ゲゲゲな父親 | 負けるが勝ち犬

負けるが勝ち犬

40歳を前に突然会社を辞めてしまった女、独身。しかし、ここからが真骨頂の「リアルタイムサクセスストーリー!」…勤労意欲をなくすこと1年10カ月。のち、不惑にして東京デビューの荒技に出るも、2年後の春にリストラに!またまた崖っぷち~!

母から電話があった。


とくに何の用事があったわけでもなく…

いつものように

「仕事はあるのか?」

と、聞かれる。


来月中旬までは大忙し。

それ以降はどうかな?

という感じだったのだが

本日、新たな仕事依頼があった。

来月中旬以降でOKという

タイミングもバッチリな仕事だ。


そんなわけで母には

ま、奇跡的に。

と、答えておいた。


すると、「ゲゲゲの女房」の現状況でも想像したのか

話題がそこに移った。


オラ、長女の藍子ちゃんが誕生してから

ものっすごい疑問に思うことがあって

いつか聞こう聞こうと思っていたのだが…


オラの父は、どうやってオラや兄を抱っこしていたんだろうか? ということだ。


じつは、オラの父も片腕がないからだ。

いろいろ不便だったとは思うが


「え? でも、抱っこはどうしてたの?」

「落っことしそうにはならなかったの?」


ということで、母に聞いてみた。


そしたらもれなく

「何回も床に落としそうになってた」と…。

しかも

「でも、記憶に無いべ」と……。

もしかしたらオラ、何回か転落していたのかも………。


あぁ、でも思い出せないよぅぅぅ


それにしても、わが父も妙に手先が器用で、リカちゃんハウスにある本棚と同じ本棚をつくってくれ! と、小学生のころにリクエストしたところ、まったく同じエレガントな木製本棚をつくってくれたことがあって、感激したことがある。


「あぁいう人たちには、神様が手を貸してくれているんだよ」と、母談。


たしかにそうかも。

いえ、そうとしか思えない。