このところ、ST(言語訓練)の時に歌の練習をしています。
歌を唄うのは構音障害の訓練にはとても有効に思えます。

それは、1音の長さ(吐く息の量)や

ブレス(息つぎ)の場所が決まっているし、
一定のリズムがあるからです。

ただ、どんな曲でも良いというわけではないので、

出来る限り呼気を多く使う曲を探していました。

で、見つけたのが、

HIS(ヒズ:細野晴臣、忌野清志郎、坂本冬美)の「500マイル」です。


HIS - 500miles
https://www.youtube.com/watch?v=K02Lh6RUjT8






この曲はもともとJR九州のCMソングだったんですが、

最近テレビドラマで使われて、ちょっと有名になりました。

吃音(きつおん)を抱えコミュニケーションを取るのが難しい主人公が、

音楽を通じて自信を取り戻し、人前で唄うようになるといった物語です。

ドラマにも言語聴覚士が出て来ました。
ちょっと現実離れした療法士でしたけど(笑)

その主人公が唄ったのが、この「500マイル」です。


500マイル 藤原さくら
https://www.youtube.com/watch?v=N1ju-y6_ngs




500マイル(詞:忌野清志郎)

次の汽車が 駅に着いたら
この街を離れ遠く
500マイルの見知らぬ街へ
僕は出て行く500マイル

ひとつ ふたつ みっつ よっつ
思い出数えて500マイル

優しい人よ 愛しい友よ
懐かしい家よ さようなら

汽車の窓に映った夢よ
帰りたい心 抑えて
抑えて 抑えて 抑えて 抑えて
悲しくなるのを抑えて

次の汽車が駅に着いたら
この街を離れ500マイル


※500マイルの歌詞(和訳)について

http://uni43uni43.xsrv.jp/5162.html





原曲はPPM(ピーター・ポール&マリー)

出稼ぎ労働者が遠く離れた故郷を想う歌です。

私には、重度障がい者になったカツが

健常者のバンドマンだった頃を懐かしむ歌のように聞こえました。

それにしても、これがまあ、むっちゃ難しい。

呼気が足りない(たくさん息が要る)ので
最初は全く上手く唄えませんでした。
でも練習にはもってこいの曲なので、これから頑張ってみるそうです。

そして、もしかしたらiPadのGarageBandで弾き語りが出来るかも?
と思い、
先日ついに実際に挑戦してみました!!!





言語・500マイル(2016-0803)
https://www.youtube.com/watch?v=EeOOPyLwmss&feature=youtu.be



500マイルどころか1億マイルくらい遠い

しかもロング&ワインディング・ロードですが、

それでも、どんなに厳しい状況にあっても、

ほんの微かでも僅かでも、
もしも希望の光があるのなら、


それを探して、見つけて、手を伸ばして、

自らつかみ取りに行こうと思います。