウトのみ。
ガンケル 外角ボール気味スライダーを空振り三振。
3球で三振。


3回表
ピッチャーはガンケル

アルバート・スアレス 外角ボール球の低めスライダーを空振り三振。
3球で三振。
宮本  ワンストライクから、やや低めスライダーをセカンドゴロ。
青木  初球の内角高めカットを打つと、ファーストライナー。


3回裏
ピッチャーはアルバート・スアレス

近本  ツーボールから、やや内の直球を浅いレフトフライ。
板山  ワンワンから、外角高めツーシームをピッチャーゴロ。
糸井  ツーストライクから、やや内低めカーブをレフトフライ。


4回表
ピッチャーはガンケル

山田哲人 ワンストライクから、低めツーシームをピッチャーゴロで、ガンケルのスパイクのかかとに当たった強襲安打。
サードのほうまで飛んでいった。
村上  ツーツーから、内角高め直球をレフト前ヒット。
ノーアウト1・2塁に。
坂口  初球、バントから見送ってボール。
ツーボールから、高めツーシームをレフト線のタイムリーシングルヒット。
坂口は1500本安打達成。
0対1と先制されて、なおもノーアウト1・2塁。
山崎  初球バントがファウル。
2球目バントから見逃してストライク。
3球目以降ヒッティング。
ワンツーから、内角低めカットを空振り三振。
中村  初球のやや低めツーシームをレフト前ヒット。
1アウト満塁に。

コーチがマウンドへ。

西浦  ワンツーから、低めスプリットをサードゴロ。
大山が3塁を踏んでから、1塁に転送のダブルプレー。


4回裏
ピッチャーはアルバート・スアレス

大山  ツーワンから、外角高め直球を打つと、右寄りの大きいフェンス際のセンターフライ。
サンズ ワンストライクから、やや内のツーシームを3塁線のサードゴロ。
1塁にワンバウンド送球。
ボーア フルカウントまで粘って、内角やや低めカーブをを空振り三振。


5回表
ピッチャーはガンケル

アルバート・スアレス ツーツーから、低め直球を見逃し三振。
宮本  ワンツーから、外角直球を打つと、ゆるめサードゴロやが、大山がバウンドが合わず、後逸したエラー。
青木  ツーツーから、内角高め直球を詰まったピッチャーゴロダブルプレー。


5回裏
ピッチャーはアルバート・スアレス

梅野隆太郎 ツーツーから、やや低めチェンジアップを三遊間のサードゴロやがサードが1塁に悪送球。
ボールはカメラマン席に入ったか、梅野は2塁へ。
小幡  初球、バントが3塁線にファウル。
2球目、バントやが見送ってボール。
3球目、3塁側にバント。
キャッチャーが1塁に送球、1アウト3塁に。
代打・糸原 ツーストライクから、高い直球をレフト前タイムリーヒット。
1対1と同点に追いつきます。
近本  2球目、セフティバントから見送ってボール。
ツーボールから、真ん中ツーシームをライトライナー。
板山  フルカウントになって、内角直球外れ四球。
2アウト1・2塁に。
2塁走者は熊谷。

コーチがマウンドへ。

糸井  ワンツーから、低めチェンジアップをセカンドゴロ。
1塁に送球。


6回表
ピッチャーは岩貞祐太

山田哲人 ツーツーから、外角低めフォークをセカンドハーフライナー。
村上  スリーワンから、内角に直球外れて四球。
坂口  スリーワンから、外角低く直球外れ四球。
1アウト1・2塁に。
山崎  初球、セフティバントから見送ってボール。
2球目、セフティバントから見逃してストライク。
3球目、セフティバントが3塁側ファウルに。
4球目のワンツーから、ヒッティングで、やや高めフォークを打つと、セカンドゴロダブルプレー。
4・6・3の併殺。


6回裏
ピッチャーはアルバート・スアレス

大山  ツーワンから、真ん中チェンジアップを浅いレフトフライ。
バットが折れた。
サンズ スリーワンから、外角ワンバウンドになった直球見送って四球。
ボーア 初球の真ん中チェンジアップをボーアシフトのセカンドゴロダブルプレー。
4・6・3の併殺?
4・5・3?


7回表
ピッチャーは藤浪晋太郎

中村  ツーツーから、真ん中直球を空振り三振。
ファウルチップを捕球か。
西浦  ワンツーから、外角低いカットを空振り三振。
代打・松本友 2球目に162キロが出て、歓声が上がる。
球団新記録。
ワンツーから、内角低めフォークを空振り三振。


7回裏
ピッチャーはマクガフ

梅野隆太郎 初球の外角カットを打つと、バットの折れた深いセカンドフライ。
山田が最後は背中から倒れながら捕った。
小幡  初球、バントが3塁側にファウル。
外角ボール球高井直球を空振り三振。
3球で三振。
代打・井上 ワンツーから、内角高い157キロ直球を空振り三振。


8回表
ピッチャーは岩崎優

宮本  ワンツーから、外角直球を見逃し三振。
青木  フルカウントになって、外角やや高め直球を二遊間のセカンドゴロ。
山田  外角直球を空振り三振。
3球で三振。


8回裏
ピッチャーは清水昇

近本  ツーワンから、外角高め直球を大きいレフトフライ。
板山  ワンワンから、3塁側のファウルフライを宮本がギリギリ捕れないファウル。
ワンツーから、外角150キロ直球を見逃し三振。
糸井  外角低いフォークを空振り三振。
3球で三振。


9回表
ピッチャーはロベルト・スアレス
ライトに中谷。

村上  ワンツーから、低め160キロ直球を空振り三振。
ファウルチップを捕球。
坂口  ツーストライクから、やや内やや低めスライダーをセカンドゴロ。
山崎  低め159キロ直球を空振り三振。
3球で三振。


9回裏
ピッチャーは石山泰稚

大山  ツーストライクから、外角スライダーを打つと、ピッチャーのグラブをはじいてショートが捕るゴロ。
1塁送球アウト。
サンズ ツーツーから、外角直球をセンターまで抜けるヒット。
代走に植田。
ボーア フルカウントになって、ランエンドヒットで、外角直球を空振り三振。
同時に盗塁して、2アウト2塁に。

コーチがマウンドへ。

梅野隆太郎 ツーツーから、外角高く抜けたスライダーを空振り三振。


10回表
ピッチャーは桑原謙太朗
レフトに植田。

中村  フルカウントまで粘って、9球目の真ん中スライダーを高く上がったレフトフライ。
西浦  フルカウントまで粘って、真ん中高めスライダーを高く上がった二遊間の深いショートフライ。
代打・西田 ツーツーから、外角低めスライダーを二遊間の深いセカンドフライやが、深すぎて捕れず。
センター前ポテンヒット。
代走は田代。
宮本  2球目ウェストして外す。
ワンツーから、暴投で田代は2塁へ。
直後のツーツーから、二遊間のゆるめショートライナー。


10回裏
ピッチャーは梅野雄吾
サードに廣岡、レフトに田代。

小幡  ツーツーから、外角高い直球を空振り三振。
中谷 ワンワンから、外角高め直球を三遊間速いゴロで破るレフト前ヒット。
代走に島田。
近本  3球目ランエンドヒットもファウル。
5球目のワンツーから、内角直球を打つと、セカンドライナー。
ランエンドヒットが掛かってて、島田が戻れずに1塁送球されるとダブルプレーに。



1対1の引き分けでした。

この試合には、ホームランはありませんでした。



=== 戦評 ===

この試合は、2日前に急に試合があることが決まった試合ですので、さすがにみなさんスケジュールが急には取れないのか、観客数は少なめでした。
3593人と発表されてました。
応援の太鼓がよく響いて、選手の声もよく聞こえたことでしょう。

ヤクルト戦にしては珍しい投手戦になりましたね。
1対1の投手戦で終わるんは、ヤクルト戦でなくても、なかなか無いと思います。

今季のヤクルト投手陣のチーム防御率は、本来あまり良くないんですが、阪神のクローザーのロベルト・スアレスの兄、アルバート・スアレスが6回までを良く投げたあと、7回からはこのところあまり連投はしてないヤクルトの勝ちパターンのリリーフが、この試合では威力を発揮して、阪神打線が抑えこまれてましたね。
打てずに悔しい引き分けに、こちらとしてもなったと思います。
5回裏や6回裏の辺りで、ヤクルトのアルバート・スアレスのほうが、ボール先行になりぎみで、チャンスのように見えたんですが、そこを攻めきれなかったのが、まあ言えば敗因かなあと思いました。
 

 

 


阪神投手陣は、5回までをジョー・ガンケルが投げ、6回からは継投に入りましたが、いずれの投手も良く投げました。
6回表を岩貞祐太が、7回表は藤浪晋太郎が、8回表を岩貞優が、9回表をロベルト・スアレスが、10回表を桑原謙太朗が1イニングずつ投げたわけですが、リリーフは皆、無失点でした。
岩貞だけ2与死球と制球が乱れましたが、なんとか抑えてましたし、リリーフでヒット打たれたのも桑原の1本だけ。

そして、
藤浪は球団最速の162キロを記録する球を投げてましたね。
球場のスコアボードがそのスピードを表示した瞬間、ワッと観客席が沸きました!
日本人の最速は、
大谷翔平の164キロらしいですから、あと2キロ足りないだけです。
そのうちあと2キロくらい出るのかもしれません。
まあ、そこまで出たら、あとはそんなにかわらん気もしますが。

無理する必要は無いでしょう。
さらに、きょうは、投球内容も良く、1イニングを三者連続三振に斬って取っていました。

デイリースポーツによりますと、
矢野燿大監督藤浪が162キロ出したことについては、「もうね、持ち味なんで。どんどん速い球を投げて勝負していってもらえたらいいなと思ってます」と語っていたそうです。
さらに、「チームがどうやって先発投手を勝たしてくれているかとか、どんな思いで中継ぎの投手が臨んでいるのかとか。毎日ね、体が張っても投げないとダメな状況にいるんでね、そういうのが分かるというのはすべてにおいていいと思っているんで、いろんな経験はこれからに生きてくると思います」と続けていたそうです。

藤浪本人も162キロの投球については、ただ速いだけではなく空振りも取ってたわけですから、「いいボールだったと思います」と振り返り、救援投手として日々準備することについても、「『この辺でいくだろうな』となんとなくタイミングも分かってきた」と、心構えができるようになったというふうに言っていたそうです。

 

 


点が入ったのは、糸原健斗が代打で出た打席で打ったレフト前タイムリーによるもののみでした。
糸原は、まだ、100%復帰という感じでも無いのかも知れなかったですが、勝負強いとこ見せてくれましたよ。
高い直球をしっかりレフト前に運びましたね。

こちら先発の
ガンケルは、5イニングを83球で投げ、5被安打の1失点。
4奪三振の1与四球・無与死球。

ゴロアウトの多い打たせて取るピッチングですね。
梅野のリードも良かったのか、来日して一番の出来と、解説されてたと思います。
 

 

 


あまり点の入らない地味な試合でしたが、藤浪のおかげで、決して見どころが全く無い試合でも無かったでしょう。
きょうはこのへんにしときましょう。
いつも読んでくださってありがとうございます。