主人の生活全てに介助が必要と判明した時、よく質問されたのは「ご主人のご両親は?」だった。

病院のワーカーさんもケアマネージャーさんも、たった独りでの介護生活にはどうしても無理があるだろう、と心配された。
もちろん遠い郷里の私の親兄弟も心配した。
妹の主人などは「すぐに離婚させて連れ帰りましょうよ!お父さん達が行きにくいなら僕が代わりに行きます!」と、両親に詰め寄ったらしい。
私より年上の義弟は、身近に同じ様な境遇の方がいらっしゃったらしく「シングル介護」の大変さを良く知っていたからだろう。


結局、事前知識の無い私は、周囲の猛反対を押し切って「シングル介護」生活に突入した。

「シングル介護」と言うのは、介護者が1人しかいない状態の事を指す。
私達の様な、夫婦二人暮らしの家庭や、親子二人暮らしもその範疇になる。よく聞く「介護苦の果てに道連れ自殺」みたいな状況は、たいていこの「シングル介護」の場合が多い。

主人の両親宅は、私達の家からさほど遠くない所にあるけれど、私が義両親に主人の介護に関して助けを求められなかったのには、理由がある。

まず義母は、主人が倒れた前の年に子宮癌で全摘手術をしたばかりだった。
義父は糖尿病で白内障。後日、大腸癌も見つかり、結局今年の2月に亡くなった。
義妹は腎臓が悪く、そのせいでうつ病も併発していた。

つまり、家族全員が病人だった訳だ。

また主人自身が、そういう状況の年老いた両親に自分の面倒をみてもらう事を非常に嫌がったのも、大きな要因である。



こうやって振り返ってみると、とんでもない悪条件だったなあ、と今更ながらに思う。
でもお陰で私は、嫁姑のストレスいざこざを、いっさい感じずに過ごしている。

モノは考えようだ。

お姑さんは、私にいつも優しい。
あなたにばかり苦労をかけて申し訳ない、と言って下さる。

義父の葬儀では親戚の人に「いい嫁さんにあたったね~。」と言われたらしい。
「私は鼻が高かった。」と喜んで下さっている。



実は最近、義母の姉君の体調が思わしくないらしく、お金持ちなんだけど性格と口の悪いその方には周囲に面倒を見てくれる人間がいないと言う。
義母があまりにも私を自慢するせいなのだろうか、その大姑(?)が、私達夫婦との同居を提案してきたらしい。



冗談じゃない。
せっかく苦労の末に手に入れた「嫁姑ストレス」の無い暮らし、
そんなに簡単には捨てられない。

とてもじゃありませんが、ご期待にお答え出来る様な嫁ではありません、
義母が私を買いかぶっているだけですわ、おほほ。

と、丁重にお断りをした。クワバラ、クワバラ。












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