読書感想文 | 負けるが勝ち犬

負けるが勝ち犬

40歳を前に突然会社を辞めてしまった女、独身。しかし、ここからが真骨頂の「リアルタイムサクセスストーリー!」…勤労意欲をなくすこと1年10カ月。のち、不惑にして東京デビューの荒技に出るも、2年後の春にリストラに!またまた崖っぷち~!

早速、昨夜「エブリリトルシング」を読んだ本

まずは、これを「短編小説」として扱った著者(編集か?)の創造性や企画力に脱帽。

「時」と「空間」と「心」のおりなす心温まるヒューマンヒストリーだが、とにかくいろんな仕掛けが随所にあり、幾度となくハッとさせられた。

ある意味「脳トレ」にもなったひらめき電球


ところで、この著者はもともとテクニカルライターである。

知人の出版記念パーティに参加した際、そこに来ていた出版社の方に自分の書いたこの小説をみせたところ、「これは面白い!」ってことで出版化が決まったという経緯を噂に聞いた。

いつ、どこでどんなきっかけがあるかわからんもんだ。


ちまたには、成功哲学やスピリチュアル本がわんさとあるが

そうしたエッセンスもふんだんに盛り込まれたものが、この小説の素晴らしさの一端でもあると思う。


「大村さんがそうやって過ごしたムダな今日は、昨日死んだ人が痛切に生きたかった明日なんですよ」.

というセリフは、「人生は数式で考えるとうまくいく」の中で登場しているが、この衝撃的なセリフがまた小説にも使われているところに、彼の人生経験の深さや重さを感じさせられた。