柿の木さん【柿の巻弐】 | 負けるが勝ち犬

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40歳を前に突然会社を辞めてしまった女、独身。しかし、ここからが真骨頂の「リアルタイムサクセスストーリー!」…勤労意欲をなくすこと1年10カ月。のち、不惑にして東京デビューの荒技に出るも、2年後の春にリストラに!またまた崖っぷち~!

わが家の、たわわに実った柿の木は、往来激しい国道からすごくよく見える。

 

クマ騒動が過熱するさなか、このままにしていては、世間の目というものもあるわけで、急きょオラが木こりとなって柿をもぎとったのだった。

 

やり慣れない作業であったにもかかわらす、自分でもホントよくやったと思う。

 

あまりにも天高くに実をつけている柿を取るなんて、ムリムリ!

素人の、しかもおばさんにできるような仕事じゃないよね、絶対できない!できっこない!

 

誰もがそう思っていた(すくなくとも、オラと母はそう思っていた)だけに、我ながら驚きだ。

 

女の一念岩をも通す。って言葉があるが、まさにそんな感じだ。

 

だが

しかし

たしかに、大変な作業ではあったんだが、途中からなんかゾーンに入ったというか

これがいにしえの狩猟採取能力なのか!?

と思えるような充足感というか、エネルギーというか、縄文魂というか

とにかく、体の中から湧き上がる喜びみたいなもんさえ感じられたんである。

 

とはいえ、体力的にはキツイ作業でもあり、1日中やっていなさいといったらムリなのだが。

 

そんなわけで、道路側からもよく見える(イコール世間体が気になるゾーン)甘柿の実はすべて制覇できたのだった!

 

じつは、道路側からはほぼ見えない場所に、渋柿の木があと2本ありまして・・・

(これは、その後、根っこから伐採するということでシルバー人材センターの方にお願いした)

 

いとこが柿が大好きだということで、さっそくオラが採った柿をお持ちすることに。

その日は、我らのご先祖さまや亡きいとこのお墓参りなどもして、遠出したのだが、そのときに立ち寄った道の駅で、先日ローカルニュースで見た、「柿の木カッキー」さんがキッチンカーで販売をしていたんである!!

 

やっとご本人に会えたんである!!

 

で、話を聞いたら、「個人からの(柿採取の)依頼も受け付けてます」とのことだった。

 

ちなみに、カッキーさんは無償で柿採取の作業をしてくださるんである!

 

そうだったのか・・・もっと早く出会いたかった。

が、あと二本渋柿が残っているからもしかしたらお願いするかも。

ということで、お名刺を頂いて来たのだった。

 

そんなカッキーさん、牡蠣で有名な広島出身。

結婚を機に奥様の故郷である秋田にやってきて柿に命を懸けているという「カキ」シンクロ。

でもって、さらにすごいのが、本名(苗字)が「柿木(かきのき)」さんなんである。

 

これはもはや使命としかいいようがないヤツだな、と。

 

「ここに来る前に、朝7時から、依頼された柿伐採やってきたんですよ。昨日クマが登ってた柿の木だったんで、”早く来て欲しい”っていうから、急きょ今朝行ってきたんです」と、カッキーさん。

 

恐れおののくオラといとこ!

 

一昨日NHKニュースウォッチ9を見ていたら、まさにそのカッキーさんが!!

ついに全国放映されていたのだった。

 

道の駅で会った時は、とっても気さくで楽しい雰囲気のカッキーさんだったが、全国ネットで放映された画像では、すっごい真剣というか、鬼気迫る面持ちで柿伐採に挑んでいて、まさに命がけで仕事をされていたんだなと思った。

 

畑がない農家