評価(★のやつ)は最後まで見た作品のうち、どれだけ好きかを5段階で表したものです。

感想には多少のネタバレ要素もあるかもしれないです。

『無職転生Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~』

★★★★

転移迷宮編に入ってから妙に駆け足気味なのが残念だった。ゼニス救出後は特にじっくりやってほしい感じ。

前半のナナホシの話とかノルンの話はじっくり話が進んでいて良かったし、話も面白かった。ナナホシもノルンもあまり好きなキャラじゃなかったけど内の感情が露わになるとすごい引き込まれる良いキャラだった。ノルンは今クールの話を展開する上で大事な役割をよく担ったキャラな気がするけど、声優の演技がとても良くてキーマンにふさわしい演技だったと思う。

17話の部屋に引きこもったノルンを転生前の自身に重ね、妹を説得する兄から転生前の兄貴の言葉を回想する表現が良かった。

『ダンジョン飯』

★★★★★

1クール目が区切り良くしっかりと終わってしかも内容も良かったから2クール目は少し物足りない感はある。けど、2クール目も相変わらずマルシルはギャグ要員としてキレキレで面白かったし、センシの過去が明らかになる話はすごい引き込まれる内容だった。

物語の核心に近づいていくたびシリアス寄りな展開になっていく気がするけどライオスの空気の読めなさがバランスをうまいこと取ってくれるので安心してみれるのも良い。

2期決定で最後までやってくれそうな感じなので嬉しい。

『終末トレインどこへいく?』

★★

すごいポップでわちゃわちゃしたカオスな世界観だけど話の内容的にはセカイ系に分類されるのかなという感じ。

池袋までの道のりを線路に乗って進んでいくというわかりやすい話の進み方で、池袋に着いた時どういう話の結末になるのかすごく楽しみになる構成だった。

会話のテンポ感がよくて電車内のちょっとギスギスしてるけどゆるい雰囲気の会話劇が好き。カオスな世界観は最初は面白かったけど途中で慣れてくると飽きがきたので終盤はもっとシリアス寄りの方が良かった。

終盤は話が雑というか手癖感が強くてなんかもっと捻りが欲しかった感じ。

OPとEDがすごい良かった。特にOPは作り込みがすごいなと思う。作曲者のXで解説は必見。

『烏は主を選ばない』

★★★

(13話まで)

なんか物足りない展開だなと思っていたら、終盤に衝撃的な展開と怒涛の伏線回収が来て衝撃的だった。なんかこの衝撃は今クール1かも。

終盤は衝撃的で面白かったけどそれまでの物足りなさが惜しい。でもここから面白くなりそうだから続きすごく楽しみにしてる。

『アストロノオト』

★★★

放送前に最終話に何かあるみたいな宣伝文句があったけど思ってたほど何も起こらなかった。けど、作風的には王道な展開の方が良かったと思うので最終話の内容自体は不満はなし。

3話の蓮くん遠足回とかの蓮くん関連の話は面白かった。葵ちゃんとナオスケ(ハチさん)の話と2人の関係性みたいなのが好き。宮坂とミラのすれ違いをもっとしっかり描いて欲しかった。2人とも良い感じに大人な立ち回りをしていて物足りない。

昭和風な絵柄も良かったし最終話のオマージュ的なところも面白かった。作画は今期アニメの中でもかなり良かったんじゃないかと思う。

『夜のクラゲは泳げない』

★★★

作画は比較的良かったと思う。良かったからこそカット割り?がもったいないと感じる箇所が目立ってた気がした。

7話までの話は好きだった。今っぽい若者の悩みとか葛藤みたいなのと日常シーンの雰囲気の描き方が好み。キウイと花音の免許の話とかのゆるさがちょうど良い感じ(オチが特に良かった)。みー子の話は1話の完成度が高くて1番好きな話かも。

8話でまひると花音の2人について深掘りされていくのかなーって思ったら雰囲気と勢いで最終話まで誤魔化された感があってガックリ。10話のまひるのヨシッ!はなんだったんだろう。終盤になるにつれてキャラの設定が崩壊していく感じがきつかった。脚本にキャラが動かされてる感。

『魔法科高校の劣等生 第3シーズン』

長いことアニメやってるけど話が進むのが遅いうえに放送間隔が空く、キャラの数が結構多いので全然キャラとか話の中身とか思い出せないけどなぜか最後まで見ることができた。

周公瑾があっさりやられて最終話は拍子抜けした。もっとさすおにって言わせる展開が多かったら面白くなるのになと思う。

『リンカイ!』

女子競輪界を盛り上げたいっていう気持ちと競輪選手の悩みや葛藤を描く話の内容が良かった。

でもそもそもの競輪選手になるきっかけがふわっとしていたり主人公周りがやけに恵まれすぎなところとかの序盤の内容が惜しい感じがする。主人公のエピソードより周りのキャラのほうが厳しいプロの世界で藻掻く必死感があってよかった。

『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる』

★★★

放送後に秋に2期決定のニュースがあったが、秋っていうタイミングと1期の終わり方的に初めから2期が決まっていたのかなという印象。

鑑定スキルで仲間集めをする過程は面白かったし、父の死前後の話はこの手のアニメにしては重めで良かった。

最後の模擬戦の話はギャグ的なものなのか真剣なものなのか微妙な作りで、優秀な部下を集めたっていうこれまでの積み上げだイメージが崩れてしまってなんだか残念。やけに良い作画も他のシーンでやってほしかった。

『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』

★★

作画はよく動いていて見ていて面白かったけど、それ以外はあんまり好きな感じではなかった。

主人公がチート能力でめちゃくちゃ強いっていうのは全然良いけど、嫌な性格した子供感が強くてあんまり好きになれないキャラだった。デフォルメになったりするけどそれが可愛いとか面白いとかもなく。

『となりの妖怪さん』

★★★

ゆるくて優しい日常ものかと思いきや、ゆるめの重い話が続いて良い意味で裏切られた。けど、後半になるにつれてだんだんこの雰囲気がキツくなってきた感じはある。

ほっこりあったかい話が何個かあったらもっと面白く見ることできたかもしれない。

『響け!ユーフォニアム3』

★★★★★

オーディション結果が変わるという大きな原作との違いがあって話題なっていた。個人的にはむしろ原作はこうならないのかという驚きの方があるくらい自然だと思った。

ユーフォ3期は1期のリアル感の強い雰囲気に似てる気がしていて、特にソリオーディションの部分は1期のソロオーディションを意識していれたシーンだと思う。黒江真由が上手いっていう描写はいろんなところでされてたし、久美子の迷いみたいなのもよく描かれてたのでオーディションで負けるっていう結果も自然に受け入れられた。

誰一人取り残さないみたいな久美子の言葉が結果としてソリを吹けない結末に繋がるのは残酷だけどなんかそれはそれで美しい話で良いなと思った。

花田さんはガルクラもユーフォもどっちも良い仕事しててすごい。

『狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』

★★★

はじめてラノベを読んだのがこの作品の原作。ラノベ独特な文章の癖と金利がどうとかの話の内容の難しさに途中で読むのをやめたので話は最初のほうしか知らない。リメイク前のアニメも見たことなかったけどいつか見たいと思ってたのでリメイクは結構楽しみにしていた。

とにかくホロがかわいくてあざとい。ロレンスとの会話の掛け合いも心地よい。ただ話は勢いが欲しいシーンもゆっくりめに感じて盛り上がりに欠ける感じがする。ロレンスが調子乗りな性格なところがホロと比較して人間の情けなさみたいなのが出ててなんか好き。

『怪獣8号』

★★★★

原作は途中まで読んで脱落してたのであまり期待してなかったけど、作画と音周りの迫力が凄くて見てて楽しいアニメになったと思う。

原作では話が単調で結構な頻度である戦闘シーンもなんか物足りない印象だったけど、アニメになると戦闘シーンの迫力があり物語のメリハリがしっかりしていて見てて見やすくて良かった。

主人公の怪獣になる前の仕事の経験が活きる展開とかもっとかっこよく描いてほしいのと、敵キャラにもっと魅力がほしい。あとは物語の今後の展開に一捻り欲しいところ。

『僕のヒーローアカデミア 第7期』

★★

(9話まで)

クールの始めがアメリカのヒーロー、スターアンドストライプの戦闘から始まるのがあんまり惹かれない導入だった。その後もあんまり個人的に盛り上がれる感じのシーンがなくて見ていて若干物足りなさがあった。

轟焦凍のやつもっと戦い長くなるかと思ったら案外あっさりしてたけどまだ二転三転するのかな?全体的に今後どうなるのかっていうところで終わってるので2クール目は楽しみにしている。

『オーイ!とんぼ』

★★★★★

(13話まで)

ゴルフはおおよそのルールしか知らないけど楽しめてみることができた。イガイガによるとんぼの打ち方の解説が多いけど説明がわかりやすいし、テンポを悪くする感じの解説の入れ方じゃない。

話は王道な感じだけど、ブンペイの恋愛話をちゃんとやるっていうのは意外だった。しかもちゃんと感動するのが良い。

作画とか見る感じあまりお金がかけて作ってる作品という感じはないけど、丁寧に作られた作品で見ていてとても安心感があった。

『ガールズバンドクライ』

★★★★★

1話で一気に引き込まれて最終話までずっと面白かった。令和で1番ハマったアニメかも。

ライブシーンはリアルなライブのような臨場感とリアルではできないカメラワークが凄く良い。11話のフル尺での披露はびっくり。

ストーリーも無駄がなく王道っぽい流れながらも先はなかなか読めない感じで見やすくて良い。11話の終わりから12話で落として最終話の流れは2話でよくここまでやったなという感じと、ここからトゲナシトゲアリは始まるんだなという希望のある終わりで良かった。

最終話の劇中歌が劇中で売れなかったのがよくわかる絶妙な曲で劇中歌として完璧だと思う。アニメ視聴者はこの曲をポジティブに捉えられるけど、作中のファンはメジャーデビューで音楽性変えさせられた?みたいなマイナスのイメージ持つだろうし。あと曲がシンプルでトゲトゲ好きな人には合わない気もして103回再生の説得力がありながらアニメ視聴者的には名曲になるのが凄く良い。

8話の仁菜は圧巻でこれが声優初挑戦とは思えない圧巻の演技。他の話も良い演技するシーンが多くて良かった。

リアルトゲトゲのメンバーも配信とか見た感じなかなか面白い人たちっぽいのでリアルの活動も増えてくれたら嬉しい。ツアーとか大きい会場のライブとかあるといいな。

『変人のサラダボウル』

★★★★★

期待してなかったけど面白かった。結構社会風刺的な話やギャグが多くてそれが面白くて最高。実在の作品の名前も度々登場するがネタにするのが上手くて芸人の漫才見てる感じがした。

特に9話は完成度の高さにびっくりした。戸籍を手に入れて小学校に通い始めたサラと別の中学に転校した友奈の2つの話。小学校時代を思い出す小学校あるあるの数々をブラックな視点でテンポ良く切り込んでいくのが良い。個人的にはビッチっていう言葉を使った子がお父さんがお母さんに言ってて覚えたみたいなのが無駄にリアルで笑った。中学ではいじめが起こってて小学校との温度差が友奈を思うとすごい不憫で笑う。いじめの解決方法が学校では絶対教えられないやり方なのがこの作品らしい(実際学校はニュースとか見てると信頼できないところもあるしこのやり方が真っ当な感じがする)。