川 | 負けるが勝ち犬

負けるが勝ち犬

40歳を前に突然会社を辞めてしまった女、独身。しかし、ここからが真骨頂の「リアルタイムサクセスストーリー!」…勤労意欲をなくすこと1年10カ月。のち、不惑にして東京デビューの荒技に出るも、2年後の春にリストラに!またまた崖っぷち~!

これまでの人生で、自分がこれほどまでに就労意欲の無い人間になってしまうことなど、皆目思ってもみなかった。

もちろん、私をよく知る周囲の人間とて同じことを思うであろう。


思えばこの数十年間、無遅刻・無欠勤・(たまに有給は使ってたけど)、絵に描いたような律儀な会社員であった…。


突然会社を辞めた途端、就職活動する気持ちがまるでわかない。

というか、突然辞めたゆえ、わかないと言うのが正しいのかもしれない。


一人暮らしゆえ、自分のことだけ適当にやってればことが足りるし、働かなくとも困る人は誰もいない。

遊んでいようが何していようが、全然自由。


会社という大きな川の中で、その中にさえいれば、自然とそれなりの方向に流れていることができた。

支流がその先にあれば、手前で心構えをして、安全な方を選んで難なく流れにのれていた。

が、選ぶ余裕もなく進んだ支流がいきなりの激流、暴れん坊河川だった。

で、流れから淀みにはまっている状態?(ちょっと違うか)

激流から岸辺にのりあがってしまった(うちあげられた)状態?(こっちが近いかな)


で、もうあんな川に戻るのはごめんだな、

そもそも川で流れてるのはどうなんだろう?


などと、川原で膝をかかえて考えたり、寝転んで空を眺めたり、気晴らしにその辺でちょっとスキップしてみたりしているような状態。


多分、それが今の私かも。


再び膝をかかえながら考えて、

ふと、頭を上げて遠くを眺めてみる。

いろんな川がいろんな形で流れている。

そしてそれをよくよく見渡せば、


川の流れにプカプカ浮いてのんびり流されていたり、

淀みにはまってもがいていたり、

おぼれそうだったり、

それを助けていたり、

頼もしくもクロールで泳いでいたり、

背泳が得意だったり、

屋形船に乗っていたり、

で、それが転覆して大慌てしていたり、

息継ぎが面倒クセー、ちょっと岸にあがってみようと思っていたり、

水上バイクでちょっとハタ迷惑かけていたり、

豪華客船の上だったり、

潜水艦で秘密のうちに進んでいたり、

で、突然出てきてビックリされたり、


いろんなスタイルでいろんな思いで、

だけど、みんな同じ大海原を目指している…。


って、ことなのか…?