カツの後遺症の中で、
最も難題なのは、

何と言っても「体幹失調」なんだけれど、

それ以外にも多々、
やっかいなモノがある。


まず「表在感覚(身体の表面の感覚)」が鈍い。
触られてる感じが分かりにくいし、
触ってる感覚も分かりにくい。


それから「深部感覚(位置感覚)」も鈍い。
自分の手足がどこにあるのか分かりにくいし、
どう動かしたのか(動かされたのか)も感じにくい。


常に、自分の身体が(手や足が)
どこにあって、どう動いているのかを、

目で見て確かめないと、
動けない状態が続いていた。


そして更に、
両上下肢には「協調機能性運動障害」がある。

協調運動とは、諸種の別々の動作を1つにまとめる運動を言う。
例えば、手で縄を回しながら、タイミング良く飛ぶという「縄跳び」は協調運動である。
協調運動障害は、全身運動(粗大運動)や微細運動(手先の操作)が、
とても不器用な(困難な)障害を言う。


協調運動障害
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%94%E8%AA%BF%E9%81%8B%E5%8B%95%E9%9A%9C%E5%AE%B3



だから特に「車椅子の自走」と言った、
全身を使う動作は最も苦手だった。

脳幹出血発症当初は、結局、
自走式車椅子は実用使用不可能という判定で、
それでも本人の意思で動ける可能性の高い、
電動車椅子を選んだ。




でもそれは決して、
あきらめた訳じゃない。


ただ、回復には時間がかかる、と、
冷静に判断して、
試行錯誤のリハビリを繰り返しながら、
身体全体の機能や感覚が戻ってくるのを、


機が熟すのを、
静かに耐えて待っていただけ。




そして、ついに今年の2月末、
日常に使う車椅子を自走式に変えた。

最初は動くだけでも一苦労。
いちいち目で見て確認しないと、
手がどこを持っているのかさえ分かりにくい。

車輪を動かそうと、
手に力を入れると足にまで力が入ってしまう。


自走練習(2013-2-26)
http://www.youtube.com/watch?v=RWxTa5dwqmM&feature=youtu.be








それでも少しずつ、
少しずつだけど確かに、

カツの身体は、
脳細胞や神経は、
しっかりと目覚め始めている様だ。


自走練習(2013-3-12)
http://www.youtube.com/watch?v=C-bTW-AaPwI&feature=youtu.be








たとえ障害が重くても、
発症からの時間が10年近く経っていても、
それでも尚、こんな風に、
新たに獲得できる動作だってある。

大きなグラスを水滴で満たす様な、
長い長い時間に感じるかもしれないけれど、
それでも確実に、
グラスの水は溜まって行くと思う。


苺畑こぼれ話(介護生活エトセトラ)

泡と表面張力
http://www.ous.ac.jp/kikaku50/bookmark/bm005e.html









いつか、そのうち、
表面張力を振り切って、
もっと大きな変化が現れる時が、


きっと来るよ!

それまでは、ただ息をこらして、
じっと静かに見守ってるのさ。



自走(2013年8月)
http://www.youtube.com/watch?v=V9XtKbHB0ck










だって脳は、
本当にタフな臓器だよ、


信じてみる価値、あると思うよ。


今日の歩行(2013-0921)
http://www.youtube.com/watch?v=cYVVU9dxBDI
























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